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2015年06月17日

新開発の3次元に駆動する‘オートサンプラー’を搭載し
多数の検体を高速・簡便に解析できる 全自動スペクトル型セルアナライザー発売

免疫・がん・再生医療研究や創薬支援に向けて提案



  • スペクトル型セルアナライザー『SA3800』

  • 新開発の3次元(前後左右、上下)に駆動するオートサンプラー
※:複数の試験管で構成されたサンプル容器から、自動的に細胞サンプルを採取する装置


ソニーは細胞分析装置(フローサイトメーター)の新商品として、新開発の3次元(前後左右、上下)に駆動するオートサンプラーを搭載した、スペクトル型セルアナライザー『SA3800』を発売します。本機は、簡単操作と全自動解析の特長に加え、新開発のオートサンプラーにより高速な解析処理性能も実現しました。
型名 発売 価格
型名 細胞分析装置(フローサイトメーター)スペクトル型セルアナライザー 『SA3800』 発売 2015年8月 価格 1,700万円~
(搭載レーザー等のシステム構成により価格が異なります。)
フローサイトメーターとは蛍光試薬で染色された細胞にレーザー光を照射し、蛍光や散乱光の情報を計測することで細胞の種類、状態を解析する装置で、免疫学やがん、再生医療などの細胞研究や医薬品開発などに広く活用されています。特に創薬、バイオマーカー※1発見など多種類の細胞の計測が必要となる研究分野では、多数の検体を高速に効率良く、正確に計測することが求められています。

一般的なオートサンプラーでは、サンプル容器が水平方向のみに駆動し、サンプル吸引プローブ※2が上下に駆動することで、複数のサンプルを採取します。この場合、サンプルが計測部に到達するまでの距離が長くなるため、処理スピードや、前に測定した細胞が次の測定に混入する割合(キャリーオーバー率)に課題があります。

本機に搭載した新開発のオートサンプラーでは、固定したサンプルプローブに向かって、サンプル容器を3次元(前後左右、上下)に駆動させることで、高速な処理スピードを実現しました。プローブ内の自動洗浄機能と組み合わせることで、キャリーオーバー率を0.1%以下に抑えています。※3 
多検体測定に求められる、高速かつ安定的なサンプル採取が可能です。
光学部には、既発売のセルアナライザー『SP6800Zシリーズ』※4で実績のある、蛍光の波形形状を検出する
ソニー独自の「スペクトル解析方式」を採用。高感度32チャネル光電子増倍管(PMT)を活用することで、
これまでは測定できなかった細胞の自家蛍光※5の検出や分離が可能なほか、手間のかかる色素補正が簡便化され、誰でも同じ解析結果が得られるなどの特長を踏襲しています。

6月26日より イギリス グラスゴーにて開催される第30回 国際サイトメトリー学会 (CYTO 2015)で本製品の展示・デモンストレーションを行う予定です。

※1:ある疾病の存在や進行度をその濃度に反映し、血液中などに測定されるタンパク質等の物質
※2:細胞サンプルを採取する管
※3:ビーズおよび細胞を交互に計測する、ソニー独自の評価方法で計測した場合。
※4:『SP6800Zシリーズ』の詳細はフローサイトメーター商品ラインアップページをご確認ください。
※5:細胞自体が発する微弱な蛍光。

『SA3800』の主な特長

1. 新開発の3次元に駆動するオートサンプラー「3D AutoSampler」を搭載
本装置は、3次元駆動のオートサンプラーにより高速かつ安定的に細胞サンプルを採取でき、これに96ウェル/384ウェルプレート※6を組み合わせることで、多検体サンプルを高速かつ低キャリーオーバーを両立しつつ自動計測することが可能となりました。
※6:ウェルプレートとは、長方形の板状の容器で、複数種類の細胞溶液などを個別に収納できるよう、ウェルと呼ばれる井戸状の穴が多数配列されたものを指します。例えば96ウェルプレートでは、ウェルが8行x12列に配列されています。
<オートサンプラー「3D AutoSampler」の主な性能>
・高速オートサンプリング機能:96ウェルプレート1枚あたり25分
・低キャリーオーバー: 0.1%以下
・サンプルプローブの内外自動洗浄機能
・96ウェルプレート、384ウェルプレートおよび5mLチューブラックに対応
・揺動撹拌(かくはん)によるサンプル撹拌機能、サンプル保冷機能
2. ソニー独自の「スペクトル解析機能」による高精度かつ安定した解析
1) 光学フィルターは使用せず、独自設計のプリズムで蛍光波長を各色に分離し、「32チャンネル光電子増倍管」(PMT)を組み合わせて用いることで、蛍光の波形形状を高精度に測定します。
2) ソニー独自の解析アルゴリズム
複数の蛍光色素のシグナル情報を、ソニー独自の解析アルゴリズムにより波形形状から各色素の情報に分離し、その強度などの情報を解析することができます。従来の光学フィルター方式では分離が困難であった、蛍光波長のピークが近接し、波形形状がよく似た蛍光試薬についても、この解析アルゴリズムにより分離可能となる場合もあります。
3) 自家蛍光検出
多検体サンプルの測定を行うと、サンプルごとに自家蛍光レベルが異なるなどの理由で測定のバックグラウンドが安定しないことがあり、サンプル間での比較を定量的に行うことが難しいケースがありました。
「スペクトル解析機能」では自家蛍光も色として識別し、他のシグナルから分離することが可能なため、この課題を克服し解析の安定性向上に寄与します。
3.最大4本のレーザーを搭載可能な、フレキシブルな光学系
488nmレーザーに加えて、必要に応じて、405nm/561nm/638nmのレーザーを自由に追加選択可能です。
(最大レーザー搭載数は4本)
また、必要に応じてレーザーを追加するアップグレードも可能です。 

『SA3800』の主な仕様

光学系 照射光学系
レーザー波長 488nm に加えて、405nm/561nm/638nmのレーザーを追加選択可能
(最大レーザー搭載数は4本)
検出光学系
測定パラメーター数 1×前方散乱光(FSC)、1×側方散乱光(SSC)、
34×蛍光パラメーター (405nmレーザー搭載時)
2×細胞通過位置座標(X、Y)
本体 寸法(W×D×H) 660mm × 635mm × 674mm
重量 本体:95kg
電源 100-240 V, 50/60 Hz
出力データ形式 Flow Cytometry Standard (FCS) 3.0、3.1
※本機は研究用です。診断および治療には使用できません。
※本機はクラス1レーザー(JIS規格)製品です。
※その他、記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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ソニー(株) メディカル事業ユニット営業部門
TEL
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