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報道資料
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2021年1月27日

東京大学における「先端アートデザイン社会連携研究部門」の設置について

国立大学法人東京大学先端科学技術研究センター
株式会社資生堂
住友商事株式会社
ソニー株式会社
日本たばこ産業株式会社
マツダ株式会社
ヤマハ株式会社
ヤマハ発動機株式会社
株式会社リクルート
BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)株式会社

1.発表概要

国立大学法人東京大学先端科学技術研究センター(以下東大先端研)と株式会社資生堂、住友商事株式会社、ソニー株式会社、日本たばこ産業株式会社、マツダ株式会社、ヤマハ株式会社、ヤマハ発動機株式会社、株式会社リクルート、BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)株式会社は共同で「先端アートデザイン社会連携研究部門」を設置いたしました。

2030年に向けたSDGsをはじめ、現在、あらゆる人を受容するインクルーシブな社会の構築、社会のデザインが極めて重要となっています。これらの複雑な課題に対しては、客観的に導かれる最適解だけで対処することは不可能であり、人と自然と科学技術の在り方を包括的な視座から捉え直し、取り組んでいくことが必要となります。本研究部門では、世界を先導する企業、東大先端研の研究者、およびアートデザイン領域の第一線のプロフェッショナルが分野横断的な研究グループを組織し、多様な視点から生み出されるアイデアをスピーディに社会実装していくとともに、これらの複雑化する社会の諸問題にバランスよく立ち向かえる未来の人材育成を目指します。

2.発表内容

人間中心の個の解、「差」を求める西欧思想をベースとした科学技術の発展は、同時に私たちの住む社会環境や自然環境において、様々な精神的・身体的なストレスや、環境破壊などの歪みをもたらしています。令和の時代が開けた今日、森羅万象を大切に考える東洋思想、とくに日本が培ってきた自然と共生する生き方、すべてを包括的に捉える「和」の視点に基づく科学技術の発展が求められます。今日の諸問題に対し、「Nature-Centered(自然主義)」の概念を新たに掲げ、様々な研究領域の考え方を統合した「和」のクリエイティビティを発揮することで、自然と社会のバランスよい問題解決をしていくことが重要です。

東大先端研は、1987年の設立当時から、文理融合の学際的研究拠点として発展してきた研究所です。本研究部門における研究活動も、その理念に則り、多様な人材が経験と知識を共有し、お互いに気づきを与え合う過程を大切にしながら、種々のプロジェクトを展開してまいります。これらのプロジェクトは、研究部門内に開設するデザイン、アート、デザインエンジニアリングの3つのラボを横断する形で推進されます。デザインラボは、20年以上に渡りイタリア・ミラノを拠点に国際的に活躍するデザイナーでミラノ工科大学等にて教鞭をとる伊藤節および伊藤志信が、アートラボは、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターでありバイオリニストの近藤薫が、デザインエンジニアリングラボは、TANGENTの創業者でこれまで英国ロンドンを拠点に活躍してきたデザインエンジニア吉本英樹が、それぞれ中心となり進めます。また、東大先端研所長で生命知能システム分野教授の神崎亮平が、部門の研究統括を担います。さらに、アートデザインの関連領域において世界をリードして活躍されている方々を、「先端アートデザイン分野アドバイザー」(添付資料)として迎え、東大先端研の連携協定機関(※注)とともに、当研究部門の発展のため協力いただきます。

これらの研究活動に加えて、2021年4月より東京大学大学院工学系研究科博士課程である先端学際工学専攻において、本研究部門教員、先端アートデザイン分野アドバイザー、また異分野からも最先端の研究者を迎えて、インクルーシブな未来のありかたについて、多様な角度から包括的な議論を展開する授業科目「先端アートデザイン学」を開始し、人材育成にも力を入れてまいります。

  • ※注連携協定機関:東大先端研と締結している包括連携協定に基づき、当研究部門の活動へ参画する機関。2021年1月14日現在、高野山真言宗 総本山金剛峯寺、高野山大学、高野町、ミラノビコッカ大学、ミラノ工科大学。

3.社会連携研究部門概要

  • 名称
    (和文)先端アートデザイン社会連携研究部門
    (英文)Advanced Art Design Laboratory
  • 設置期間
    2021年1月1日~2025年12月31日(5年間)
  • 設置機関
    国立大学法人東京大学先端科学技術研究センター
  • 連携機関
    株式会社資生堂
    住友商事株式会社
    ソニー株式会社
    日本たばこ産業株式会社
    マツダ株式会社
    ヤマハ株式会社
    ヤマハ発動機株式会社
    株式会社リクルート
    BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)株式会社
  • 研究統括
    神崎 亮平(教授、東京大学先端科学技術研究センター所長)

4.連携機関のコメント

東京大学先端科学技術研究センター 所長 神崎 亮平

科学技術には素晴らしい恩恵があります。しかし、社会の仕組みがこれまでと違った方向に展開している今、自然環境やそこで培われた感性に立ち戻り、人本来の視座から感性を介して科学技術を見直し、持続的なインクルーシブ社会の創造のための日本オリジナルな科学技術を世界に発信していくことが重要であると考えています。本研究部門を通してその実現のために各社と協力していけることを、嬉しく思います。

株式会社資生堂 クリエイティブ本部長 山本 尚美

資生堂はBEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLDというミッションを掲げています。クリエイティブ本部にとって科学技術とアートとデザインの融合、そして一層複雑化する社会の諸問題にバランスよく立ち向かえる未来の人材育成は、大切な課題と捉えています。今回参加する当社のデザイナーには、東大先端研の研究者と共により美しい社会に寄与するクリエイションを見つけてきて欲しいと願っています。

住友商事株式会社 執行役員 経営企画部長 為田 耕太郎

事業を取り巻く環境は、より複雑に変化をしています。持続可能な社会の実現に向け、社会が抱える多様な課題に対し、東大先端研並びに本研究部門が持つ知性と住友商事グループの知見を掛け合わせ、生み出される多角的な解をアートデザインの視座から包摂的に捉えることで、解決を目指してまいります。また、派遣研究員には、連携機関の皆様と共に、切磋琢磨しながら、本研究分野の更なる発展に貢献していくことを期待しています。

ソニー株式会社 VP クリエイティブセンター センター長
ソニーデザインコンサルティング株式会社 代表取締役社長 長谷川 豊

産業、学術研究、社会貢献など様々な領域が融合し始め、求められる答えがひとつではない時代にある中、先端のデザイン、アート、科学技術、ビジネスが越境し、刺激しあえる場となる本研究部門に参加できることに大きな期待を寄せています。クリエイティブで先駆的で多様な視点が交差するであろう活動の中から、皆様とともに新たな価値を創造し、発信していきたいと考えております。

日本たばこ産業株式会社 執行役員 企画担当 中野 恵

「先端アートデザイン」という部門名にある、科学技術にそれらを加えるという意味を超え、自然主義という中心コンセプトに強く共感している。そこへ「和」を掛け算する意味は、「しぜん」でもあり「じねん」でもあるとも解釈できる。そのようなあらゆる学術分野のInter/Multi/Trans – disciplinaryのみならず、大学と企業、企業間、または多様な個人の融合に期待をしている。これまでもこれからも多彩な人々の心や生活に寄り添う一企業として本研究部門に貢献したい。

マツダ株式会社 常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当 前田 育男

自動車の将来はどうなっていくのか?クルマ100年の歴史の分岐点に差し掛かっている今、我々は色んな可能性を模索しています。現在マツダでは、Car as Artというスローガンを掲げ、フォルムの美しさにその可能性を見出していく活動を行なっています。この研究部門の創造活動によって、科学、技術、自然と人の感性・知見が混ざり合い、異分野の共創による想定を超えた新たなデザインの可能性が発掘される事を期待しています。

ヤマハ株式会社 デザイン研究所 所長 川田 学

不確実性が高く変化の激しい時代、従来の思考の延長には限界が見え始めており、自然との共生や人類の連帯が日増しに重要度を高めています。そんな折に、日本の学術研究の最高峰である東大先端研が、新たな研究分野としてアートデザイン領域に注目していること、無限の可能性を見出していることに深く共鳴します。生命に活力や安らぎを与え連帯や共感を促す音楽の可能性、アート表現の可能性、更には人間の可能性を共に探究できることに期待が膨らんでいます。

ヤマハ発動機株式会社 執行役員 クリエイティブ本部長 長屋 明浩

この度は本研究部門に、東京大学並びに他企業の皆様と参加でき大変光栄に思っております。弊社は長期ビジョン「ART for Human Possibilities」を掲げており、私たちは人々の幸せのために提案をしていかなければならないという想いを込め、2019年の東京モーターショーでは「人はもっと幸せになれる」という考え方を発信しました。本研究部門でもそのような議論の深まりを期待しています。

株式会社リクルート 執行役員 プロダクト本部 マーケティング担当 塩見 直輔

リクルートは「まだ、ここにない、出会い。」の実現を通じて誰もが自分らしい人生を送るインクルーシブな社会にしたいと日々精進していますが、その実現は簡単ではありません。もっと桁違いに速く実現したい。そのためには大胆でしなやかなジャンプが必要です。「自然と人本来の感性に立ち戻る」という東京大学様の考えに共感し、共にアートとデザインの力を使ったジャンプを試みます。

BLBG株式会社(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)
代表取締役CEO 田窪 寿保

産業革命以降、アートやデザイン、音楽などの様々な分野で常に時代の最先端を走りつづけ、伝統と最先端のデザインやテクノロジーをツイストしてきたロンドン。明治維新以降、現在に至るまで日英の関係性はとても強いものです。イギリスを知り尽くし、商品を通じて英国文化を伝える弊社では、国内トップの教育機関である東京大学とタッグを組んでアフター・コロナ時代に世界で活躍する人材育成支援を行えることを光栄に思います。

  

先端アートデザインのロゴマークについて

古代ギリシアの著名な研究者たちが集った多種多様な知の融合を象徴する「アテナイの学堂」と、仏教の世界において大切な意味を秘めている和を示す「丸窓、円」、Nature-Centered の「N」とInclusiveの「I」を組み合わせ、“「和」をもって持続的なインクルーシブ社会を創造する"ことを表現しました。©Shinobu Ito

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