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プレスリリース

< 報道資料 >

ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。現在発売されている商品に関しては、ソニーマーケティング(株)「SonyDrive」をご覧ください。
ソニーマーケティング(株)発表の広報発表文(ソニー製品等)はこちらの目次をご覧ください。
2001年 1月 18日



ブロードバンドネットワーク時代のバックアップ、アーカイブ用途にむけて、
蒸着テープとGMRヘッドを用いた高密度磁気記録技術を開発

〜8mmカセット一巻あたり1テラバイト容量を実現〜

 ソニーは、ブロードバンドネットワーク時代の到来にともない、大容量化するデータのバックアップ、アーカイブのソリューションを提供するものとして、8mmカセット一巻あたり1テラバイトの容量を実現する高密度磁気テープ記録技術を開発しました。本技術は、高感度のGMR(Giant Magneto Resistive)ヘッドに、新たに開発した高密度記録対応の蒸着テープを組み合わせる事により、面密度6.5Gb/inch2(トラック幅0.8μm、最短ビット長0.1μm)の高記録密度を実現するものです。今後、本技術の実用化と、大容量テープストリーマーへの応用に向けてさらなる開発を行い、2003-4年頃の実用化を目指します。

 今回開発した高密度磁気記録技術は、低ノイズでの高密度記録を可能にした蒸着テープの開発により実現しています。テープの磁性層の薄膜化(当社AIT2比約1/6、30nm厚)に加え、蒸着 プロセスの最適化により、粒子サイズをAIT2に比べ約1/2まで微細化した結果、トラック幅が0.8μm、最短ビット長が0.1μm、S/N比26dBの低ノイズ化を実現しています。また、金属物質である蒸着テープの帯電電圧は5V以下と非常に低く、GMRヘッドの破壊電圧(40V)を大きく下回っており、静電対策にも適しています。さらに、テープとヘッド間の摩耗を低減するため、テープ表面の平坦化と突起物(フィラー)の生成方法を最適化し、ヘッドの摩耗量を当社従来比1/20まで改善しました。これらの施策により、従来テープでは困難とされていた飛躍的な高密度化(当社AIT2比で約17倍)による、大容量記録を実現することが可能です。

今後の開発課題としては、テープ上に安定して高密度トラックを形成するための技術開発を進め、テープストリーマー機器への応用を進めてまいります。また、蒸着テープとGMRヘッドの長寿命化および高信頼性の確立にも取り組んでまいります。

データアーカイブ用のテープストリーマービジネスにおいて、ソニーは常に独創的で競争力ある製品を市場に投入してまいりました。特に、1996年に商品化したヘリカルスキャン方式のAIT(Advanced Intelligent Tape)は、8mmカセット一巻あたり25GB(AIT-1)、50GB(AIT-2)が商品化されています。今回開発した高密度磁気記録技術は、来るブロードバンド時代に必要とされる、テラバイト級データのバックアップとアーカイブのシステムを確立するために手がけるものです。今後もソニーはデータアーカイブ市場において、中・長期的視野に基づいた技術・商品開発を行ってまいります。




●次世代テープストリーマー技術の主な仕様
蒸着テープ
磁性層 コバルト部分酸化膜(Co-CoO)
磁性層膜厚(t) 33nm
残留磁化(Mr) 300kA/m
Mr×t 10mA
保磁力(Hc) 116kA/m
GMRヘッド
形式 シールド型スピンバルブGMRヘッド
ヘッド幅 0.8μm
シールド間距離 0.18μm
センス電流 5mA
MR電気抵抗 50Ω
その他
S/N比 26dB
半値巾(PW50) 0.24μm
長波長出力(TAA) 1.6mVpp