プレスリリース

< 報道資料 >

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2002年2月28日



ソニーグループのエレクトロニクス事業構造改革を加速
-アイワ連結固定費を1/3に圧縮後、完全子会社化し、グループシナジーを追求-

ソニー株式会社
アイワ株式会社


 このたびソニー株式会社とアイワ株式会社は、ソニーがアイワを完全子会社とすることで合意いたしました。アイワが連結固定費を現在の約3分の1程度に圧縮するなど一段の経営改革を進めた後、2002年10月1日を目処に、ソニーはアイワと*株式交換を行う予定です。
 民生用AV機器産業を巡る事業環境は、(1)世界規模での急激なコモディティ化の進行、(2)大手流通への集中化による流通構造の変革、(3)生産大国としての中国の台頭、など急激な変化に直面しています。こうした状況を踏まえて、ソニーグループのエレクトロニクス事業全体の構造改革を一層加速すべく、アイワを完全子会社とすることで、経営効率の向上を実現いたします。更に、ソニー、アイワという二つのブランドを組み合わせた統合ブランド戦略を構築し、グループシナジーを追求することで、企業価値の向上に繋げてまいります。
*株式交換比率は、ソニー 1に対しアイワ 0.049。株式交換に関する詳細な内容につきましては、添付「ソニー株式会社によるアイワ株式会社の完全子会社化について」をご参照下さい。


●アイワの完全子会社化の背景について
 昨年4月以来、アイワでは自主再建を前提とした改革プランに沿って、人員削減や生産拠点の集約化による大幅な固定費及び資産の圧縮や不採算商品群の大幅削減を進めるとともに、新規商品群の開発を強化するなど、経営改革を推進してまいりました。また、経営資源の増強のために、資材調達、情報システム、物流といったビジネスインフラの活用や人材面での補強、昨年夏の株主割当および第三者割当増資による財務面の支援など、ソニーから多方面に渡る支援を受けてきました。
 しかし、アイワは、既発表の通り、売上の不振や不良・不要資産の処分等によって今年度における損失が年初の予想以上に拡大し、その結果自己資本が大きく毀損したために、自力での資金調達力及び更なる経営合理化余力に制約が生じています。また、将来に向けた成長の原動力となるべきデジタル技術、ネットワーク技術等が不足しています。こうした背景から、現在の独立経営では、今後アイワの株主企業価値を維持し続けていくことに困難があると認識するに至りました。このような状況下、アイワは、株主、債権者、顧客や従業員などにとって最適な解として、さらなる経営合理化と完全子会社化でよりダイナミックな経営リソースの活用を実現し、アイワブランドの価値向上を目指すことにいたしました。

●ソニーのエレクトロニクス事業再編の狙い
 一方ソニーでは、アイワが直面する課題は、ソニーのエレクトロニクス事業が直面し得る課題でもあると認識し、グループ全体のエレクトロニクス事業戦略の見なおしを進めてまいりました。その結果、競合が激化するコンスーマーAV市場においてより強固な競争戦略を実現するためには、これまでのようにアイワを「独立した上場子会社」として位置付け同社独自の事業運営に委ねるのではなく、両社のエレクトロニクス事業を融合させることでアイワブランドの戦略的活用を図り、これまでにない発想で収益モデルを再構築することが不可欠と判断しました。今後はアイワを完全子会社化することで、一元化された経営体制のもとにソニーグループとしてエレクトロニクス事業全体の徹底した効率化を図ってまいります。

●完全子会社化に向けた取り組みと今後の体制について
 アイワは、更なる経営のスリム化を図るため、同社の完全子会社化実行までの過程で、年間500億円程度の連結固定費を約3分の1程度まで圧縮する計画です。具体的には、アイワ株式会社の人員を現在の3分の2以下に削減し、ソニーグループにおける新しいアイワビジネスに必要な開発・設計を主たる機能とします。また、国内外の生産および販売体制は、ソニーの設計・生産プラットフォーム(EMCS)および販売プラットフォームと統合した最適な体制を地域ごとに構築してまいります。なお、両社のオペレーションを統合する具体的な手段については、有効かつ効率的な方法を、今後両社の間で検討して実行してまいります。

 アイワの完全子会社化により、今後両社はグループ全体として経営効率を高め、新しい事業展開を図ってまいります。世界各地のマーケットで広く消費者に浸透しているアイワブランドの商品を戦略的に活用し、ソニーブランドでは参入していない新規商品群の投入や既存商品の更なるラインアップの強化など、グループとして商品戦略の幅を広げ新しい事業機会を創出してまいります。
 また、販売面においても、グローバル規模で進行する流通構造の変化に柔軟かつスピーディに対応するため、流通の対象を絞り込み、最小限の人員で最短のサプライチェーンを構築する、従来にない競争力のある流通モデルを開発するなど、販売体制の再整備を進めてまいります。

 ソニーは、このようにアイワブランドを既存マーケットでの競争戦略上積極的に活用することで、両社による現行ビジネスの一層の強化を図ってまいります。一方、お客様に持つ喜びを感じていただけるような本物志向の商品群の開発や、今後の成長戦略の中核となる「ユビキタス・バリュー・ネットワーク」構想の実現に向けた取り組みに経営リソースをこれまで以上に集中し、グループ全体で新たな付加価値の創造を加速してまいります。