Challenges & Awards

アクセシビリティの幅広い向上に向けて

製品・サービスへの取り組み

お客様視点に立った製品・サービスのための取り組み

技術の進歩による製品の多機能化やユーザーインターフェース(UI)の進化に応じて、できるだけ使いやすく、快適に利用できる製品やサービスの提供を目指しています。また、ユーザー中心設計(User Centered Design : UCD)の考え方に基づき、調査・企画・設計・検証の各過程において、ユーザー=お客様の視点に立った活動を推進しています。

ユーザーリサーチ

日本、北米、欧州、インド、中国など国内外の拠点が連携してユーザビリティリサーチを実施できる体制と環境を整えています。開発初期よりユーザー視点での製品開発を目指し、各地での家庭訪問やインタビューを通じたユーザーリサーチを行っています。

ユーザビリティテスト

見やすさや分かりやすさ、反応の良さなどの「使いやすさ」を確認するため設計・検証過程では、実際に使用するユーザーの生活する地域でのユーザビリティテストを積極的に実施し、課題発見と修正を重ね、製品の発売前に「使いやすさ」を改善しています。
また、製品の発売前だけでなく、発売後の実生活での「使いやすさ」においても、に不満や不具合が生じていないかを把握するため長期的な利用状況調査や実ユーザーへのインタビューを実施しています。

ユーザビリティテストの様子 ユーザビリティテストの様子

社内モニター制度

社内においては、社員がユーザビリティテストやアンケート調査に協力する「社員UIテスター制度」を設けています。この制度により、社内での迅速なユーザビリティテストが実現し、「使いやすさ」の早期改善を支えています。

社内基準の策定

ソニーグループの製品やサービスの設計代表者が集まり、ソニーとして達成すべき「使いやすさ」の基準を定めています。これらのUIの設計基準やノウハウは、社内ポータルサイトで共有し、ソニーグループの誰もが参照できます。

アクセシビリティに関する世界最大級の国際会議であるCSUN Assistive Technology Conference(CSUN)に出展

2018年3月19日から23日までアメリカのサンディエゴで開催されたアクセシビリティに関する世界最大級の国際会議、CSUN Assistive Technology Conferenceにソニーが初めて出展しました。ブラビア®、PlayStation®4とPS4®用ソフトウェアタイトル『アンチャーテッド® 海賊王と最後の秘宝』をはじめとしたソニー製品のアクセシビリティ機能を紹介しました。また、視覚障がい者団体と協業し、展示台には製品説明を点字で掲載するなど、視覚障がいのある方も手に取りやすくなるよう配慮しました。

製品情報を記載した点字板付きの展示台

社内での推進活動

ソニーでは、アクセシビリティを推進するグループを中心に日本や米国などでさまざまな活動を実施しています。アクセシビリティの普及を世界全体で考える日、Global Accessibility Awareness Day(毎年5月第3週目の木曜日)があります。Sony North America(ソニーノースアメリカ)やSony Interactive Entertainment(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のアメリカオフィスでは毎年この日、アクセシビリティに関するイベントが大々的に開催されます。2018年は、自社のアクセシビリティ配慮製品や試作品の展示を行うことで、社員の関心を高め、活発に意見交換を行いました。日本でも2018年2月に、障がいのある方がたをお招きし、ライフスタイルや製品との関わりかたについて当事者の視点から講演してもらい、一緒にワークショップを行ったりすることで理解を深めました。

SNA イベント展示の様子

選べる5つのお問い合わせ

お客様のご都合にあわせて、LINE、チャット、メール、コミュニティ、電話などから製品のお問い合わせ方法をお選びいただけます。特にLINEやチャットなど文字を使ったお問い合わせは周囲の環境を選ばず、問い合わせ中にお客様ご自身でメモを取らなくてもよいので便利にお使いいただけます。
また、よくあるお問い合わせ(Q&A)には、お客様から多く寄せられているご質問を掲載しています。お問い合わせいただく前にご確認いただけます。

技術の力で「障がい」をなくす -義足の開発への取り組み-

ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)の研究者は、それぞれユニークな研究をしていますが、その中で遠藤謙氏は義足をテーマに3つの研究に取り組んでいます。1つ目は、足首部や膝部にモーターを搭載してより人間の歩行に近い状態を再現する「ロボット義足」、2つ目は、途上国に圧倒的に多い下肢障がい者に義足を届けるために自身もインドに赴き安価な製品の現地開発をめざす「途上国向け義足」、3つ目は、2020年を目指して完成を目指す「競技用義足」です。
短距離トラックで、義足を付けた選手が障がいのない選手と互角かそれ以上に速く走る。そんな未来は「障がい者」スポーツの評価を一新するかもしれません。身体的な障がいをテクノロジーで補い、さらには障がいの有無に関わらず自分の力以上に能力を高められる装置がこの研究から生まれるはず。そうすれば、技術の力で、障がいのあるなしの境がほとんどなくなるかもしれない、そんなビジョンを持ち遠藤氏は日々研究を続けています。

「渋谷芸術祭2017」にソニーが協賛 渋谷シティゲーム~世界最速への挑戦~

11月5日(日)、渋谷芸術祭* 実行委員会が主催する「渋谷シティゲーム~世界最速への挑戦~」が東京・渋谷のファイヤー通りで開催され、義足を履いたアスリートが「人類最速記録更新」に挑戦する、日本で前例のないストリートレースを実現しました。

詳細は下記ページをご覧ください。

  • *渋谷芸術祭:芸術という概念を通し、国籍も性別も年齢も関係なく、多くの人々が参加できるイベントを提供することで、人々の豊かな心とより良い社会作りに寄与する事を願い、2009年より開催。渋谷芸術祭2017

株主総会におけるアクセシビリティ向上の取り組み

株主総会での株主様の要望にお応えし、2016年より、投資家情報サイトの株主総会のページ*に掲載する「株主総会招集ご通知」を、視覚障がいのある方にも読んでいただけるように音声読み上げ機能に対応しました。掲載ページでは音声読み上げソフトでのアクセスに配慮し、ページの上部に目次と内容へのリンクを記載し、見たい項目へ簡単にアクセスできるよう工夫しました。

また、株主総会当日は、従来から用意していた車椅子を利用する株主様がアクセスしやすい車椅子利用者用の席や英語への同時通訳に加え、視覚や聴覚に障がいのある株主様のために情報保障を用意しました。具体的には、視覚障がいのある方へは、ワイヤレスヘッドホンを通して、会場のスクリーンに投影されるスライドの内容の説明を、テレビの副音声のように音声で提供するとともに、聴覚障がいのある方へは要約筆記を準備しました。要約筆記とは、ステージ下に設置された専用のモニターに、話されている内容の要約を刻々とテキストで表示していくものです。

情報保障を利用された株主様からは、総会の内容や雰囲気が分かりやすくなったとのご意見を頂きました。

要約筆記表示の準備中の様子
当日の様子。左手は要約筆記者ブース

FeliCa受賞

平成30年度 全国発明表彰『朝日新聞社賞』を受賞

ソニー株式会社は、公益社団法人発明協会主催の平成30年度 全国発明表彰において、タッチ操作を用いたワイヤレス機器接続方法の発明で、「朝日新聞社賞」を受賞しました。
本受賞では、タッチ操作を用いたワイヤレス機器接続方法に関する本発明がユーザーの負担を減らし、ユニバーサルデザインを実現した製品の普及・発展に貢献した業績が高く評価されました。

本発明では、NFC(Near Field Communication)をはじめとする近距離無線通信手段と、Wi-Fiなどの高帯域の無線通信手段を組み合わせ、ユーザーが接続したい機器どうしをタッチさせるとNFCによる通信が開始し、さらに実際の接続をWi-Fiなどに引き継ぐことを可能にしました。ユーザーは複雑な無線接続の設定を意識することなく、簡単な操作で機器間の無線通信を始めることができます。

また、本発明は、NFCフォーラムのConnection Handover規格としても国際標準化され、直感的な機器間接続技術として様々な製品に実装されています。またシンプルで直感的に利用できるため、ユーザーを問わないユニバーサルデザインを実現した製品の普及・発展に貢献しています。

  • 全国発明表彰は、大正8年、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、以来、日本を代表する幾多の研究者・科学者の功績を顕彰しているものです。
    全国発明表彰は、皇室からの御下賜金を拝受し、多大の功績をあげた発明・創作、あるいは、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明を表彰するものです。
    全国発明表彰
  • 「朝日新聞社賞」受賞者
    • (株) ソニーコンピュータサイエンス研究所 副所長 暦本 純一
    • 元ソニー(株) 大場 晴夫
    • 元(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所 綾塚 祐二、松下 伸行、エドワルド エー シャマレラ
  • 「発明実施功績賞」受賞者
    ソニー(株) 代表執行役 社長 兼 CEO 吉田 憲一郎
  • 特許の権利者が法人である場合、法人の代表者が「発明実施功績賞」を受賞
タッチで接続

Entertainment Access Glasses

HLAA(全米難聴者協会)2016年Innovation Awardを受賞

ソニー株式会社は、Entertainment Access Glasses『STW-C140GI』で、HLAA(全米難聴者協会)*1より、Innovation Award*2を授与されました。

今回、ホログラフィックの字幕をメガネに投影するEntertainment Access Glassesは、聴覚に障がいを持つ方に映画館の大スクリーンで映画を楽しめる機会を広げたことが受賞の決め手となりました。
全米からこの協会会員が参加して開催されたHLAA Convention 2016の授賞式でも、「ソニーは、聴覚に障がいを持つ人が、その友達や家族、子どもや孫たちと一緒に、いつでもどんな映画でも楽しむことができるという素晴らしい成果をもたらしてくれました。聴覚に障がいを持つ人にとって、属するコミュニティーの等しい一員であるという経験はかけがえのないことです。」とHLAAはその受賞理由を説明しています。

Entertainment Access Glassesでは、メガネレンズに、見やすい緑色の字幕がオーバーラップで投影されるため、視線を動かすことなく自然に映画鑑賞でき、文字が邪魔にならないように表示される文字高を調整できます。軽量で掛け心地もよく、聴覚に障がいを持つ方も、健聴者と同時に登場人物の会話を理解できます。また、このメガネは字幕のサイズや距離を認知し、言語選択もできます。
また、Entertainment Access Glassesのシステムには、視覚に障がいを持つ方のための音声多重放送を使って場面解説をするためのヘッドホンを使用できる性能を備えたレシーバーも含みます。

Entertainment Access Glasses
『STC-C140GI』
  • *1:Hearing Loss Association of America(HLAA):全米難聴者協会は、聴覚に障がいを持つ方のためのアメリカを代表する組織で、聴覚に障がいを持つ方に情報やサポート、擁護を提供することを使命とし、全米に約48万人のメンバーが加入しています。
  • *2:HLAA Innovation Awardは、聴覚に障がいを持つ方の生活や経験を向上させた製品やサービス、標準規格を推進した企業や個人に授与されます。革新的な技術により、聴覚に障がいを持つ方も、周りの世界に参加し、新しくエキサイティングな体験ができます。
    携帯用字幕端末、補聴器互換性のある携帯電話、広域リスニングシステム、または、その他の新たな技術革新、これらすべてが、聴覚に障がいを持つ方の生活を変える可能性を秘めており、受賞の対象となります。

マニュアル受賞

日本マニュアルコンテスト受賞報告

「日本マニュアルコンテスト」は、一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会が主催する、日本で唯一のマニュアルコンテストです。1991年に創設され、マニュアル制作技術およびマニュアル品質の向上を通じて、安全でわかりやすい製品の使用方法を伝えるマニュアルをユーザーに提供することをめざし、1997年から毎年開催されています。

2017年受賞報告
PlayStation®VRとICレコーダーのマニュアルが受賞

一般財団法人 テクニカルコミュニケーター協会が主催する「日本マニュアルコンテスト2017」において、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation®VRのクイックスタートガイド/装着ガイド/取扱説明書が「一般 総合部門」の部門最優秀賞と企画賞を、ステレオICレコーダー『ICD-UX560F/565F』の取扱説明書が「一般 個別部門」の部門優秀賞を受賞しました。また、PlayStation®VRは、今年1年を代表するマニュアルに授与される「マニュアル オブ ザ イヤー」の候補にもノミネートされました。

PlayStation®VRのマニュアルでは、製品の特徴から新しい遊びかた・体験をお客様にお伝えしています。また、ケーブルが多く接続方法が複雑なため、マニュアルで正しく説明できるかが課題でしたが、ユーザビリティーテストを繰り返し様々なアイデアを集結させることで、多くのお客様に正しく接続していただける「新しさ」と「わかりやすさ」を追求したマニュアルを完成させることができました。

ステレオICレコーダー『ICD-UX560F/565F』のマニュアルは、持ち運び容易なサイズに、情報がすっきりとまとめられている点が評価されました。多様化するお客様の使い方に合わせて、ご利用になりたい時に読みたいページを素早く開いて操作を確認できるように、見出しの色を分かりやすくし、「使うボタン」の説明、操作手順の流れを統一しています。また、お客様からの問い合わせ内容や過去の傾向から、お客様が頻繁に使う機能を「便利な情報」として見開き表示でお伝えしています。

このページの先頭へ