子どものための災害時緊急・復興ファンド

2016年10月、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下「セーブ・ザ・チルドレン」)とソニー株式会社(以下「ソニー」)は、自然災害発生直後や人道危機などの緊急時および中長期での復興期にかけて、次世代を担う子どもたちを支援する「子どものための災害時緊急・復興ファンド(以下「子ども緊急・災害ファンド」)」を設立しました。

これまでセーブ・ザ・チルドレンとソニーは、2011年の東日本大震災への復興支援のために、同年6月に設立した「RESTART JAPANファンド」を通じて被災地の子どもたちを支援してきました。震災の影響で中断されてしまった学校や地域の活動を支援する「夢実現プロジェクト」をはじめとするさまざまなプログラムを通して、2016年3月までに20,000人を超える子どもたちを支援しました。

セーブ・ザ・チルドレンとソニーは「RESTART JAPANファンド」の経験を生かし、「子ども緊急・災害ファンド」においては、災害発生後、被災地でのセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援します。また、平時においてもセーブ・ザ・チルドレンによる「子どものための心理的応急処置(Psychological First Aid for Children)」(以下、「子どものためのPFA」)の普及・啓発を支援するなど、セーブ・ザ・チルドレン、ソニー双方の特色を生かした活動を通じて、災害時に弱い立場に置かれやすい子どもたちが一日も早く日常を取り戻せる支援を行います。

これまでの支援内容

  • 2018年9月 インドネシア・スラウェシ島地震(2018年9月28日)
    2018年9月28日に発生した地震、津波により大きな被害が発生しました。
    ソニーは子ども緊急・復興ファンドから300万円拠出し、災害発生時のシェルターキットと衛生用品キットの提供、
    子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の実施や「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」の研修実施などに活用されます。
  • 2018年8月 インド・南部ケララ州洪水(2018年9月18日)
    2018年8月以降のケララ州を中心とした周長的な豪雨に伴い、大規模な洪水が発生しました。
    ソニーは子ども緊急・復興ファンドから200万円拠出し、災害発生時の生活物資や衛生キットの提供、子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の実施や「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」の研修実施などに活用されました。
  • 2018年7月末~8月インドネシア・ロンボク島地震(2018年9月18日)
    2018年7月末から8月にかけての複数回の地震により、大きな被害が発生しました。
    ソニーは子ども緊急・復興ファンドから300万円拠出し、災害発生時の生活物資や衛生キットの提供、子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の実施や「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」の研修実施などに活用されました。
  • 平成30年7月豪雨(2018年8月31日)
    2018年7月に発生した台風7号及び全線に伴う大雨により、西日本を中心に甚大な被害がもたらされました。
    ソニーは子ども緊急・復興ファンドから500万円拠出し、被災地の一つである岡山県倉敷市において、子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の実施や「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」の研修実施などに活用されました。
  • メキシコ地震(2017年9月)
    2017年9月に発生したメキシコ地震における支援として、子ども緊急・災害ファンドから500万円を拠出し避難所や子どもたちが安心・安全に過ごせるための「こどもひろば」の提供、家の立て直し支援、セーブ・ザ・チルドレンによる研修を受けたボランティアによる「子どものためのPFA」などに使われました。
  • 平成29年7月九州北部豪雨(2017年7月)
    2017年7月に、福岡県、大分県を中心に被害が発生した豪雨では、被災地において夏休みの子どもの居場所となる放課後児童クラブ(学童保育)や保育所などにも被害が出ました。
    子ども緊急・復興ファンドからは200万円を拠出し、セーブ・ザ・チルドレンが現地で実施する、これらの施設で破損したエアコンやマットなどの備品の提供に主に使われました。
  • 熊本地震(2016年4月)
    2016年4月に発生した熊本地震では、熊本県、大分県を中心に大きな被害が出ました。
    ソニーは、子ども緊急・復興ファンドに対して2,500万円を支援し、セーブ・ザ・チルドレンが熊本県で実施している支援活動に使われました。セーブ・ザ・チルドレンの熊本地震緊急・復興支援では、2016年末までに約18,100人以上に支援が届けられました。
熊本地震における支援活動

子どものための心理的応急処置について

「子どものためのPFA」は、世界保健機関(WHO)などが作成したPFAマニュアルをもとにセーブ・ザ・チルドレンが2013年に開発した、子どもの認知発達段階の特性にあわせて、災害時にストレスを抱えた子どものこころを傷つけずに対応するための手法です。現在、災害医療をはじめとする緊急・復興支援に関わる関係者から注目を集めています。

PFAの行動原則は、「見る・聴く・つなぐ」ととてもシンプルです。周囲に支援を必要としている子どもがいないかや周囲の環境が安全かどうかを「見て」確認し、子どもに寄り添いながら、話を「聴く」。そして、必要としていることに対応できれば行い、できない場合には適切な人やもの、情報へと「つなぐ」ことで、子どもが安心できるように対処していくものです。

PFAの行動原則「見る」「聴く」「つなぐ」

ソニーは2014年より、災害発生時に誰もがこのPFAを行い、子どもが安心できるよう、平常時からセーブ・ザ・チルドレンが実施する研修や普及活動をサポートしています。2016年には35回の研修をサポートし、子どものためのPFAが作成された2014年以降、2016年末までに2,000人以上の受講者が子どものためのPFAを学びました。

緊急下の子どもの心のケア—子どものための心理的応急処置

PFAの解説動画

子どものためのPFAについての詳細は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのサイトにてご案内しています。

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