CSRレポート

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2017年8月23日更新

ビジネスを通じた国際社会への貢献

ソニーは、創造的な技術、製品、サービスを通じて社会に貢献するというイノベーションの精神をそのDNAとして着実に引き継ぎ、ビジネスを通じた国際社会への貢献も目指しています。

製品・サービスを生かしたソリューション

SmartEyeglassや4K超単焦点プロジェクターを活用し、東日本大震災の記録を伝えるAR HOPE TOUR in Sendai/Tagajo

2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う津波により、東北地方を中心に甚大な被害が発生しました。震災から5年がたち、震災時の体験を風化させないために、株式会社ディー・エム・ピーと東北大学 災害科学国際研究所は2016年3月、AR HOPE TOUR in Sendai/Tagajoを実施しました。 AR HOPE TOURは、2014年の「観光甲子園」(文部科学省/観光庁後援)でグランプリを受賞した宮城県の農業高校の学生のアイデアを具現化し、AR(拡張現実)や映像・音声等複合コンテンツをソニーのウエアラブルデバイスSmartEyeglassやXperia™ Z4 Tablet、4K超単焦点プロジェクターの機材によって、臨場感ある震災疑似体験を提供するソリューションを構築しています。 AR HOPE TOUR in Sendai/Tagajoでは、津波の被害を受けた場所でSmartEyeglassによる津波体験、タブレットによる震災後の全天周動画の体験、4K超単焦点プロジェクターに投影された映像や画像による、被災当時の津波の規模や激しさの学習、そして「語り部」による体験談を通じて、ソリューションの実証実験を行いました。今後、このソリューションを防災教育や観光ツーリズムのビジネス化を目指し、引き続き活動していきます。

  • 4K単焦点プロジェクターを使用した解説

  • Smart Eyeglassによる体験

技術を活用した社会課題の解決にむけて

バングラデシュにおける長寿命蓄電池システムを使った地域電化モデル調査の実施

2013年8月から2014年2月にかけ、ソニーはバングラデシュの無電化地域(ガイバンダ県シャガタ郡)において、長寿命蓄電池システム※1や太陽光発電の導入により、再生可能エネルギー発電の有効利用と人々の生活や衛生環境の向上を目指した調査を行いました。この調査結果をもとに、ビジネスモデル構築の検討をはじめています。
プロジェクト名:
太陽光発電と長寿命蓄電池システムによる無電化地域の電化
目的:
  • 再生可能エネルギー発電の有効利用と電力利用の普及促進
  • 温室効果ガス排出削減への貢献
  • 無電化地域の電化による人々の生活および衛生環境の向上

  • バングラデシュにおけるビジネスモデル
調査の概要:
  1. 太陽光発電による再生可能エネルギーをソニーの長寿命蓄電池システムに蓄える
  2. 蓄えたエネルギーを、持ち運び可能な小型バッテリーに分け、無電化地域約100世帯に配達し電力を供給
  3. この電力により、灯油を燃料とするケロシンランプを、電力消費の少ないLED電球へ置き換える
    (配達した小型バッテリー1個で、2ワットのLED電球を約15時間点灯可能)
  4. 日没後も屋内で勉強や仕事が可能となり、室内の空気汚染も改善され、住民の生活環境が向上


  • LEDライトにより明るさが改善された家屋

  • LED電球環境下で勉強する青年
効果:
  • 日中に太陽光発電で得られた電力を、長寿命蓄電池システムに充電し、村に小型バッテリーで配達することで、夜間にも使用可能な電力を供給
  • 日没後でも屋内で勉強や仕事が可能になり、住民の生活の質が向上
  • 灯油ランプによる居住空間の空気汚染の改善
  • 広く普及している携帯電話の充電にも活用され、生活の利便性に貢献

副次効果:
各戸への小型バッテリーの配達、およびシステム利用促進の営業活動に、地元のNGOが推進する「女性による女性のための相談援助職」ともいえるInfoLady※2を登用することで、地域の女性の就労促進およびエンパワメントに寄与

その後、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が現地スタートアップ企業であるSolaric社と協力し、途上国の無電電化地域の電化に太陽光発電と蓄電池を活用する方法を検討しています。
  • この調査項目についての詳細情報はこちら
  • ※1
    結晶構造が強固で、高温においても熱安定性が高いという特長をもつオリビン型リン酸鉄リチウムに、ソニー独自の粉体設計技術と、セル構造技術を併せて用いることで、高出力かつ10年以上の長寿命性能を実現しました。(室温23℃で1日1回の充電・放電の場合)

  • オリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池を用いた蓄電システム
  • ※2
    現地NGOのD.Netが運営するアクションプログラムの一つ。農村地域の起業家精神をもつ女性を組織化し、現在12の地域、13の拠点において、約80名がInfoLady として活躍しています。ネットブック、デジタルカメラ、携帯電話を携行し、自転車で担当地域を巡回しながら、農村地域の生活に必要な情報や知識(保健・衛生、女性に関する法律、農業関連等)を提供します。途上国におけるICTを使った貧困削減、女性のエンパワメントの成功例として、世界的にも注目されています。

自転車で担当地域を巡回するInfoLady

ICカード技術を活用したバングラデシュ都市部の社会課題解決

ソニーの非接触ICカード技術 FeliCa™(フェリカ)を使った、バングラデシュ都市部での社会課題解決にも取り組んでいます。
バスが主な交通機関であるバングラデシュの首都ダッカ市では交通渋滞が社会問題となっており、さらに乗車するたびに道路脇で購入する紙チケットが利便性に欠け、運賃徴収不正の温床にもなっていました。そこで、2011年から紙チケットに代わり、FeliCaを使ったICカードを導入。乗客の利便性向上、スピーディーな乗降や乗降履歴を活用したバス運行の最適化に加え、交通渋滞緩和、それに伴う大気汚染の改善や運賃収受の透明化に貢献しています。
今後、このICカードはバスだけではなくダッカ市交通機関の統一ICカード“Rapid Pass”として使用される予定です。

  • ダッカでのICカード"SPASS"によるバス運賃の支払い
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