2019年8月29日更新

北米での安全衛生活動

北米地域では、製造拠点を含め、数々の分野で多様なビジネスを展開しています。事業所の規模は1,000人を超えるものから10人未満のものまでさまざまです。各事業所では、ソニーグループ安全衛生基本方針を基に活動しています。主要な事業所ではISO45001の運用を開始するなど、各事業所が事業内容と規模に合わせ、安全、健康および健康増進活動をバランスよく組み合わせたプログラムに取り組んでいます。

安全

社員の安全と法令遵守は、全事業所において日々の最優先事項です。必要に応じて、エルゴノミクス (人間工学) から化学物質安全までの幅広いテーマ別研修を実施する一方、事業所ごとに適切なポリシーと手順を定めています。

ソニー・ピクチャーズ・スタジオなどの事業所では、「病気・けが予防プログラム (IIPP)」を実施しています。このプログラムは、病気やけがの予防を目的として、マネジメント、安全プログラムコーディネーター、スーパーバイザー、社員の間で役割分担を行うものです。個々のプログラム・手順と作業指示 (閉所への立ち入りなど) に、具体的な役割がまとめられています。

ソニーDADCボーリングブルック事業所では、点検または災害分析により特定されたあらゆる潜在的ハザード (危険源) を、以下の活動を通じて排除または管理しています。エンジニアリング・機械制御・業務の再設計、職務上の安全責任に関する社員研修、管理者による管理 (手順やジョブローテーションなど)、個人用保護具 (PPE) の利用などの組み合わせのほか、定期的にリスクアセスメントを実施し、パフォーマンスレビューとトレンド分析を実施しています。ポリシーおよび手順は強化され、文書は広範に作成され、かつ適切に管理されています。さらに、安全担当者が常に現場でオペレータとコミュニケーションを取ることができる体制を整えています。

その他の取り組みとして、リスク管理状況の監査や事業所への提言 (事業所内の安全チームの設置、化学物質管理の改善) を実施しています。

リスク管理の監査と提言

北米地域のほぼすべての事業所において、環境・安全衛生 (ESH)、防災 (Fire & Life Safety) に対してのコーポレート監査を継続的に実施しています。ほかにも事業所ごとの内部点検や監査に加え、保険会社や保険代理店による監査を実施しています。内部点検の目的は、安全衛生と5Sの観点から事業所全般を調査することにあります。この調査により事業所での潜在的なリスクが適時に特定され、注意を要する項目が漏れなく指摘されます。この自主点検は、通常、事業所の安全委員会メンバーや担当部署から編成されたメンバーが実施し、事前に必要なトレーニングも行われます。実施頻度は月次で実施するものから半期に一度行うものまでさまざまです。また、外部の保険会社や保険代理店による監査は、通常、次の3つのカテゴリーに分類されます。

  1. 火災安全リスクの特定と指摘
  2. 電気設備のサーモグラフィック分析の実施
  3. 製造・オフィス両職場エリアにおけるエルゴノミクス視点からのリスクアセスメント

各カテゴリーにつき、必要に応じて、改善策が提言されます。

さらに、ソニーの社内基準に準拠して、ジョブリスクアセスメントを実施しています。現在の職務内容が反映された最新の情報にアップデートされているかどうか、定期的にレビューしています。このレビューには定常作業と非定常作業の両方が含まれています。

サイトの安全チーム

ソニーDADCテレホート事業所では、工場安全を担当するチームを設置しています。このチームは、品質スペシャリストをリーダーとし、各製造エリアのオペレータによって構成されています。改善や安全に関する研修から取り組みを始め、監査請求にも及んでいます。また毎月会合を行い、建屋の1区画について改善・安全監査を実施しています。翌月には前月の指摘箇所に基づくフォローアップを行い、新たに別の区画の監査を実施します。安全ポスターの社員用通用口への掲示や、toolbox talks (ツールボックストーク:安全に関する社内グループディスカッション) 用の新たなトピック提供を担当しています。

その他、ソニーDADCでは、敷地周辺での改善・セキュリティ・安全の監査を実施しており、設備・エンジニアリング・セキュリティ・品質部門のメンバーが参加しています。この監査は、年に2回以上行われます。

化学物質安全情報

各生産ラインにおける特定化学物質の使用削減を目指し、全社キャンペーンを継続的に行っています。米国の各事業所において、文書による危険有害性周知への取り組み (written Hazard Communication Program for chemicals) を実施しています。その内容には、安全性データシート (SDS) 、容器への表示づけや社員への訓練などについての情報が含まれています。また、化学薬品の購入に際しては承認プロセスの一環として、環境・安全衛生 (ESH) グループのレビューを受けることが定められています。カナダにおいては、WHMIS (Workplace Hazardous Materials Information System) 2015基準に準拠した業務を開始しました。また、該当するすべての事業所では、ソニーの環境規則に従い、製品サプライチェーンにおける特定の化学物質の管理または除去を行っています。

ウェルネス (健康増進) への取り組み

ソニー・ノースアメリカは2019年度、「Fast Forward (ファストフォワード)」イニシアチブの一環として、ワークライフバランスをテーマとする「Ways of Working (ウェイズオブワーキング)」プログラムに特に力を入れていきます。このプログラムの実施にあたり、役員1名を加えた社員主導のタスクフォースを設置する計画です。また、一部の事業所では、社員が予約なしで利用できるワーク/ライフ・コンシェルジュを導入し、社員一人ひとりのさまざまな関心分野に合わせてサポートしていきます。また、健康増進サービスにも今まで以上に力を入れ、社員向けサービスについて説明するウェビナーも併せて実施しています。さらに一部の事業所では、忙しい社員のストレスを軽減するための多様なスペースやメソッドを提供しています。年1回のベネフィットフェアの一環として移動検診車による乳がん検診を実施するところもあります。

ソニー・ヘルスケア・プログラム加入資格があるすべての社員とその配偶者/同居するパートナーなどへの健康増進への取り組みを行っています。この取り組みの目的は、対象者が健康かつ活動的な生活を送れるよう支援することにあります。一部の企業において、参加者は健康リスク評価、職場でのバイオメトリックス・スクリーニング、健康アドバイザーへの相談等のオンラインや電話によるサービスの他、禁煙、減量、ストレス管理、血圧、糖尿病、栄養、スポーツ (運動とアクティブトラッカーを使用するプログラムを含む) のプログラムを利用することができます。この健康増進に取り組んだ参加者には、インセンティブが与えられる仕組みになっています。

ソニーDADCテレホート事業所では、エクササイズ器具を備えた社員用のフィットネスセンターを施設内で運営しています。ソニー・エレクトロニクス (SEL) サンディエゴ事業所、ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) サンマテオ事業所にも施設内にフィットネスセンターがあり、社員はエクササイズ器具を利用したり、トレーナーによるさまざまなフィットネスクラスに参加したりすることができます。社員は、全米各地のスポーツクラブの割引きを受けることも可能です。また、サンマテオ事業所の施設では、パーソナルトレーニングやマッサージサービスも提供しています。

その他にも、健康増進への取り組みは実施されています。SELサンディエゴ事業所とSIEサンマテオの事業所では、地元農家によるファーマーズマーケットを週1回開設し、社員へ果物や野菜、地元の特産品を販売しています。サンディエゴ事業所の食堂では必要な栄養素によってメニューを選択でき、栄養情報やカロリー情報も入手できます。

また、社員は任意でインフルエンザ予防接種を受けることができます。毎年10月から半年の間、事業所内の医務室のほか、全国展開の薬局チェーン店舗においても (バウチャー使用)、接種が可能です。

製造事業所では、業務に応じて必要な定期健康診断や、必要に応じた産業衛生調査を実施しています。SIEサンマテオ事業所およびソニー・ピクチャーズ・スタジオでは、事業所内で歯科診療サービスを提供しています。

緊急時への備え

北米地域の各事業所では、拠点ごとに有事に備えた緊急時対応計画を策定しており、火災、医療措置を必要とする緊急事態、地震および設備の故障に備えた拠点ごとの対応を定めています。また、年1回、避難訓練を行っています。

AEDに関する取り組み

北米地域内の多くの事業所において、心室細動や心室性頻拍の発生に備えて自動体外式除細動器 (AED) を設置しています。SELでは100人以上の社員を有する事業所にAEDを設置しています。ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカでは、傘下にある拠点ごとにAED機器を少なくとも各1台設置する取り組みを実施しています。各事業所の社員は、AEDの操作方法を学ぶとともに、応急手当と心肺蘇生法 (CPR) トレーニング受講が義務付けられています。緊急時に備え、AED機器が常に使用可能な状態かを確かめるため、月次点検を行っています。

このページの先頭へ