ソニーの企業活動は、あらゆる生命の生存基盤である地球環境が健全であってはじめて成り立ちます。したがって、ソニーは気候変動対策や資源保全、化学物質の管理、生物多様性の保全など、環境への対応が重要と考えています。
この認識のもと、ソニーは持続可能なビジネス活動を行い、環境に配慮した製品やサービスを通し、ソニーらしい優れた技術やイノベーション、さらに社会との共創によって持続可能な社会の実現に貢献します。
ソニーは、1990年代初頭から環境活動方針と行動計画を掲げて活動してきました。2010年4月には、自らの事業活動および製品のライフサイクルを通して、2050年に環境負荷をゼロにすることを目指す環境計画「Road to Zero (ロード・トゥ・ゼロ) 」を策定しました。
2050年の環境負荷ゼロに向け、5年ごとに設定している環境中期目標では、気候変動、資源、化学物質、生物多様性の4つの重要な視点に対し、商品のライフサイクルのステージごとに具体的な目標を定めています。
ソニーは、「ソニーグループ環境ビジョン」の実現、環境中期目標の達成、法規制やグループとして定めた規則類の遵守を徹底するために、グローバルに統一した環境マネジメントシステムを構築し、継続的に改善しています。また、グループの本社環境機能として個別の活動領域を担当する専門機能を設置し、最高責任者としてソニー株式会社の執行役がこれらの環境専門機能を統括しています。
環境中期目標「Green Management (グリーンマネジメント) 2020」では商品のライフサイクルのステージごとに具体的な目標を掲げ活動を推進してきました。
以下、2019年度の主な実績を抜粋し、ご紹介します。
2016年から2020年度までの環境中期目標「Green Management 2020」に基づいて、ソニーグループ内の取り組みはもとより、バリューチェーンへの働きかけ、そして社会や消費者への呼びかけにも注力し活動しています。また、2040年に自社の事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにするという目標の達成に向け、力を入れていきます。今後は製品の大型化や増産による環境負荷増大のリスクが見込まれていますが、2050年の "環境負荷ゼロ" に向けて、さらなる取り組み強化を行っていきます。