2018年8月29日更新

懸念の高い化学物質の使用量削減と代替化

ソニーは、法規制の対象になっていない物質を含めて、地球環境と人体に著しい環境影響(側面)を持つと判断した物質を「環境管理物質」として定義しています(下表「ソニーが定める環境管理物質」を参照)。これらの環境管理物質は、部品に対し使用禁止となっているか、または、技術的・経済的に利用可能で、品質的な問題が解決された材料がある場合は、順次代替化を行っています。さらに、環境中期目標「Green Management(グリーンマネジメント) 2020」では、化学物質の有害性と曝露量を考慮したリスクの考え方に基づき、収集した用途情報と含有情報からリスクの高い用途を特定して、その用途における使用を全廃していく予定です。

ソニーが定める環境管理物質
  • フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)
  • フタル酸ジブチル(DBP)
  • フタル酸ブチルベンジル(BBP)
  • フタル酸ジイソブチル(DIBP)
  • カドミウム及びカドミウム化合物
  • 鉛及び鉛化合物
  • 水銀及び水銀化合物
  • 六価クロム化合物
  • ポリ臭化ビフェニル類(PBB 類)
  • ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE 類)
  • ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDD)及び全ての主要ジアステレオ異性体
  • ポリ塩化ビフェニル類(PCB 類)及び特定代替品
  • ポリ塩化ナフタレン類(PCN 類)
  • ポリ塩化ターフェニル類(PCT 類)
  • 短鎖型塩化パラフィン類(炭素数10~13)(SCCP)
  • トリス(2-クロロエチル)=ホスファート(TCEP)
  • トリス(1-クロロ-2-プロピル)=ホスファート(TCPP)
  • トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)ホスファート(TDCPP)
  • フッ素系温室効果ガス(PFC、SF6、HFC)
  • オゾン層破壊物質(ODS)(CFC、ハロン、四塩化炭素、1,1,1-トリクロロエタンが対象)
  • オゾン層破壊物質(ODS)(ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)が対象)
  • パーフルオロオクタンスルホン酸塩(PFOS)
  • ペルフルオロオクタン酸(PFOA)と個々の塩及びPFOA のエステル
  • 三置換有機スズ化合物
  • ジブチルスズ(DBT)化合物
  • ジオクチルスズ(DOT)化合物
  • 酸化ベリリウム
  • 塩化コバルト
  • 三酸化二ヒ素
  • 五酸化二ヒ素
  • ニッケル
  • フタル酸ジイソノニル(DINP)
  • フタル酸ジイソデシル(DIDP)
  • フタル酸ジ-n-オクチル(DNOP)
  • アスベスト
  • ホルムアルデヒド
  • 一部の芳香族アミンを生成するアゾ染料・顔料
  • N-フェニルベンゼンアミンのスチレン及び2,4,4-トリメチルペンテンとの反応生成物(BNST)
  • 2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-yl)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール(UV-320)
  • ジメチル=フマラート(DMF)
  • 多環芳香族炭化水素(PAH)
  • 臭素系難燃剤(BFR)
  • 塩素系難燃剤(CFR)
  • フタル酸ジ-n-ヘキシル(DnHP)
  • 過塩素酸塩
  • 放射性物質
  • EU REACH規則 認可候補リスト中の物質
  • ポリ塩化ビニル(PVC)及びPVC混合物
  • 注記:
    ・用途ごとにそれぞれ管理水準を定めています。

ポリ塩化ビニル(PVC)の代替化

ポリ塩化ビニルは、不適切な処分により有害な物質が生じるリスクが指摘されており、例えば、有価物を回収するために小型電子機器が集められて不適切な焼却・埋め立てをされた場合の環境影響が懸念されています。また、ポリ塩化ビニルの可塑剤、安定剤として使用される物質の一部には、環境面および人体への影響が懸念されているものがあります。エレクトロニクス製品においてポリ塩化ビニルは法規制の対象とはなっていませんが、ソニーは部品レベルでの削減活動を進めてきました。
製品の包装材(ただしデバイス、半導体、電池等の一部包装材は除く)、電子機器の筐体および筐体を覆う化粧板やスピーカー外装に使用されるシート、ラミネート、非接触型ICカード、製品のバッグ・キャリングケース類(業務用は除く)といった用途では代替しています。
また、廃棄時に比較的取り外しが困難となる機内部品であり、代替材が開発されているフレキシブルフラットケーブル、絶縁板、熱収縮チューブ(電池用は除く)についても代替しています。 さらに、小型電子機器の筐体および機内配線におけるポリ塩化ビニルの代替を進めています(ただし、品質、技術、および供給上の問題が解決された場合)。
2018年7月末現在、下記のうち、新製品や新モデルでPVCを代替しています。

PVC代替済み製品カテゴリー※1
Xperia™ スマートフォン
Xperia™ タブレット
ポータブルオーディオプレーヤー・ウォークマン®メモリータイプ
ICレコーダー/ポータブルラジオレコーダー
ビデオカメラ・ハンディカム®
ビデオカメラ・アクションカム
デジタルスチルカメラ・サイバーショット™
デジタル一眼カメラ・α™
PlayStation®Vita「プレイステーション・ヴィータ」
ポータブルDVDプレーヤー
ポータブルブルーレイディスク™/DVDプレーヤー
メモリースティック™
SxS™メモリーカード
  • ※1PVC代替対象部位について、Xperia™ スマートフォンおよびタブレットはすべてのプラスチック部位、それ以外の製品は筺体と機内配線(アクセサリー・付属品は除く)となります。

臭素系難燃剤(BFR)の代替化

臭素系難燃剤の中には、人体への影響が懸念されているものや、環境中に残留したり、生体内に蓄積性を持ったりするものがあります。またポリ塩化ビニルと同様に、不適切な焼却で有害な物質が生じるリスクが指摘されています。 ソニーは、臭素系難燃剤のうち、ポリブロモジフェニルエーテル類、ポリブロモビフェニル類およびヘキサブロモシクロドデカンを使用した部品・材料を納入禁止しており、さらに、臭素系難燃剤の代替を進めています (ただし、品質、技術、および供給上の問題が解決された場合) 。
高難燃性高耐熱性ポリカーボネイト樹脂用の臭素を含まない環境配慮型難燃剤を独自に開発し、液晶テレビ ブラビア™ KJ-65X9000Fや、サイバーショット™ DSC-HX400Vなどへ採用してきました。
2018年7月末現在、下記のうち、新製品や新モデルでBFRを代替しています 。

BFR代替済み製品カテゴリー※1
Xperia™ スマートフォン
Xperia™ タブレット
ポータブルオーディオプレーヤー・ウォークマン®メモリータイプ
ICレコーダー/メモリーカードレコーダー/ポータブルラジオレコーダー/リニアPCMレコーダー
ビデオカメラ・ハンディカム®
ビデオカメラ・アクションカム
デジタルスチルカメラ・サイバーショット™
デジタル一眼カメラ・α™
PlayStation®Vita「プレイステーション・ヴィータ」
ポータブルDVDプレーヤー
ポータブルブルーレイディスク™/DVDプレーヤー
メモリースティック™
SxS™メモリーカード
  • ※1BFR代替対象部位について、Xperia™ スマートフォンおよびタブレットはすべてのプラスチック部位、それ以外の製品は筺体と主要基板(アクセサリー・付属品は除く)となります。

臭素系難燃剤と同様のリスクが指摘されている塩素系難燃剤のリン酸トリス(2-クロロエチル)、リン酸トリス(1-メチル-2-クロロエチル)、リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)についても納入禁止としています。

フタル酸エステルの代替化

ソニーは、ポリ塩化ビニル等の可塑剤として使用される特定のフタル酸エステルについても環境管理物質に指定し、全廃を目指して削減に取り組んでいます。
すでに、例えば、Xperia™ スマートフォンおよびタブレットについては、すべての製品においてフタル酸エステル(DEHP、DBP、BBP、DIDP、DNOP、DINP)※1を全廃しています。

  • ※1DEHPはフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)、DBPはフタル酸ジブチル、BBPはフタル酸ブチルベンジル、DIDPはフタル酸ジイソデシル、DNOPはフタル酸ジ-n-オクチル、DINPはフタル酸ジイソノニルのそれぞれ略称となります。

ベリリウム化合物の代替化

ソニーは、酸化ベリリウムを2007年より環境管理物質に指定し、全廃を目指して削減に取り組んでいます。酸化ベリリウムはすべてのソニーの製品で使用されていません。Xperia™ スマートフォンおよびタブレットでは、すべてのベリリウム化合物をすでに全廃しています。

ヒ素化合物の代替化

ソニーは、2014年発行のSS-00259第13版で、ガラスの消泡剤に三酸化二ヒ素と五酸化二ヒ素を使用した液晶パネルを納入禁止としました。

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