CSRレポート

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2016年9月7日更新

懸念の高い化学物質の使用量削減と代替化

ソニーは、法規制の対象になっていない物質を含めて、地球環境と人体に著しい影響を持つと判断した物質を「環境管理物質」として定義しています(「ソニーが定める環境管理物質」)。これらの環境管理物質は、部品に対し使用禁止となっているか、または、技術的・経済的に利用可能で、品質的な問題が解決された材料がある場合は、順次代替化を行っています。さらに、環境中期目標「Green Management(グリーンマネジメント) 2020」では、化学物質の有害性と曝露量を考慮したリスクの考え方に基づき、収集した用途情報と含有情報からリスクの高い用途を特定して、その用途における使用を全廃していく予定です。
ソニーが定める環境管理物質
カドミウムおよびカドミウム化合物 鉛および鉛化合物
水銀および水銀化合物 六価クロム化合物
ポリブロモビフェニル(PBB) デカブロモジフェニルエーテル(DecaBDE)を含むポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)
ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDD) その他の有機臭素系化合物
ポリ塩化ビフェニル(PCB) ポリ塩化ナフタレン(PCN)
ポリ塩化ターフェニル(PCT) 短鎖型塩素化パラフィン(SCCP)
リン酸トリス(2-クロロエチル)(TCEP)、 リン酸トリス(1-メチル-2-クロロエチル)(TCPP)、リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)(TDCPP) 過塩素酸塩
ポリ塩化ビニル(PVC)およびPVC混合物 その他の有機塩素系化合物
ハイドロフルオロカーボン(HFC)、 パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6) オゾン層破壊物質(ODS)
ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC) パーフルオロオクタンスルホン酸(塩を含む)(PFOS)
パーフルオロオクタン酸(PFOA)、その塩およびそのエステル 三置換有機スズ化合物(トリブチルスズ(TBT)化合物、トリフェニルスズ(TPT)化合物を含む)
ジブチルスズ(DBT)化合物 ジオクチルスズ(DOT)化合物
10-エチル-4,4-ジオクチル-7-オキソ-8-オキサ-3,5-ジチア-4-スタンナテトラデカン酸2-エチルヘキシル(DOTE) 10-エチル-4,4-ジオクチル-7-オキソ-8-オキサ-3,5-ジチア-4-スタンナテトラデカン酸2-エチルヘキシルと10-エチル-4-[[2-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-2-オキソエチル]チオ]-4-オク チル-7-オキソ-8-オキサ-3,5-ジチア-4-スタンナテトラデカン酸2-エチルヘキシルを構成要素 とする物質(DOTE とMOTE を構成要素とする物質)
酸化ベリリウム ベリリウム銅
塩化コバルト 三酸化二ヒ素、五酸化二ヒ素
フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)、 フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル、 フタル酸ジイソブチル
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジヘキシル、 炭素数7を主成分とする炭素数6~8の分岐アルキルを有するフタル酸ジアルキル、 炭素数7~11の分岐および直鎖アルキルを有するフタル酸ジアルキル、フタル酸ビス(2-メトキシエチル)、 フタル酸ジイソペンチル、分岐および直鎖のフタル酸ジペンチル、フタル酸-n-ペンチル-イソペンチル、 フタル酸ジペンチル、分岐および直鎖のフタル酸ジヘキシル
石綿(アスベスト) 特定アゾ化合物
ホルムアルデヒド N-フェニルベンゼンアミンとスチレンおよび2,4,4-トリメチルペンテンの反応生成物(BNST)
2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール(UV-320) 2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ペンチルフェノール(UV-328)
フマル酸ジメチル(DMF) 多環芳香族炭化水素(PAH)
ホウ酸、特定ホウ酸ナトリウム 4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール
ビス(2-メトキシエチル)エーテル N,N-ジメチルアセトアミド(DMAC)
エチレングリコールジメチルエーテル(EGDME) リン酸トリキシリル(TXP)

用途ごとにそれぞれ管理水準を定めています。

ポリ塩化ビニル(PVC)の代替化

ポリ塩化ビニルは、不適切な処分により有害な物質が生じるリスクが指摘されています。また、ポリ塩化ビニルの可塑剤、安定剤として使用される物質の一部には、環境面および人体への影響が懸念されているものがあります。
エレクトロニクス製品においてポリ塩化ビニルは法規制の対象とはなっていませんが、ソニーは部品レベルでの削減活動を進めてきました。製品の包装材(ただしデバイス、半導体、電池等の一部包装材は除く)、電子機器の筐体および筐体を覆う化粧板やスピーカー外装に使用されるシート、ラミネート、非接触型ICカード、製品のバッグ・キャリングケース類(業務用は除く)といった用途では代替しています。また、廃棄時に比較的取り外しが困難となる機内部品であり、代替材が開発されているフレキシブルフラットケーブル、絶縁板、熱収縮チューブ(電池用は除く)についても代替しています。
ソニーは、有価物を回収するために小型電子機器が集められて不適切な焼却・埋め立てをされた場合の環境影響も考慮し、ポリ塩化ビニルの代替を進めています(ただし、品質、技術、および供給上の問題が解決された場合)。
2016年7月末現在、下記のうち、新製品や新モデルで代替しています。詳細は「ポリ塩化ビニル(PVC)・臭素系難燃剤(BFR)代替済み製品例」をご覧ください。
PVC代替済み製品カテゴリー
Xperia™ スマートフォン
Xperia™ タブレット
ポータブルオーディオプレーヤー・ウォークマン®メモリータイプ
ICレコーダー/ポータブルラジオレコーダー
ビデオカメラ・ハンディカム®
ビデオカメラ・アクションカム
デジタルスチルカメラ・サイバーショット™
デジタル一眼カメラ・α™
PlayStation®Vita「プレイステーション・ヴィータ」
ポータブルDVDプレーヤー
ポータブルブルーレイディスク™/DVDプレーヤー
メモリースティック™
SxS™メモリーカード

PVC代替対象部位は以下の通り。
Xperia™ スマートフォンおよびタブレット:すべてのプラスチック部位
Xperia™ スマートフォンおよびタブレット以外の製品:筺体と機内配線(アクセサリー・付属品は除く)

臭素系難燃剤(BFR)の代替化


  • 主要な基板に臭素系難燃剤を使用していないXperia™ X Performance
臭素系難燃剤の中には、人体への影響が懸念されているものや、環境中に残留したり生体内に蓄積性を持つものがあります。
またポリ塩化ビニルと同様に、不適切な焼却で有害な物質が生じるリスクが指摘されており、ソニーは臭素系難燃剤の代替を進めています(ただし、品質、技術、および供給上の問題が解決された場合)。
2016年7月末現在、下記のうち、新製品や新モデルで臭素系難燃剤(BFR)を代替しています。詳細は「ポリ塩化ビニル(PVC)・臭素系難燃剤(BFR)代替済み製品例」をご覧ください。
BFR代替済み製品カテゴリー
Xperia™ スマートフォン
Xperia™ タブレット
ポータブルオーディオプレーヤー・ウォークマン®メモリータイプ
ICレコーダー/メモリーカードレコーダー/ポータブルラジオレコーダー/リニアPCMレコーダー
ビデオカメラ・ハンディカム®
ビデオカメラ・アクションカム
デジタルスチルカメラ・サイバーショット™
デジタル一眼カメラ・α™
PlayStation®Vita「プレイステーション・ヴィータ」
ポータブルDVDプレーヤー
ポータブルブルーレイディスク™/DVDプレーヤー
メモリースティック™
SxS™メモリーカード
ソニーは、臭素系難燃剤については、2014年発行のSS-00259第13版でポリブロモジフェニルエーテル、ポリブロモビフェニルに加えて、ヘキサブロモシクロドデカンを使用した部品・材料を納入禁止としました。また、臭素系難燃剤と同様のリスクが指摘されている塩素系難燃剤のリン酸トリス(2-クロロエチル)、リン酸トリス(1-メチル-2-クロロエチル)、リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)についても納入禁止としました。
また、高難燃性高耐熱性ポリカーボネイト樹脂用の臭素を含まない環境配慮型難燃剤を独自に開発し、液晶テレビ ブラビア™ XBR-75X910Cや、4Kハンディカム®FDR-AXP35などへ採用してきました。

BFR代替対象部位は以下の通り。
Xperia™ スマートフォンおよびタブレット:すべてのプラスチック部位
Xperia™ スマートフォンおよびタブレット以外の製品:筺体と主要基板(アクセサリー・付属品は除く)

水銀に関する水俣条約への対応


  • 無水銀アルカリボタン電池
ソニーは、製品に使用される水銀の削減についても積極的に対応を進めてきました。例えば、電池では技術的に困難であった酸化銀電池の無水銀化技術を2004年に開発し、翌年から世界に先駆けて量産出荷を開始しました。同じく、技術的ハードルの高かったアルカリボタン電池の無水銀化も2009年に達成し、同年より量産出荷を開始しました。ソニーは、水銀に関する水俣条約で2020年から製造・輸入が禁止される水銀添加製品を、すでに製造・販売していません。

水銀に関する水俣条約は、水銀の一次採掘から、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、環境への排出や放出、廃棄物に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための規制を定める条約です。2013年10月に熊本県で開催された外交会議で、採択・署名が行われました。

フタル酸エステルの代替化

ソニーは、ポリ塩化ビニル等の可塑剤として使用される特定のフタル酸エステルについても環境管理物質に指定し、全廃を目指して削減に取り組んでいます。
すでに、例えば、Xperia™ スマートフォンおよびタブレットについては、すべての製品においてフタル酸エステル(DEHP、DBP、BBP、DIDP、DNOP、DINP)を全廃しています。また、PSP®「プレイステーション・ポータブル」本体、および、欧州向けについてはそれらのACアダプターにおいても、フタル酸エステル類を全廃しています。

DEHP:フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)、DBP:フタル酸ジブチル、BBP:フタル酸ブチルベンジル、DIDP:フタル酸ジイソデシル、DNOP:フタル酸ジ-n-オクチル、DINP:フタル酸ジイソノニル

ベリリウム化合物の代替化

ソニーは、酸化ベリリウムとベリリウム銅を2007年より環境管理物質に指定し、全廃を目指して削減に取り組んでいます。酸化ベリリウムはすべてのソニーの製品で使用されていません。Xperia™ スマートフォンおよびタブレットでは、すべてのベリリウム化合物をすでに全廃しています。

ヒ素化合物の代替化

ソニーは、2014年発行のSS-00259第13版で、ガラスの消泡剤に三酸化二ヒ素と五酸化二ヒ素を使用した液晶パネルを納入禁止としました。
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