CSRレポート

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2016年9月7日更新

特集:使用した水を元に戻す「地下水涵養」

「地下水涵養(かんよう)」を継続的に実施する熊本テック

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)熊本テクノロジーセンター(熊本テック)では、半導体の製造工程において大量の水(地下水)を使用します。熊本テックが位置する熊本地域はもともと地下水の豊富な土地ですが、近年の減反や宅地化の影響により地下水量の低下が危惧されています。熊本テックでは地下水を重要な自然資本と認識し、この地域で事業活動を行う企業の責務として、地元の環境NGOなどと協力して近隣の水田を利用した地下水涵養※1を継続的に実施しています。この活動において、5月から10月までの期間で作物の作付け前か収穫後の水田(転作田)に、川から汲み上げた水を張り、浸透させて地下水に還元しています。

  • 水田を利用した地下水涵養の取り組み

  • 地下水涵養農地の田んぼで育つ稲

生物多様性保全の先進事例として評価される「地下水涵養」

  • 熊本テックの水使用量と地下水涵養量
熊本テックの地下水涵養は2003年度より開始され、2015年度は熊本テックの年間水使用量(上水・地下水含む)以上の238万m3を涵養できました。このような活動は「生態系サービスへの支払い」:PES(Payment for Ecosystem Services)※2と呼ばれ、自然資本や生物多様性を保全する仕組みの一つとして重要と考えられています。また、日本の環境省が刊行する2014年度「環境・循環型社会・生物多様性白書」においても、日本の先進事例として掲載されています。
さらに、熊本テックでは地下水涵養農地で生産された米を社員個人が購入する取り組みも行い、地元農家を支えることによる地域貢献と、地下水資源の保全を図る取り組みを進めています。

※1
地下水涵養:地表の水(降水や河川水)を帯水層に浸透させ、地下水に供給すること。
※2
PES(Payment for Ecosystem Services):生態系サービスの対価、ないしはそのサービスの維持管理コストを支払うことで生態系を保全する手法。

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