2018年8月29日更新

水使用量の削減

事業所の水使用量

ソニーは「2020年度までに事業所の水総使用量を5%削減(2015年度比)」という目標を掲げ、水使用量の削減に取り組んでいます。
2017年度の事業所での水使用量は約1,391万m3で、2016年度比で約20%増となりました。主な増加要因は、デバイス等の増産です。水使用量の2017年度売上高原単位(m3/百万円)は、日本国内では1.41、海外では0.49となりました。また、ソニーは事業所排水の水質にも配慮しています。世界中の事業所で、それぞれの国と地域の法規制等を順守するとともに、その規制レベル以上の排水管理を行っています。例えば、高度水処理施設の導入などにより、排水内のBOD、COD※1値の削減に努めています。

  • ※1BOD (Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量) 、COD (Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)は、水質汚濁の代表的な指標です。

水使用量削減の事例

ソニーは、半導体の製造や家電製品の製造、さらに使用済み製品のリサイクルにおいても大量の水を必要とします。ソニーの国内外の事業所では、地域の水資源への影響を鑑み、排水リサイクルを推進し、水使用量の削減に取り組んでいます。その代表事例を紹介します。

熊本テックによる排水処理システムの改善

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 熊本テクノロジーセンター(熊本テック)では、生産ラインから排出されるガス排気の除害に使用する燃焼除害用水の削減に取り組みました。これまでも燃焼除害用水は排水回収設備によって循環利用していましたが、水の中に含まれる全有機炭素(TOC)やフッ素の濃度が一定以上濃くなると排水処理設備で無害化した後で下水に排水し、その分を新しい水で補給していました。熊本テックでは、この排水量を抑え、補給水量を削減するため、水処理メーカーと協業で排水処理工程に生物処理とイオン除去膜を付加することで、全有機炭素とフッ素の除去を実現しました。これにより、排水の水質を改善し、循環利用量を増加したことで、従来の補給水量の約45%を削減しました。

燃焼除害用水の排水回収設備

長崎テックによる生産体制強化と水使用量抑制の両立

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 長崎テクノロジーセンター(長崎テック)では、生産能力の増強に向け、新たな生産ラインを導入するなか、水使用量の増加抑制に取り組みました。その施策のひとつが、半導体の製造工程で使用したガスを無害化するガス除害装置の排水再利用です。ガスの無害化は多くの工業用水を使用するうえ、新たな生産ラインとともにガス除害装置も増設されるので、工業用水の使用量は一層増加してしまいます。そのため長崎テックではガス除害装置の排水を再利用する排水回収システムを導入し、約80%の排水の回収・再利用を実現しました。さらに、その他の製造設備においても排水の回収再利用を推進し、生産体制を強化しながらも工業用水の使用量増加を大幅に抑制しています。

ガス除害装置に導入された排水回収システム
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