CSRレポート

コンテンツメニュー
2016年9月7日更新

水使用量の削減

水使用量は2000年度比で約54%削減

  • 事業所の水使用量
ソニーは「2015年度までに事業所で使用する水の量を、2000年度比で30%削減」という目標を掲げ、水使用量の削減に取り組んできました。このたび2015年度が終了し、事業所での水使用量は約1,238万m3で、2000年度比で約54%減、2014年度比で約17%増という結果となりました。2000年度比の減少要因としては、水使用量の削減活動、事業所内における排水のリサイクルの推進などが挙げられます。水使用量の2015年度売上高原単位(m3/百万円)は、日本国内では1.22、海外では0.31となりました。
ソニーは、2016年度より「2020年度までに事業所の水総使用量を5%削減(2015年度比)」という新たな目標を掲げ、削減活動に取り組んでいます。
また、ソニーは事業所排水の水質にも配慮しています。世界中の事業所で、それぞれの国と地域の法規制等を遵守するとともに、その規制レベル以上の排水管理を行っています。例えば、高度水処理施設の導入などにより、排水内のBOD、COD値の削減に努めています。

BOD (Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量) 、COD (Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)は、水質汚濁の代表的な指標です。

水使用量削減の事例

ソニーは、半導体の製造や家電製品の製造、さらに使用済み製品のリサイクルにおいても大量の水を必要とします。ソニーの国内外の事業所では、地域の水資源への影響を鑑み、排水および雨水リサイクルを推進し、水使用量の削減に取り組んでいます。その代表事例を紹介します。

長崎テックによる生産体制強化と水使用量抑制の両立


  • ガス除害装置に導入された排水回収システム
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)長崎テクノロジーセンタ—(長崎テック)では、生産能力の増強に向け、新たな生産ラインを導入するなか、水使用量の増加抑制に取り組みました。その施策のひとつが、半導体の製造工程で使用したガスを無害化するガス除害装置の排水再利用です。ガスの無害化は多くの工業用水を使用するうえ、新たな生産ラインとともにガス除害装置も増設されるので、工業用水の使用量は一層増加してしまいます。そのため長崎テックではガス除害装置の排水を再利用する排水回収システムを導入し、約80%の排水の回収・再利用を実現しました。さらに、その他の製造設備においても排水の回収再利用を推進し、生産体制を強化しながらも工業用水の使用量増加を大幅に抑制しています。

熊本テックによる排水リサイクル


  • 計測器ブロー水を再利用しているRO(逆浸透膜濾過)システム
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)熊本テクノロジーセンター(熊本テック)では、半導体製造工程の排水リサイクルに取り組みました。半導体洗浄に使用する超純水の製造ラインにおいて、純水計測器のブロー水(排水)を、純水の原水として再利用しました。さらに、アンモニア除害処理装置の冷却に使用する雑用水を、スクラバー(洗浄装置)の給水として再利用しました。これらの施策により、熊本テックは年間約1万2,680m3の工業用水、井戸水を削減しました。

グリーンサイクル(株)による雨水の回収利用


  • 倉庫棟の横に設置された雨水の貯水タンク
ソニーグループの一員として、廃家電製品などのリサイクル事業を展開するグリーンサイクル(株)では、上水の使用量削減に向け、雨水の回収利用に取り組みました。雨水利用に際しては、水質分析をして雨水が工業用水として工程に影響等を与えないことを確認し、サイト内にある倉庫棟の屋根の1,620m2を雨水回収エリアとして改修しました。2014年5月より利用開始され、2016年4月までの2年間で工業用水の約18%を雨水で賄い、破砕機や選別機等のリサイクル工程やトイレの洗浄水などの生活用水に活用して、上水の使用量削減に大きく貢献しています。
このページの先頭へ