2018年8月29日更新

イノベーションを生み出すプログラム

スタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム「Seed Acceleration Program(SAP)」

2014年4月にスタートした「Seed Acceleration Program (SAP)」は、既存の事業領域外の新しい事業アイデアを集め、育成することを目的としています。ソニーグループにはエレクトロニクス、エンターテインメント、金融等さまざまな事業領域における経営資源や人材が存在するため、それぞれの領域の垣根を越えた技術・才能のコラボレーションやベンチャー企業との連携を加速していくことにより、ソニーならではの手法で新たな事業を立ち上げ続け、イノベーションを創り出していくことを目指しています。

SAPを通じて事業化された”wena wrist”
SAPを通じて事業化された”AROMASTIC”

新しいものづくりを目指すソニーのSAP

SAPでは、ソニーのこれまでのものづくりのノウハウを活用し、新たなアプローチで、スタートアップの創出と新規アイデアの事業化をスピーディーに行っています。その一つとして、積極的に新しい商品やサービスを利用したい方や新しいアイデアの事業化を応援したいお客様と、各スタートアップの事業コンセプトを結ぶ新たな接点として、2015年に開設したクラウドファンディングとe-コマースの機能を兼ね備えたウェブサイト「First Flight」があります。
「First Flight」内で実施されるクラウドファンディングでは、事業化検証中のプロジェクトをいち早く公開し、リアルな市場ニーズの検証を行うことで、商品化の可能性を探ります。また、ビジネス案や開発の進捗状況を紹介していき、それに対するお客様からのフィードバックを得て、開発に反映していきます。
また、2018年1月より、「First Flight」の利用と新規アイデアの事業化に向けた加速支援サービスを社内以外の企業等にも提供しています。これまでSAPを通じて生み出した13の事業の経験を生かし、国内においてのスタートアップ創出の機運を高めていき、さらなるスタートアップ市場の拡大、活性化を目指しています。

First Flightの概要
First Flight ウェブサイト

また、ソニー株式会社の本社1階に「クリエイティブラウンジ」を開設しています。クリエイティブラウンジには、3Dプリンターや工作機器などを設置し、思いついたアイデアをその場で試作することができます。また、社外の方も使用することができ、クリエイティブラウンジ内での交流や試作のほか、試作品を実際に見て試してもらえるようにしています。このように、お客様とのダイレクトな対話を通じた共創型の開発・商品改善により、まだ世の中にない事業の立ち上げをより高い精度でスピーディーに実現していきます。

ソニー株式会社本社にある「クリエイティブラウンジ」

海外にも展開するSAP

2016年4月には、スウェーデンのルンドにSAPのヨーロッパ拠点であるSAP Europeを設立しました。欧州のソニーグループ社員を対象に、ビジネスアイデアの創出およびネットワーキングを支援するワークショップや、日本のSAPチームとの交流会を定期的に開催しています。オーディションもこれまで3回開催しており、ドイツ、イギリス、オランダ、ベルギー、スウェーデンなど複数の国の社員が参加しています。また、育成プロセスなどの基本的な仕組みは日本のSAPと同じものを採用しつつ、現地に合う形で活動を行っています。

SAP Europe参加者と日本のSAPチームとの交流

社内の人材活用

SAPのビジョンの中で「次代を担う起業家人材の育成」や「事業創出を加速するプロフェッショナル集団」を掲げています。SAPを通じて生まれたそれぞれのスタートアッププロジェクトは、少数精鋭のチームで構成されていますが、それ以外にも社内のさまざまな分野での有識者、プロフェッショナルが、プロジェクトチームをサポートしています。また、プロジェクトには社外のメンバーも参加することが可能です。ソニーならではの、多彩な人材の活用とコミュニケーション、そしてオープンイノベーションの実現により、社員の能力を最大限発揮できる機会を提供していきます。

スタートアップを支援する事業インキュベーションの取り組み

起業家のチャレンジを応援する「Sony - Startup Switch」

2016年より、ソニー社外のスタートアップを対象としたビジネスプラン・コンペティションである「Sony - Startup Switch」を年一回開催しています。SAPと同様のフローでオーディションと審査が行われ、優勝者には賞金に加えて、SAPで培ったさまざまなノウハウに基づく技術メンタリング、イベント支援、PR活動のサポート等の加速支援サービスを提供します。さらに、製品はFirst Flightでの販売ができるため、販路の開拓が困難なスタートアップにとって大きなメリットとなります。

スタートアップを支援する「Sony Innovation Fund」

2016年7月にコーポレートベンチャーキャピタル「Sony Innovation Fund」を設立しました。AIやロボティクスをはじめとした今後ソニーが注力する事業領域において、優れた外部の研究者やスタートアップなどとの協業を従来以上にグローバルに推進し、また、グループ内リソースを活用した投資先の事業成長支援などを通じて、よりオープンなエコシステムの創出を目指しています。現在までに日米欧などで20社以上に投資を実施しています。

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