近年、製品のサプライチェーン (調達・生産) に対する企業の社会的責任に関するステークホルダーの関心が高まっています。ソニーでは、こうした関心に配慮し、自社のみならずサプライヤーや生産委託先を含む生産現場、鉱物採掘現場などサプライチェーンにおける人権、労働環境、安全衛生や環境などの課題に、サプライヤーとともに取り組むことが求められていると考えます。
「ソニーグループ行動規範」をソニーすべての取締役、役員、および従業員一人ひとりが遵守し、倫理的な事業活動を行うことが基本です。その上で、「サプライチェーンマネジメント」「責任ある鉱物調達」に注力し、サプライヤーや生産委託先とともに、「ソニーサプライチェーン行動規範」や「ソニーグループ責任ある鉱物サプライチェーン方針」への遵守活動を通じて「責任あるサプライチェーン」を推進し、関連業界団体などのステークホルダーと協働した活動を展開します。
ソニーでは、本社のCSR部門、コンプライアンス部門、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社が中心となり、さらにその他の本社関連部門や各ビジネス部門、各製造事業所の管理・調達部門等と協力して、活動を推進しています。
また、苦情処理制度の仕組みとして、サプライヤーからの通報を受けつける窓口「サプライヤー・ホットライン」や、ソニーグループの責任ある鉱物サプライチェーン方針に反する行為についてステークホルダーからの通報を受けつける窓口「ソニーグループ 責任ある鉱物サプライチェーン方針に関するホットライン」を設置し、改善活動に役立てています。
2019年度の取り組みについて主な実績を抜粋し、ご紹介します。
責任あるサプライチェーンの実現を目指し、一次サプライヤーを通じて二次以降のサプライヤーにも「ソニーサプライチェーン行動規範」の遵守を要請するなど、自社およびサプライヤーへのアセスメントをより徹底していきます。さらに、ソニーの社員の研修に加えて、サプライヤーに対しての意識や対応能力を向上させるため、サプライヤーとのコミュニケーションを通じて啓発活動を実施します。また、高リスク鉱物の調達についてもさまざまなステークホルダーと協働しながら引き続き対応を強化していきます。