2020 テレビデザインテーマ IMMERSIVE EDGE

究極の没入体験への入り口

4Kに対応した動画配信サービスの普及など、映像コンテンツが大きく変化する今、テレビのデザインはどうあるべきなのか。
2020年のBRAVIAは、これまで培ってきた画と音の融合による「画音一体」の深化を追求。
究極の没入体験を目指す「IMMERSIVE EDGE」という新たなデザインテーマを定め、今という時代にふさわしいBRAVIAの姿をつくりだしました。

エッジが導く、
没入体験のさらなる深化

これまでBRAVIAは、リビングにある要素を取り入れ、インテリアと調和させる「Slice of Living」というデザインフィロソフィーのもと、人に寄り添う心地よさを大切にしながら、最高の映像体験を追い求めてきました。その探求のなかで、4K有機ELテレビA1シリーズによって、映像と音を一枚の板に融合させた「画音一体」というリアリティとシンプリシティを極めた映像体験に到達。この「画音一体」の体験を他のモデルにも幅広く展開してきました。

そして今、未来に向けてBRAVIAのデザインは新たな局面へ。4Kはもとより、8Kにも対応した動画配信サービスが始まり、世界中の映像作品をより美しく鑑賞できるようになった一方で、ソニーの映像技術も加速度的に発展し、「画音一体」の没入体験も進化し続けています。コンテンツも、テクノロジーも、映像を楽しむ環境がこれまで以上に整うなか、デザイナーが導き出した次なるデザインテーマが「IMMERSIVE EDGE」。それは、テレビのベゼルやスタンドなどのノイズを徹底的に削ぎ落とし、現実空間と映像の境目にあるエッジだけを残すことで、「画音一体」の没入体験をさらに深化させること。テレビそのものの存在感を消すという新たなデザインが、映像の持つ魅力を最大限に引き出します。

テレビの未来像を提示し続けること

2020年のBRAVIAでは、時代の変化や技術の発展を見据えた上で、今あるべきテレビの理想形をプロトタイピングし、それをもとにエンジニアたちと議論を交わしながら、開発を進めてきました。私たちデザイナーは、開発チーム全体に対し、目指すべき未来像を提示し続けるという役割も担っていると考えています。

シニアアートディレクター 横田

BRAVIA Z8H_front

8K液晶テレビ 目の前に「8Kの画音一体」の
迫力だけを

「8Kの画音一体」という圧倒的なリアリティを生み出す、8K液晶テレビ Z8H。この没入体験を深化させるため、視聴を邪魔する要素を画面から徹底的になくしました。ベゼルの色と表面処理を内側と外側で2分割し、内側を画面に近い色味に調整することで、画面の周囲には外側の細いラインだけが見えるように工夫。さらに、ベゼル自体を振動させて音を鳴らし、平面スピーカーの役割をさせるという「画音一体」の新たなサウンドシステムの開発にも挑みました。

BRAVIA Z8H_bezel
BRAVIA Z8H_top
BRAVIA Z8H_stand
BRAVIA Z8H_rear

スタンドも大幅に小型化するとともに、画面両端の角に配置し、画面への映り込みをなくして視聴の邪魔にならないように配慮。さらに、画面を囲むラインをそのままスタンドまでつなげることで、テレビを見るときに、ユーザーの視線を画面へと誘うような効果も持たせました。また、スタンドは画面の内側にも付け替えられる仕様にし、設置場所の自由度も広げています。長方形断面のスタンドは、内側に付ける際に90度回転させることで薄く目立たなくするなど、内外どちらの位置を選択しても映像への没入を妨げないように存在感を極力消し込んでいます。

※ Z8Hについて、日本での発売は未定となっています。

BRAVIA Z8H_stand_low position
BRAVIA Z8H_stand_low position 2

4K有機ELテレビ 映像の世界に惹きこむ
ミニマリズム

画面自体を振動させて音を出すサウンド技術を採用し、「画」と「音」の体験を一枚の板に凝縮した「One Slate」のコンセプトを踏襲する4K有機ELテレビ A8H。新たに低音が強化され、より臨場感を増した「画音一体」の世界に惹きこむため、これまでにないスタンドの小型化に挑みました。大画面のパネルを支える強度を保ちながら、素材や形状の検証を繰り返し、極限まで小型・薄型化。さらに、スタンドの先端にわずかに傾斜をつけて、設置面に自然になじむよう工夫するなど、細部にまでこだわってデザインされたスタンドが、「One Slate」の佇まいを引き立て、没入体験の要であるミニマリズムを生み出します。

BRAVIA A8H_front

さらに、サウンドバーを設置することも考慮し、スタンドの高さを変えてサウンドバーが画面下に収まる仕様にすることで視聴を邪魔せず、ユーザーがより迫力ある音で映像の世界に入り込めるようにしました。また、テレビ全体の主張を抑えるため背面の美しさにも配慮。基板類をコンパクトに集約するとともに、放熱構造を工夫して放熱穴が外から見えないようにするなど、エンジニアと改良を積み重ね、細部までシンプルな印象に仕上げています。

BRAVIA A8H_rear
BRAVIA A8H_top
BRAVIA A8H_stand_low position
BRAVIA A8H_stand_high position

4K液晶テレビ 没入感を増大させる
シンプリシティ

背面にツィーターを搭載し、「画音一体」の体験をもたらす、4K液晶テレビ X95H。映像への没入感を増大させるため、画面とベゼルの段差がないフラッシュサーフェスを採用することで、その存在感を抑制。スタンドはメタル素材を使用し、これまでにない小型化と薄型化を達成しました。さらに、画面両端のベゼルの延長線上に配置してそれぞれの要素を整理し、ミニマルな佇まいに仕上げることで視聴の妨げにならないようにしています。また、スタンドは画面の中央部にも付け替えられ、設置場所の自由度も向上させています。

BRAVIA X95H_front
BRAVIA X95H_bezel
BRAVIA X95H_stand

存在感を消しながら、プロダクトのバリューをだす

ベゼルやスタンドが狭く小さくなっていく中で、いかにBRAVIAというバリューを感じさせるか。例えば、小型化を突き詰めたメタル製のスタンドでは、光沢処理をした上に、微細なヘアライン加工を施すことで、視聴を邪魔するような過度な輝きを抑えつつ、品位ある美しさを追求するなど、細部まで丹念に作り込んでいます。

デザインマネジャー 桑尾

「究極の没入体験」を
伝えるために

新たなデザインテーマ「IMMERSIVE EDGE」のもと、さらに深化したBRAVIAの「画音一体」の没入体験。この唯一無二の魅力をお客様にいかに伝えるか。デザイナーは、ウェブサイトや店頭といったお客様とのタッチポイントにおいて、テレビの画面に映し出すビジュアルを一貫性あるものにし、究極の没入体験を期待してもらおうと考えました。

Sensorial Gateway: 2020 BRAVIA TV Experience Concept

「SENSORIAL GATEWAY(新たな知覚体験への入り口)」というコンセプトを立て、映像への没入感、精細感、奥行き感といったBRAVIAの性能やスケール感を想起させるものとして、大自然の中にある氷の洞窟や神秘的な渓谷をモチーフに、見た人がその奥へと引き込まれるようなビジュアルを制作。さらに、お客様が実際に製品に触れる店頭で再生されるビデオも、これらのモチーフをつなぎ合わせ、まるでその奥に自ら入り込んでいくかのような映像にしました。このようにウェブサイトから店頭までビジュアル表現を統一することで、製品の検討から購入まで一貫したユーザー体験を提供しています。

BRAVIAに込めたメンバーの想いを表現する

今回、没入体験を追求した背景には「映像文化が持つ素晴らしさを感じてもらいたい」という開発メンバーの想いがあります。その想いを表現するため、コミュニケーションのモチーフには、BRAVIAの性能を余すところなく引き出しつつ、見た人を感動で満たす大自然の絶景を選び、心に残るようなビジュアルをつくることを心がけました。

デザイナー 辻

「画音一体」の没入体験をさらに深化させた2020年のBRAVIA。
私たちは今後も、より感動的な映像体験の提供を目指し、テレビの理想形を追求していきます。