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Signature Series

Signature Series

ヘッドホンによる音楽体験を
追求した高音質商品群

理想の音を追い求める本物志向のオーディオファンに、ソニーが考える最高の音を届けるために。
エンジニアとデザイナーが連携し、ヘッドホンによる音楽体験を追求しました。

ヘッドホンで音楽を
「聴く」から「感じる」へ

本物志向のオーディオファンが求める理想の音とは何か。今回Signature Seriesでソニーが追求したのは「微小音の再現性」。演奏が始まる瞬間、歌い出しの気配から最後の音が消え入り静寂に至るまでの空気、温度や湿度が感じられる程の再現力です。その結果、立体的な音の広がりや奥行を感じられる空気感をも体感することができるようになりました。
そこでヘッドホンで音楽を楽しむ文化を作ってきたソニーは、最小限のオーディオ機器で微小音の再生を実現できないかと発想。長年培ってきたアナログとデジタルの高音質技術のすべてを結集させ、「聴く」から「感じる」ものへ、音楽の体験を高める高音質商品群の開発に挑みました。

高音質を追求して生まれる
必然のデザイン

音の振動が伝わる筐体の素材や形状はもちろんのこと、基板を伝わる電気信号の流れ方までもが、徹底して物理的な必然性に基づいていなければ、ノイズの無い高音質を生み出すことはできません。音質を突き詰める過程でこの原点に立ち返り、音に最も良い造形や素材、加工法を、コストを度外視して追求。さらに高音質を実現している主要な要素を極大化して造形を施しつつ、それ以外の一切の加飾を削ぎ落としてシンプル化することでアイコニックに表現。高音質である理由が一目で分かるデザインこそがSignature Seriesのアイデンティティーになっています。

デザインの固定観念を一度取り除く

従来モデルを越えて更なる高みを目指すためには、開発者全員が漠然と持っていた「良いデザイン」に対する思い込みを一度リセットして見直す必要がありました。それゆえに最終的な造形にたどり着くのには大変苦労しましたが、開発初期からエンジニアとデザイナーが一体となり、音質に貢献する本質的な構造・形状・アイディアを引き出すことが欠かせないプロセスだったのです。

チーフアートディレクター 詫摩

MDR-Z1R

風がつくりだす形

原音の持つ空気感を追求するために、ハウジングのデザインにもこだわったヘッドホンMDR-Z1R。音質に大きく影響するハウジングは、不要に共振すると音の歪みにつながります。そこで、共振を最も抑える形状を一から模索。手がかりとなったのは、布が風の圧力を受けて自然にふくらむ姿です。同じ様に振動版から発せられる音の圧力を無理なく受け入れる形ができないか。そんな発想からよどみの無い有機的な曲面形状を考案。一枚のなめらかな曲面で構成することで振動を抑え、共振を極限まで排することが可能となりました。

さらに、通気性を持つ「音響レジスター」とそれを保護するための「ワイヤーメッシュ」の二重構造でハウジングの通気をコントロールし、自然な音の広がりを実現。これらの組み合わせにより、再生音のみならず、背景音の静寂性までも追求することができました。

自然界に存在するパターン

MDR-Z1Rの特長の一つに、超高域120kHz再生があります。それを最大限に生かせるよう、音を発する振動板の前面のグリル形も新たに考案。強度を優先した単純な構造では、20kHz以上のハイレゾ帯域で特性が滑らかに出にくいことが分かってきました。その微かな音の違いすら妥協しない完璧なグリルを目指して、いくつも形状を検討。そしてたどり着いたのは、自然界に多く存在するフィボナッチ数列を利用したパターンです。これによりすべての帯域で滑らかな特性を実現。素材には高剛性樹脂を使い細さと強度を両立することで、ハイレゾ帯域におけるグリル部での音の減衰を限りなく無くしています。

またMDR-Z1Rは音質だけでなく装着性も重視。イヤーパッドには人間工学に基づいた立体縫製を施し、柔らかく透湿性に優れた羊革を採用するなど、快適な装着性を実現しています。

ストーリーとともに
高音質な体験を届ける

Signature Seriesのデザインに演出的な要素はなく、すべてが機能に紐づいています。そうすることで、ユーザーが高音質である理由を外観からも感じ取れるようにしました。これまでにない高音質な体験を、プロダクトが語るストーリーとともに楽しんでいただきたいです。

アートディレクター 矢代

NW-WM1Z

音の流れを伝えるフォルム

音質を最優先にしたウォークマンはどうあるべきかを考え、基板構成や筐体の材料を一から見直したNW-WM1Z。さらなる高音質を表現するために重視したのは、最もノイズの少ない音の流れをつくること。そこで、本体メモリーから上部ヘッドホン端子までをストレートに信号が流れるように内部を構成しノイズを最小化。この基板構成をミニマルなラインで素直に表現したのが、筐体の上部左右に2つのヘッドホン端子が並んだ独特のフォルムです。素性の良い音の流れが一目で分かるだけでなく、くびれた筐体は握りやすく、操作ボタンをぶつけにくいなど、使い勝手にも配慮した形状になっています。

無垢な金属の塊

NW-WM1Zは筐体の素材にもこだわりました。音響特性を最大限に引き出すために無酸素銅を採用。厳選された金属の使用をダイレクトに感じられるように、切削面で金属のソリッド感を表現しました。また、角をすべて鈍角にすることで傷つきにくくし、耐久性を高めています。筐体表面にはメッキ加工を施し、音質に優れた金の質感や色をそのまま生かしました。さらにユーザーインターフェースも新規で開発し、音量レベルを表示するアナログレベルメーターや周波数が分かるスペクトラムアナライザー表示を採用。ボリュームの目盛りも精緻に表現し、高音質を視覚からも楽しめるようにしました。

初代ウォークマンに原点回帰する

「音楽を持ち歩く」ことを提案した初代ウォークマンに原点回帰し、NW-WM1Zは「最高の音楽体験を持ち歩ける」という現代のリスニングスタイルに合った新しい価値を提案しています。音を第一に考えることを徹底し、一切言い訳のないものができたと思います。

デザイナー 田中

TA-ZH1ES

歪みと振動を
排除するウォール

ヘッドホンの性能を最大限に引き出すことを追求した、据え置き型のフルデジタルヘッドホンアンプTA-ZH1ES。アンプは、電気回路の歪みを徹底的に排除するために基板を強固に支える必要があります。TA-ZH1ESでは、アルミの押し出し一体成形による継ぎ目の無い厚いウォールで基板の周りを囲う構造を考案。この圧倒的な剛性により、歪みのない高音質を実現しました。さらに天板はアルミとスチールの組み合わせ構造にし、その表面にドットの凸凹を付けることで、余計な共振を抑制しています。これらの構造が一目で分かるよう、上部をすべて天板で覆わずにウォールの端面、天板との隙間を生かすデザインを採用。最大12mmもの壁の厚みを表現するとともに、天板とウォールの間の隙間は放熱に役立てるなど機能的にも貢献しています。

筐体価値を最大限に引き出す
ディテール表現

歪みのない音質を追求してたどり着いた一体型アルミ製ウォール。これまでのように正面の裏側を削ってヘッドホン端子を配置する代わりに、アルミの厚みを残しながら表側から最小限加工しました。これにより、生まれたジャック周辺の掘り込みはアルミ素材の厚みを際立たせ、剛性にこだわった筐体の価値を外観からも感性的に表現しています。

本質的な機能と
ユーザビリティをつなぐ

音質を第一に考えて生まれた形やレイアウトを、ユーザーにどのように使ってもらうのが一番分かりやすいか。Signature Seriesは本質的な機能とユーザビリティをデザインによって両立することで、本当に気持ちよく聴いてもらえるものに仕上げました。

デザイナー 出口

理想の音を追い求める本物志向のオーディオファンに向け、ソニーが提供したかった音。
それをSignature Seriesが実現しました。