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BUSINESS ダイバーシティなビジネスケース記事一覧へ Case:05 企画・導入 若手社員の活躍から生まれた新しいビデオカメラ~ミュージックビデオレコーダー HDR-MV1~ 高音質で映像を撮影するためのカメラというこれまでにないコンセプトでつくられたミュージックビデオレコーダー『HDR-MV1』。その開発の裏には若手社員たちの活躍がありました。多くのユーザーに支持されるカメラはどのように生まれたのか。商品企画とマーケティングの担当者に話を聞きました。

人と人がつながり発展していくソニーのモノづくり

鈴木 : ミュージックビデオレコーダー『HDR-MV1』(以下MV1)は、音楽を趣味にしていたカメラエンジニアの「いい音が録れるビデオカメラをつくりたい」という発想から生まれた新しいビデオカメラです。最近では一般のアマチュアミュージシャンが自分の作品を動画共有サイトやSNSにアップすることも多く、商品企画としてもそういったユーザーに対して新しい価値提案ができるのではないかと考え商品化を進めました。そこでターゲットユーザーの年齢層に近い20代~30代前半の若手社員が中心となりプロジェクトがスタートしました。


MV1は音楽動画に特化したビデオカメラという新規の商品なので、仕様からデザインまですべてが手探りで始まりましたが、プロジェクト立ち上げ当初から多くのソニーグループ社員が協力してくれました。音質にこだわるためにICレコーダーのエンジニアにアドバイスをもらったり、現場の意見を反映させるためにソニー・ミュージックの新人発掘・育成部署の関係者、レコーディングエンジニアからもヒアリングを行いました。MV1という一つの商品をきっかけに、部署や組織すらも越えて多くの人とフレキシブルにつながる。それによってこの製品の魅力をさらに高めることができたと思います。

中富 : マーケティングチームでも部署を越えて連携する機会が多くありました。特にプロモーションビデオの制作では、商品企画担当者も一緒に参加しプロモーション構成を組み立てました。またMV1は画質と音質の両方を売りにした商品なので、プロモーションビデオの撮影前には、音響部分の設計者に、この商品の音質の良さが際立つ撮影方法について相談しました。MV1のプロモーション実施にあたり、マーケティング、設計のスムーズな連携ができたのも、普段から商品を通じての社員コミュニケーションが活発な職場であるからだと思います。なにかを発信すれば自然とネットワークが広がり、誰かが応えてくれる。これはソニーのカルチャーなのだと思います。

良いモノをつくるためには、年齢も役職も関係ない

鈴木 : MV1はこれまでにない商品だったので、社内でも当然いろいろな意見が出ました。特に議論になったのが液晶モニターです。MV1の液晶モニターは側面に固定されており、自分の演奏風景を撮りながら見ることはできません。ハンディカム™のように反転できる仕様に慣れていると一見不便に見え、社内でも反対意見が出ました。しかし反転できる液晶モニターを搭載すると本体が厚くなり、気軽に持ち歩けるサイズに収まらない。また液晶モニターを開くと左右の音像のバランスがくずれ、一番大切な音質も損なわれてしまいます。


さらに実際のミュージシャンに協力してもらい検証してみると、たとえ反転できても小さい画面では演奏中に確認するのは難しいことがわかりました。また、本体液晶では撮影前の設定・音量確認と撮影後の映像確認をし、撮影スタート/ストップはスマートフォンでのリモコン機能で手元操作する方法が使いやすいとの意見もあり、液晶モニターの側面固定について社内関係者の合意を得ました。実際に発売されてみるとコンパクトなデザインと高い音質を評価する声が多く、こだわって実現した甲斐がありました。

中富 : 今回、プロモーション戦略でもいくつか新しいチャレンジをしています。例えばカタログの雛型も通常のA4サイズではなく、気軽に持って帰ることのできるCDアルバムのジャケットサイズに仕上げました。やはり最初は社内でも読みづらいとか、記載する内容を削り過ぎではないかという意見がありました。しかしMV1のようなレコーダーを買うユーザーには、その世界観をまず伝えることの方が重要であることを説明し、周囲に良さを理解してもらいました。


自分たちのアイデアや意見を通すのはもちろん簡単ではありませんし、その意見に責任を持たなければなりません。しかし、そこに年齢や役職は関係なく、本当に正しい意見ならちゃんと認めてもらえる。これもまた、ソニーのカルチャーなのだと思います。

多様な意見が尊重される、それがソニーのダイバーシティ

鈴木 : ソニーでは性別、年齢、役職などに関係なく、「いかに良い商品やサービスをお客さまに届けられるか」が社員の共通認識です。良い商品をつくるために多様な意見を受け入れてきた、それが、ソニーのダイバーシティだと思います。


中富 : お客さまに価値あるものを届ける、という理念がブレなければ、尖った特長を持ったものでも認めてもらえる。すべての人がいいと思えるものだけが正解じゃないという価値観が受け入れられる文化、MV1はまさにソニーのダイバーシティを具現化した商品と言えるかもしれませんね。

ご紹介した商品 ミュージックビデオレコーダー HDR-MV1
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