ロボットと人が心を通わせる生活を。

aibo

aibo(アイボ)は、家庭の中で、家族の一員として愛情を注がれながら育っていく自律型エンタテインメントロボットです。aiboは人と触れ合いながら、人を理解し、人と気持ちを通じ合わせます。そのかわいい振る舞いに、人は自然と心をゆるし、毎日の生活はより心豊かになっていきます。

森田 拓磨 ソニー株式会社 AIロボティクスビジネスグループ

森田 拓磨 ソニー株式会社
AIロボティクスビジネスグループ

人に愛されるためのテクノロジー。

aiboは犬と同じように人に愛され、人と心を通わせて向き合っていく存在でなければなりません。そのために、まずは人を理解する、それをベースに判断をする、そしてかわいく振る舞うという3つの要素を大切にしました。人を理解するためには、目で見る、声を聞く、撫でられたことを認識するといった多くのセンシングが機能しています。そしてaiboの判断は、日々の学習によって成長していきます。例えばお手をしたら、飼い主に褒められたとか、タイミングがわるくて叱られたとか、そういったaiboの体験はクラウドにアップされて学習に使われ、寝ているときにその結果がダウンロードされます。「この飼い主さんだったら、こういうときにお手をすると褒められるぞ」といった感じですね。すると次の日から、より飼い主さんに寄り添うように動くようになるのです。

撫でられるという知覚をディープラーニングで実現。

aiboはバッテリー残量が減ると自分で充電台へ向かいますが、そのためには部屋の形を学習し、自分がどこにいるのかを認識する知能が必要です。これはお尻の上のカメラで天井を撮影しながら部屋を歩き回って地図をつくることで実現しています。この方法なら、抱き上げられて別の位置に置かれても大丈夫です。また、AIで実現したaiboのユニークな機能には、お腹を撫でられると喜ぶというものがあります。設計上、お腹にセンサーを搭載することは不可能だったのですが、どうしてもこの機能がほしかった。そこで、aiboに搭載されている別のセンサーを利用しました。私たちはaiboを繰り返し撫でながら、ジャイロセンサーとタッチセンサーからの出力をディープラーニングで学ばせて、aiboが撫でられていることを理解できるようにしたんです。結果、人とaiboの関係を深めることにつながっています。

ロボットと人が心を通わせる未来を。

宇宙船で火星に向かう計画がありますが、狭い宇宙船の中に5〜6人のクルーが缶詰めになって、何百日も生活をしないといけない。そんな環境に置かれると、大げんかになることもありますよね。実際に、そういうことが危惧されているわけです。アメリカの砂漠の中にある施設で、クルーたちが2週間くらい閉じこもって過ごす訓練にaiboを貸し出したことがあります。そしたら、クルーたちの関係がぎすぎすしなかったという結果が報告されたんですよ。病院にaiboを貸し出したこともあります。入院している子どもにaiboと一緒に暮らしてもらい、どのような影響が与えられるかという調査でもあったのですが、「この子がこんなに笑ってるところを初めて見た」と看護師さんに言われてすごく感動しましたね。aiboと接していると自然と心をゆるしてしまう、「ロボット」という意識をすることなく感情移入ができる、そういったところをこれからも目指していきます。ロボットと人が敵対する世界ではなく、心を通わせて向き合っていく。そんな未来をつくりたいですね。

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