測距を、AIでさらに高性能化。

距離画像センサー

決済やセキュリティのための顔認証にも用いられる3次元センシング。ソニーはスマートフォンなどにも搭載できる高性能距離画像センサーを開発しています。そのさらなる精度向上や省電力化のためにAIの活用を探索しようとしています。

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社モバイル&センシングシステム事業部 加藤 雄一

加藤 雄一 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
モバイル&センシングシステム事業部

技術革新で広がる距離画像センサーの用途。

距離画像センサーは、光を出して対象物で反射させ、センサーに届くまでの時間を検出します。それによって対象物までの距離を測り、形を捉えるのです。距離画像センサー自体は以前からあったものですが、ソニーの裏面照射型の技術により、従来よりも高精度な距離画像が得られるようになっています。それによって活用法がますます広がっていますが、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)というものが世に出るようになってからは、空間や形状を捉えることが重要で、とくに3Dスキャナーとしての用途で注目が高まっていますね。また、Eコマースでの利用も期待されています。これまでは2Dの写真で商品を見ていたのが立体的になり、よりリアルなものに近くなるということです。

センシングの性能をAIで補完していく。

距離画像センサーは従来よりかなり小さくなっていて、すでにスマートフォンに搭載され始めています。ただし、離れた対象をスキャンするには強い光を出す必要があり、電力消費が大きいという問題があるんです。また、反射率の低い部分のスキャンが難しいということや、反射して直接戻ってくる光の他に、別の経路を経て戻ってくる意図しない光が混ざるという課題ももっています。そういったことを、私たちはAIで解決出来ないか探っております。ソニーはセンサーだけでなく、プロダクトやクラウドもすべてもっていますから、いろいろなアプローチが考えられます。

リアルタイムな3Dコミュニケーションの実現を目指して。

距離画像センサーとAIの組み合わせの先には、これまでにない新しい体験があります。いま私たちは離れていても2Dの画像を共有することができていますが、それを3Dにしていくことを技術者たちは考えています。例えばテレビ会議で、離れた場所にいる相手がまるで目の前に座っているかのように3D表示したり、ARゲームで、まるでそこにキャラクターがいるかのようにしたり、VRの空間で、みんなでインタラクションして愉しめたり、そんな世界の実現を目指していきたいですね。

このページの先頭へ