エッジAIの可能性を拡げるボードコンピュータ。

SPRESENSE™

SPRESENSEは、小型で低消費電力、高性能なマルチプロセッサ。GPS受信機能やハイレゾリューション・オーディオコーデックなどを搭載し、高度な信号処理を可能にしています。センサーによるデータ収集と強力なプロセッシング(認識・処理)が一体になっているため、エッジAIの分野に非常に大きな可能性をもたらします。

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 IoTソリューション事業部/プラットフォーム技術部門 太田 義則

太田 義則 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
IoTソリューション事業部/プラットフォーム技術部門

多用途な超低消費電力・高性能プロセッサ。

SPRESENSEは、本格的なIoT向け高性能プロセッサとなります。GPS受信機能やオーディオコーデックを搭載したメインボードに加え、カメラボード、拡張ボードの3つで構成されています。これほどの機能を備えながら、同程度の大きさの他社製品と比較して、消費電力は桁違いの低さです。例えば、GPSと高機能プロセッサを活用したドローンや、ハイレゾリューションオーディオの再生・録音、内蔵フルデジタルアンプを活用したスマートスピーカ端末、低消費電力を活かした定点撮影カメラなど、様々な利用が考えられます。

AIを必要とするその場所に、最適なAIを。

SPRESENSEのいいところは、AIを必要としているその現場でデータを取得できるというところ。通常、AIはクラウドなどにデータセットがあって、それを学習させていくというのが一般的です。そのため、データを取得している環境とAIを使う環境が違うために誤判別が少なくありません。SPRESENSEなら、データの収集、学習、認識が同じ現場でできる。だからその現場に最適な認識エンジンが作れます。しかも非常に簡単なプログラミングで。ニューラルネットワークというものも、現在は基本的にパソコン上でつくっていますが、SPRESENSEの登場により変わっていくでしょうね。

「音」で不良品の判別が可能に。

SPRESENSEのインフラ的な活用で引き合いがあるのは、ファクトリーオートメーションです。現在はある方向から撮影した画像を機械がチェックして不良品を取り除くということが行われていますが、SPRESENSEならそれと同時に音によるチェックが可能です。異音を検出したり、超音波を当てて返ってくる音をチェックしたりすることで、目に見えない問題も発見可能になるというわけです。さらに、社会インフラでの利用も考えられます。電柱にSPRESENSEを設置して音をモニタリングすることで、騒音や叫び声から異常を検知できます。これをクラウドでやろうとすると通信回線がパンクしてしまいますが、SPRESENSEとLPWAを用いれば低消費電力でAIを機能させることも可能です。センシングというとまず、画像を思い浮かべるでしょうが、実は音も非常に有用なセンシングなのです。まさに、人間の五感にセンシングとAIが近づいているのです。

AIを活用し、より安心で暮らしやすい社会に。

常に行動がセンシングされているような社会になると、不安を感じる人もいるかも知れません。しかし、むしろセキュリティの面で安心して暮らしやすい社会のためにAIは活用されるでしょう。日本だけじゃなく先進国は少子高齢化が進んでいますよね。すると社会をITシステムがアシストしていく必要があります。そこでキーとなるのは、センシング、AI、ネットワーク、そして低消費電力化といったソニーがこれまで磨いてきた技術です。SPRESENSEは、JAXAの人工衛星に搭載されることが決まりました。AIによる衛星の自律制御機能を実証するのが目的ですが、将来的には宇宙空間で働くAIが幅広く社会の役に立っていくことも期待されます。

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