メディカル領域での
「テクノロジーによる社会価値創出」
に向けてCEATEC 出展レポート

2019年10月15日~10月18日にかけて、千葉市美浜区・幕張メッセにて「CEATEC 2019 *」が開催されました。

ソニーは、「テクノロジーによる社会価値創出」として、Sony’s Technologies x Medical/Life Science”をキーワードに、Medical Imaging、Sony Olympus Medical Solutions、Life Scienceの3つのゾーンで、医療現場や先進医療の研究分野に向けた、技術や製品の展示を行いました。
今回の出展では、多くの来場者の方々に、普段は接する機会が少ないメディカルビジネス領域におけるソニーの取り組み、技術や製品を、理解していただくことを目的としています。

* CEATECは、2016年に脱・家電見本市を宣言して「CPS/IoTの総合展」へと舵を切り、業界の垣根を越えてテクノロジーを活用した未来を発信する総合展示会として開催されています。20周年を迎える今年は、「つながる社会、共創する未来」をテーマとして、787社・団体が出展しました。

Medical Imagingゾーン

Medical Imagingゾーンでは、ソニーで培われた要素技術を基に医療の世界で展開されている、手術を撮影する術野カメラや医療用モニター、アーカイブソリューションやプリンターなどの医療関連製品群と、病院内の多様な機器の映像をIPネットワーク経由でリアルタイムに一元化し、多用途の記録編集・管理・活用を可能にする新しいメディカルイメージングプラットフォーム『NUCLeUS™』を紹介しました。

例えば、医療用モニターで最も重視される技術の1つは、広色域の表示性能です。体内の血液の色は、動脈を流れる鮮やかな赤から、出血後時間が経った赤まで、多様な赤色が存在しています。その違いをしっかり識別できるモニター映像を実際にお見せしながら、高精細、広色域、高コントラスト比といった『高画質』性能が、医療領域にとっていかに重要かを来場者の方に体感していただきました。

高感度でノイズの少ない画像を実現する裏面照射型
CMOSセンサーを搭載した4K/HD術野カメラ
カメラ開発で培った信号処理技術により自然で忠実な色再現と高い質感描写を実現している
高いコントラスト比で、低輝度領域の色再現性にも優れた
医療用有機ELモニター
アーカイブソリューションとしてのメディカルレコーダーおよび オプティカルディスクアーカイブ
メディカルレコーダーで記録した4K映像の長期保存を、信頼性・堅牢性が高い業務用次世代光ディスクで実現している
病院内の多様な機器の映像をIPネットワーク経由でリアルタイムに一元化し、多用途の記録編集・管理・活用を可能にするメディカルイメージングプラットフォーム NUCLeUS™

Sony Olympus Medical Solutions(SOMED*) ゾーン

Sony Olympus Medical Solutions(SOMED*)ゾーンでは、4Kや3Dなど一般的に知られている技術がどのように医療機器に展開されているかを、4K外科手術用内視鏡システムと4K3D手術用顕微鏡システムを通じて紹介しました。

4K3D手術用顕微鏡システムの展示コーナーでは、肉眼では見えにくい体内の細かい部位を高精細に拡大でき、奥行き感のある映像を視聴する体験をしていただくために、脳内を模したモデルに細かなビーズをいれて、それを55型の大型モニターを見ながら拾い上げるデモを実施しました。これは、顕微鏡手術を行う医師の方がどれだけ緻密な作業を行っているか、患部を立体的に見ることの必要性など、医療に必要とされる技術を身近に感じてもらえるようにしたものです。実際の医療の現場で、どのような使い方をしているのか、何を見分ける必要があるのか、そのための課題と、解決のための技術をご紹介しました。

高精細デジタル画像かつ立体的な視野で、緻密な手術をサポートする4K3Dビデオ技術搭載の手術用顕微鏡システム『ORBEYE(オーブアイ)』*
高精細な映像と豊かな色再現性で手術をサポートする
4K外科手術用内視鏡システム

*『ORBEYE』はオリンパス株式会社の販売名称 医療機器届出番号 13B1X00277000634号
ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ(株)が技術開発を担当

* SOMED(ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社)
ソニー株式会社のイメージング技術とオリンパス株式会社の光学技術・医療事業のノウハウを活かし、4K 3D外科イメージング事業を目的として設立。2013年より外科医療機器の開発に着手し、2015年に4K外科手術用内視鏡システムを、2017年には4K 3D手術用顕微鏡システム(ORBEYE)をそれぞれオリンパスから上市した。

Life Science ゾーン

Life Scienceゾーンでは、細胞分析装置であるセルソーター、スペクトル型セルアナライザー、ライブセルイメージングシステムをご紹介しました。

スペクトル型セルアナライザー『ID7000 ™』では、その内部構造と、一列に流れる細胞のひとつひとつに複数のレーザー光をあてて、その反射光や蛍光を光学的に解析するフローサイトメーターの細胞解析の仕組みを動画でご紹介。『ID7000 ™』が、がん細胞や免疫細胞などの細胞表面に発現している複雑な抗原を一度に網羅的に調べることに役立っていることを伝えました。セルアナライザーやセルソーターにはブルーレイディスク開発で培った光学技術や光ディスクの微細加工技術が、ライブセルイメージングシステムにはテレビやビデオカメラなどで培ってきたソニー独自の動画像処理技術が応用されています。

細胞を分取できるセルソーター
動画から細胞の動きを定量解析する
ライブセルイメージングシステム

 ソニーは今後も、これまでソニーグループで培ってきた要素技術を活かし、医療現場や先進医療の研究分野を通じて社会に貢献してまいります。