「テクノロジーはソニーの多様な事業を貫き、
それらに力を与えるもの」
Sony Technology Day 開催レポート Vol.1

9月18日、ソニーシティ大崎(東京都・品川区大崎)にて、初めてのSony Technology Day”を開催しました。このイベントは、主に投資家・アナリストおよびメディア関係者の方々に、ソニーグループの多様な事業をつなぐ競争力のあるテクノロジーを理解いただくとともに、メディアでの露出も通じて技術面の認知度の向上を目的としたものです。
当日は、社長 兼 CEOの吉田 憲一郎、専務でR&D担当の勝本 徹が登壇し、ソニーにおけるテクノロジーの位置付けやR&D戦略について説明した後、参加者向けに技術展示が行われました。

人に近づく”技術を通じて広く社会に貢献していく」
(社長 兼 CEO・吉田 憲一郎)

最初に「我々は何のために存在するのか」という社会的存在意義を示すPurpose、そして「我々は何の会社か」というIdentityについて説明した上で、「このいずれにおいても、テクノロジーがキーワード。テクノロジーはソニーの多様な事業を貫き、それらに力を与えるもの。これが当社における技術の位置づけになる」との考えを述べました。さらに、「『人に近づく』という経営の方向性のもと、研究開発においても人に近づく”ことをめざしている」と説明しました。

次に、「ソニーは技術によって『空間』と『時間』の価値創造に取り組むべき」と述べた上で、空間価値については、映像や音の三次元空間における解像度、すなわちリアリティが重要であり、時間価値ではリアルタイム性に加え、スーパースローモーションのような時間軸での解像度や、リアリティとリアルタイムの掛け合わせによる価値もあり、本日の展示がそれらを紹介するものだと説明しました。
そして、当日の技術展示から、リアルタイム性の高いレンダリングをめざすレイトレーシング技術、感動をリアルタイムに多くの人と共有するという観点でのライブ伝送技術を紹介したのち、イメージング・センシングはソニーが提供する空間価値と時間価値を広く支えるコアとなる技術であると述べ、その事例としてのα™(Alpha™)の「瞳AF」機能を紹介しました。
さらに、車載イメージセンサーとアクティブセンサーを組み合わせたセンサーフュージョンで認識精度をより高める幅広い技術への取り組みを説明した上で、「車の安全性を高めることは、自動運転の進化や車のサービス化を促進し、車に起因する環境負荷の低減にもつながると考えている。また、我々は自動運転の進化が、モビリティにおけるエンタテインメントコンテンツの新たな消費空間の創造につながることを長期的に期待している」と述べました。
また、人の健康に関わる医療の分野についても、「ソニーの技術を通じた価値提供の取り組みとして、外科用内視鏡や4K3D手術用顕微鏡に、イメージセンサーや、映像の撮影・伝送技術が活用されている」と説明しました。さらに、技術展示から「バイラテラル制御」について、「物理的な力をリアルタイムに感じ取るこの技術も、ソニーのセンシング技術の一つだ」と紹介しました。
最後に改めてソニーの存在意義(Purpose)に触れ、「車載イメージセンサーや医療技術は、感動を生み出し、また感動を受け取る主体である『人』を支えるもの。『空間』と『時間』の価値創造。ソニーは、今後とも『人に近づく』技術を通じて広く社会に貢献していきたい」と締めくくりました。

「感動を生む、テクノロジー」
(専務・勝本 徹)

冒頭に、ソニーのPurposeやIdentityにおいてテクノロジーが重要なキーワードであると述べた上で、ソニーの経営方針にテクノロジーをマッピングしたチャートを用いて、経営とテクノロジーの方向性の一貫性を説明しました。

  • 「入力/把握」は、空間でのリアリティ、時間でのリアルタイムを実現するために、必要な空間・時間解像度を満足させつつ、変化し続ける三次元世界を正確に把握し、デジタルデータに変換するテクノロジー
  • 「処理」は、入力されたデジタルデータに、AIや深層学習を含む、さまざまな信号処理を施し、新たな価値へ変換したものを、「出力/表現」へ伝えるテクノロジー
  • 「出力/表現」は、新たな価値に変換されたデジタルデータを、再び三次元世界上に臨場感のある感動体験としてリアリティ・リアルタイムで表現するテクノロジーであり、ここには、安心・安全に寄与するものもある

とそれぞれの要素について説明した上で、「これらのすべてのテクノロジーで『人の動機』に近づくことが必須で、この深い理解があって初めて、意義のある価値創造ができると信じている。そして、これらのテクノロジーを支え、実現しているのが、ソニーの多様な人材である」とし、「人」と「テクノロジー」を中心にソニーの経営とテクノロジーの方向性が完全に一致していると述べました。
次に、ソニーグループの研究開発体制について説明。各事業のビジネス領域に特化した開発と、コーポ―レートR&Dによるソニーグループのテクノロジー全体を俯瞰している体制があり、「多様な事業すべてに力を与え、そしてそれらを貫くものが、人に近づくテクノロジーだと位置付けている」と説明しました。

「感動を生む、テクノロジー」の開発
研究開発体制

また、ソニーグループでの取り組みに加えて、オープンイノベーションの強化についても言及し、ソニー・イノベーションファンド、ソニー・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム、ソニー・リサーチ・アワード・プログラムを紹介。「こうした外部とのパートナーシップは、より広い視野でクリエイター、ユーザーの動機を収集し、事業の可能性を広げる重要な活動だと捉えている」と今後の展望について述べました。
次に、現時点でソニーに技術的なアドバンテージがあると考えている注力カテゴリーを紹介し、「これら取り組みで生まれるテクノロジーは、全て、『人に近づき』、そして『人と人をつなぐ』もの。それらのテクノロジーの方向性を見定めるためには、クリエイター、そしてユーザーの『人の動機』に近づくことが必要不可欠だ」と説明しました。
そして、「人の動機に近づく」というテーマで選定された11の展示テーマが3つの軸に分類されていることを説明しました。

  • クリエイターの創造力を解き放ち、新しい感動を生み出すテクノロジーを、「解き放つ」
  • クリエイターとユーザーをつなぎ感動をお届けする音響や映像に関わるテクノロジーを、「つなぐ」
  • 人の能力を超えることで更なる可能性をもたらすテクノロジーを「超える」

最後に、「ソニーは、これらのテクノロジーすべてが、人に感動をもたらし、社会に広く貢献することをめざしている」と述べ、「本日お見せするものは、ソニーグループの持つテクノロジーのほんの一部。またさまざまな機会に、皆さまにご紹介できることを楽しみにしている」と締めくくりました。

注力しているカテゴリー
人の動機に近づく
解き放つ
つなぐ
超える