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Technology

テクノロジーを使った自立生活支援に向けた規格化を推進
スマートな未来のために今、私たちにできること

2018年、東京にて開催されたSyC AALのカンファレンス

  • ウルリケ・ハルトリッヒ

    EU Technology Standard Office
    Sony Europe B.V.

複雑な国際規格の迷路から抜け出す

2015年に設立され、ウルリケ・ハルトリッヒが議長を務めるSyC AAL(System Committee Active Assisted Living)。これは高齢化が加速する社会状況を背景に、自立生活支援の規格づくりを国際的に行うIEC所管の委員会です。その特長は、個々の技術や製品にフォーカスするのではなく、システム全体の標準化に取り組むこと。デバイスやサービス、インフラなどの相互運用に関わる複雑な問題の調査・解決をめざします。ウルリケはソニーがこの委員会に参加した理由をこう説明します。「昨今、QOL(生活の質)向上を志向するウェルネス市場やIoTへの関心が高まる中、今後は規格開発への積極的な参画が必要と考えました。情報通信やAIなどインテリジェントテクノロジーの活用はあらゆる人に恩恵をもたらすものですが、とくに高齢者や障がい者にとって、在宅での自立生活支援はもちろん、外出時の移動や交通機関へのアクセスなどの支援も可能とするものと考えています」。

※IEC:International Electrotechnical Commissionの略。国際電気標準会議。電気および電子技術分野の国際規格の作成を行う国際標準化機関で、各国の代表的標準化機関から構成されている。

こうした取り組みにより、各企業がユーザビリティ(使いやすさ)やアクセシビリティ(年齢や障がいなどに関わらず使えること)について共通のルールに基づき開発するようになることも大きなメリットだとウルリケは強調します。「世界はよりスマートな社会へと向かっており、インテリジェントテクノロジーは今や都市環境から社会インフラ、オフィスビル、家庭内にいたるまで、あらゆるところに組み込まれつつあります。だからこそ、一定の相互運用性・ユーザビリティ・アクセシビリティを保証する国際規格へのニーズが高まっているのです。ソニーも、複雑化し増大する国際規格や国際規制の迷路を抜け出すための一助を担いたいと考えています」。

規格化は私たちの道義的責任

システム全体の標準化に取り組むため、SyC AALには医療機器、家電製品、IoT、コンピュータシステムおよびネットワークに精通した多くの専門家が結集しています。また、外部の標準化機関などとの幅広いネットワークも有しており、世界各地で開催されるSyC AAL会議では、外部の方を交えた業界全体でのワークショップも開催。ウルリケは、ワークショップへのソニーグループ社員の参加を促したり、ソニーヨーロッパでアクセシビリティに関するワークショップを開催したりすることで、社内啓発も進めます。「私はSyC AALが設立される以前からIECに参加し、テレビのアクセシビリティの標準化にも携わりました。そこでは、視覚や聴覚に障がいのあるユーザーがテレビを楽しむための、アクセシビリティやユーザビリティの要件をまとめています。また、私は2019年11月に、映像・音声・マルチメディアの新技術の標準化の最前線に立つ委員会であるIEC TC100の議長に就任しました。ソニーは2020年1月に障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアティブ「The Valuable 500」に加盟しました。これは、ダイバーシティ及びインクルージョンへのソニーの強いコミットメントを示すものです。年齢や障がいに関わらず心豊かに暮らせる社会を築くことは、私たちの道義的責任です。今後も国際規格化に取り組み、人の生活を豊かにする一助になりたいと思います」。

2018年7月、ソニーヨーロッパにて開催されたワークショップ

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