ソニー社員に聞いてみた!
25年の熟練技で蘇るレンズ
—ソニーのサービスエンジニアが一翼を担う、環境への配慮とは—
お話を伺ったのは…
鈴木勇人さん
ソニーカスタマーサービス株式会社サイトビジネス部門リペアサービス部
1998年入社。ビデオカメラやデジタルスチルカメラの修理、プロサポート窓口を経て、現在はレンズの修理を担当している。 趣味はドライブ。子どもの頃からものづくりが好きで、プラモデルの制作も楽しみの一つ。時間や労力をかけるほど、完成したときの達成感と喜びが大きくなる。
ソニーの事業活動は、地球環境が健全であってはじめて成り立ちます。将来にわたり心豊かな生活がおくれるように、ソニーは環境に関わる視点から事業活動と製品のライフサイクル全体を通じた目標を設定し、地球環境に与える負荷をゼロにするために行動しています。
製品のライフサイクルのなかでは、製品を長く使っていただくことも資源の削減においては、環境への配慮と考えることができます。 特にカメラのレンズは大変多くのお客様に長くご愛顧いただいており、メンテナンス・修理をする50名以上の専門の部隊が千葉に在籍しています。
ソニーのレンズは、現代の名工の技とαレンズの伝統が息づくミクロ単位で設計された極めて高精度な部品が幾重にも重なり、細部まで作りこまれています。ソニーが脈々と受け継いできたレンズづくりのノウハウはその修理現場にも伝わっていますが、その高精細なレンズを修理する技術は一朝一夕で身につくものではありません。
レンズの大小や種類によっても異なりますが、製品によっては部品数が800点を超える様な場合もあります。このなかから故障やメンテナンスが必要な箇所を特定するのも、元の状態に戻すのも大変難易度が高い作業です。時には最初から組み立て直すなど、幾度も調整を重ねながら、慎重かつ丁寧に元の状態に戻していきます。
たくさんの人、風景、感動を映してきたレンズ。使い続けてメンテナンスが必要になったり、何かのきっかけで修理が必要になったり、修理現場にはあらゆるレンズが持ち込まれます。レンズから覗いた景色をもう一度再現し、お客様にお戻ししたい。25年以上修理に関わるベテランサービスエンジニアから見る修理とは。
鈴木さんのインタビュー動画
ソニーでは2050年までに「環境負荷ゼロ」を目指しており、環境に配慮した考えを取り入れた施策が進んでいます。今後も持続可能な未来の実現に向けて、さまざまな施策に取り組んでいきます。
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