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—ソニー(株)のRoad to Zero— ソニーが森とともに歩む25年

—ソニー(株)のRoad to Zero—
ソニーが森とともに歩む25年

2023年03月24日

ソニーが企業活動を営むことができるのも、人々が安心して暮らせる社会、そして健全な地球環境があってこそです。ソニーグループは、2050年までに環境負荷ゼロを目指す環境計画「Road to Zero」でも重要な取り組みの一つとして、生物多様性を挙げ、自らの事業活動と地域貢献活動の両面から、生物多様性の保全に取り組んでいます。

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ 幸田サイト(愛知県)(以下幸田サイト)では創立当初から緑化活動に取り組んでおり、その一環としてソニーの森を造成。森を通じて地域貢献と生物多様性保全に取り組んでいます。

ソニーの森のはじまり、緑豊かな公園工場をめざして

幸田サイトは、創立の1972年から現在に至るまで、緑化活動に積極的に取り組んでいます。

幸田サイト造成時
社員による緑化活動

特に1993年からは「地域開放型公園工場をめざそう」という方針のもと、5年の歳月をかけ、1998年に「地域貢献」と「自然環境保護」という2つの価値創出を目的とした「ソニーの森」が完成しました。敷地内の約58,000m²の森では樹木の整備を推進しながらも、アスレチック遊具や遊歩道、見晴らしのいい展望台などを設置し、地域の方々でも特に子ども達の環境教育の場として、多くの方にご活用いただいています。

ソニーの森入り口
新型コロナウイルス感染症で一時休止していたイベントをまずは社員向けに再開

フクロウの棲む森づくりから里山の復元へ

2008年からは「生物多様性保全」をキーワードに、社員が主体となっている緑化同好会を中心に活動しています。その中でも大きな取り組みが、「ソニーの森」での「フクロウの棲む森づくり」です。フクロウは、愛知県西三河地区の生態系の頂点と言われ、フクロウが棲むには、その餌となる小動物が生息し、さらに小動物が食べる木の実などが豊富にあることが必要であり、言い換えれば生態系が豊かな森ということです。

定期的に実施している整備活動では、フクロウが飛翔できる空間作りを目的とした樹木の間伐や餌場の整備、巣箱の取り付けなどをボランティア社員が行っています。

どんぐりなど木の実が豊富
設置されたフクロウの巣箱

地域に支えられ、環境省、公益財団法人緑化寄稿などによる認定*取得へ

幸田サイト設立からの意志を引き継ぎ、ソニーの森完成から25年が経ち、幸田サイトの長年の取り組みが環境省などに評価されています。これも、地域の皆様の幸田サイトへの理解があってと考えています。

幸田サイトでは、この他にも、屋上緑化や社内観葉植物の管理、また会社周辺道路の花壇作りや植樹、河川の清掃など、これまでもさまざまな形で地域社会と連携し、取り組みを進めてきました。今後もこれまでの取り組みを継続するとともに、地域との連携の拡充をめざしていきたいと考えています。

*環境省の「生物多様性のための30by30アライアンス」による「自然共生サイト」相当の評価

近年国際的に提唱されている「30by30目標(2030年までに陸と海の30%以上を保全する目標)」達成に向けた施策として環境省が推進している「生物多様性のための30by30アライアンス」にソニーグループも加盟しています。「30by30目標」達成に向けて、国はOECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)を「自然共生サイト(仮称)」として認定することを検討しており、2022年度の試行事業では幸田サイトの「ソニーの森」が認定に相当する評価を受けました。

*公益財団法人都市緑化機構 社会・環境に貢献する良好に維持された緑地であると認定する制度、SEGES(シージェス)「緑の殿堂」に認定

企業等によって創出された良好な緑地と日頃の活動、取り組みを評価し、社会・環境に貢献する良好に維持された緑地であると認定する制度、SEGES(シージェス)より、幸田サイトの「ソニーの森」の継続的な活動が評価され、SEGESの最優秀にあたる「緑の殿堂」を2017年に獲得。2022年も「緑の殿堂」を維持することができました。

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