Argus Biofuels & Feedstocks Asia Conferenceに登壇
2026年4月13日から15日にかけてシンガポールで開催された「Argus Biofuels & Feedstocks Asia Conference」において、最終日の4月15日、三菱商事株式会社の小野純一郎氏、CHIMEI CorporationのRoy Yang氏、ソニーグループ株式会社の天辰誠也が登壇し、再生可能原料を活用したリニューアブルプラスチックの社会実装に向けた取り組みを紹介しました。
本カンファレンスは、バイオ燃料および再生可能フィードストック分野におけるアジア有数の国際会議です。エネルギー、化学、素材、製造業などの多様な分野から、400名を超える専門家や業界関係者が参加し、脱炭素社会の実現に向けた最新動向や課題について、活発な議論が交わされました。
再生可能原料による脱炭素化の最前線を議論
今回のセッションでは、以下のテーマのもと、議論が行われました。
"What role can bio-naphtha and other renewable feedstocks play in decarbonising Asia's petrochemical and plastics sectors?"
ソニーによる仮訳:
「アジアの石油化学・プラスチック産業の脱炭素化を進めるうえで、バイオナフサおよびその他の再生可能原料はどのような役割を担うのか?」
セッションでは、バイオマス由来のリニューアブルナフサをはじめとする再生可能原料が、石油化学・プラスチック分野の脱炭素化に果たす役割と、その社会実装に向けた課題について意見が交わされました。
講演では、「Creating NEW from reNEWable materials」の取り組みを軸に、各社から以下の内容が紹介されました。
- ソニー:ソニーの環境目標と、その達成に向けた取り組みの一つとして、リニューアブルプラスチックを製品に導入した事例を紹介
- 三菱商事:原料調達から製品化まで、サプライチェーン全体にわたる企業間連携を通じて、再生可能原料を活用した素材の社会実装をどのように進めてきたかを説明
- CHIMEI:樹脂製造におけるマスバランス方式の活用と、サステナビリティに関する取り組みを紹介
パネルディスカッション:業界横断で課題と可能性を議論
パネルディスカッションには、BASFのCai Rong Lim氏、BraskemのRoger Marchioni氏、ソニーグループ株式会社の大場契沖もパネリストとして加わり、業界の垣根を越えた議論が展開されました。
主な論点は以下のとおりです。
- サプライチェーン全体で連携することの重要性
- グリーンウォッシングの回避と透明性の確保
- 制度整備と標準化の必要性
- 市場形成と価格面の課題
- お客様に対して価値を訴求することの重要性と難しさ
今回の登壇を通じて共有されたのは、単なる素材の転換にとどまらず、サプライチェーン全体を巻き込んだ「仕組みとしての変革」が重要であるという認識です。
三菱商事とソニーが中心となって推進する「Creating NEW from reNEWable materials」では、再生可能資源由来の原料を活用し、製品に求められる品質を維持しながら、化石資源由来のバージンプラスチックの使用削減を目指しています。パートナー企業との協業を通じて、リニューアブルプラスチックの社会実装と新たな価値の創出に取り組んでいます。
今後に向けて
本カンファレンスへの参加を通じて、業界内外の多様なプレイヤーとの新たな対話が生まれ、今後の連携につながる機会となりました。
今後も、「Creating NEW from reNEWable materials」のさらなる発展と普及に向け、グローバルなパートナーとの連携を深めていきます。