SONY

未来を投影する

ソニーはきめ細かい製品開発を通して、効率よい製品パフォーマンスの実現に取り組んでいます。レーザー光源プロジェクターでは、実質的にメンテナンスが不要なレーザー光源を採用することで資源の消費を最低限に抑え、ソニー内製の高効率な3LCD方式との組み合わせで消費電力の節減にも貢献しています。

プロジェクターの新旧モデルを比較し、消費電力の違いを表したグラフ

[1] 従来のランプ光源モデル [2] ソニーのレーザー光源モデル [3] 時間

光源の交換が不要

プロジェクターに採用しているレーザー光源の期待寿命は約20,000時間*1。光源の交換が不要になるので、実用的で費用対効果にも優れています。使用済みランプなどの廃棄物が出なくなり、メンテナンスの手間が低減されるため、天吊りなどメンテナンスに不便を伴う場所への設置にも適しています。

プロジェクターが映し出す画像を見る人々の後ろ姿

素早い起動で時間と消費電力を節約

ソニー独自のレーザー光源ユニット「Z-Phosphor™」を採用したプロジェクターは数秒で立ち上がり、シャットダウンも一瞬です。このため、時間も消費電力も節約することができます。「ライト減光モード」では、電源がONでプロジェクターが使用されていない時に光源出力を絞ることで、消費電力を最大95%節減できます。また、「オートモード」は入力画像に合わせて光源出力を調整します。

新旧プロジェクターの起動速度の違いを表したグラフ

[1] 輝度 [2] 時間経過 [3] ソニーのレーザー光源モデル [4] 従来のランプ光源モデル

水銀フリーのレーザー光源

水銀が含まれているUHP*2ランプを用いたプロジェクターでは定期的なランプの交換が発生し、その度に適切な廃棄処理が必要ですが、ソニー独自のレーザー光源ユニット「Z-Phosphor™」には水銀が含まれていません。優れた画質はそのままに、より使いやすく、環境への影響が少ないプロジェクターを実現しています*3

新世代のレーザー光源プロジェクター

3LCD方式を採用したソニーのレーザー光源プロジェクターは、従来のUHP*2光源プロジェクターと同等の明るさと画質を実現しています。さらに、光源寿命が長く、メンテナンスが容易で、瞬時の立ち上がりやシャットダウンが可能です。

レーザー光源ユニットを通る光をCGで表現した概念イメージ
レーザー光源プロジェクターの技術

ソニーのレーザー光源ユニットは、青色レーザー光を蛍光体に当てることでランプ光源と同等の白色光を取り出すことが可能です。ソニーの独自設計による3LCD方式の光学ブロックと組み合わせることで鮮やかな赤・緑・青の三原色が得られ、これにより高い色再現性を実現しています。

新生代液晶パネルの抽象的なイラスト
新世代の液晶パネルによるレーザー光源プロジェクターから輝く未来へ

ソニーの開発による新世代液晶パネルBrightEra™は、約20,000*1時間の使用を想定した耐久性を備えています。*4

持続可能なイノベーションをデザインする

野村 恒治

プロジェクター製品設計 光源技術担当

話をする男性の写真

従来、主なビジネスプロジェクターには光源としてUHP*2ランプが使われており、数千時間で輝度がダウンするために定期的なランプ交換が必要で、また明るくなるまでに時間がかかるという弱点がありました。一方、半導体レーザー光源は電源を入れた瞬間から点灯するまで数秒ですし長期間にわたって明るさをキープできますので製品寿命に至るまで事実上光源の交換が必要ありません。

私は開発ポリシーとして「お客様は何を望んでいるのか」ということを常に追いかけています。「ランプ交換が不要」、「素早い立ち上がり」といったお客様からの声だけでなく、「環境への配慮」もお客様が声にはしない期待や要望のひとつだと考えています。

ソニーのレーザー光源プロジェクターが今後もお客様の期待に応えられるように、環境にも配慮した製品を更に提供していくことを目指しています。

3LCD方式のレーザー光源プロジェクター

2つのプロジェクターが横並びになっている
  • *1光源については、明るさが半減するまでのおおよその時間を示しています。実際の時間は使用する状況や環境により異なる場合があります。フィルターについては、塵埃濃度0.03 mg/m³の環境下で使用した場合を想定しています。
  • *2Ultra high performance lamp
  • *3従来型のランプを採用せずに水銀フリーを実現したことで、ランプの不適切な廃棄により環境を汚染するリスクを解消しました。
  • *4実際の時間は使用する状況や環境により異なる場合があります。