ソニー株式会社、公益財団法人日本自然保護協会とネイチャーポジティブ実現に向けたパートナーシップ協定を締結
ソニー株式会社(以下、ソニー)は、公益財団法人日本自然保護協会(以下、NACS-J)とネイチャーポジティブ※の実現に向けた取り組みを推進するため、2030年までのパートナーシップ協定を締結しました。
本協定では、これまで両者が推進してきた生物多様性に関する取り組みを発展させ、地域全体の生態系を一体として捉える「ランドスケープアプローチ」の考え方を取り入れます。これは、「ランドスケープ」(一定の地域や空間)全体で、地域の特性や人の営み、企業活動を踏まえながら、生物多様性の保全・再生と持続可能な活用の実現を進めていく考え方です。この考え方に基づき、自然体験と生物多様性の保全・再生と地域の価値創出を進め、より効果的かつ波及性の高い取り組みを目指します。
本パートナーシップは、両者が10年以上にわたり共同で推進してきた自然体験プログラム「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」等の取り組みの積み重ねにより実現したものです。同プログラムでは、身近な自然に触れる体験を通じて生物多様性への理解を促し、子どもから大人まで幅広い参加を得ながら、継続的な学びと行動変容を支えてきました。
こうした取り組みの蓄積を踏まえ、両者は今後、地域における生物多様性の保全・再生と地域の価値創出活動や啓発活動、情報共有、情報開示を推進します。
また、この度、ソニーの製造拠点が所在する稲沢市(愛知県)および、森林整備に取り組んできた佐久市(長野県)において、地域で活動する有識者や関係者へのヒアリングを通じて、生物多様性の保全上重要な地域(稲沢市21か所、佐久市49か所)を特定しました。今後は、自治体や地域団体と連携しながら、生物多様性の保全・再生を進めていきます。
ソニー株式会社 執行役員 サステナビリティ担当 今田真実
本パートナーシップは、両者が長年にわたり取り組んできた活動を踏まえ、新たな段階へと発展させる重要な一歩であると受け止めています。これまで、ソニーが主体的に推進してきた取り組みを通じて得られた知見や経験を生かしつつ、日本自然保護協会とともに地域や自治体の皆様との対話と連携を重ねることで、それぞれの地域の特性や自然の価値を大切にした持続的な取り組みへとつなげていきたいと考えています。今後も、多様なステークホルダーとの協働を通じ、ネイチャーポジティブの実現に取り組んでまいります。
公益財団法人日本自然保護協会 理事長 土屋俊幸
私たちはソニーの皆さまと、10年間にわたり、自然体験を届けるプログラムを通じて、次世代の豊かな自然観を育むための歩みを共にしてきました。私たちの活動の原点である「五感を使った自然観察」を多くの方々に届け、自然を大切に想う心を育んでこられたことを、大変感慨深く、また誇らしく感じております。この度、その10年の成果をさらに発展させ、新たに「ランドスケープ」を意識したネイチャーポジティブの取り組みへと踏み出すことになりました。この取り組みは、当会が2030年までの中核事業として掲げる「日本版ネイチャーポジティブアプローチ」という戦略的枠組みを具現化する、極めて重要な挑戦となります。これまでの教育支援で培った強固な信頼関係を礎に、自然と人が共生する未来を目指し、取り組んで参ります。
- ネイチャーポジティブ(自然再興)とは、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させることを指します。