ソニー株式会社
2024.04.19
明るい照明下でも背景が透けて見えるくらいに透明性があり、明るい3D映像を表示できるため、様々なシーンでの活用が期待できます。
ソニー株式会社の技術開発研究所が開発した360°透明ライトフィールドディスプレイは、HOE (Holographic Optical Element) スクリーンという透明スクリーンを活用した新方式の円筒型裸眼3Dディスプレイです。明るい照明環境下でもスクリーンの透明性と3D映像の明るさを両立できるため、自分がいる空間の背景と映像が融合し、"そこにある"と感じさせるような高実在感ディスプレイとして新しい体験を提供します。
本ディスプレイ技術に関しては、2023年5月に米国ロサンゼルスで開催された SID2023という世界最大のディスプレイ関連国際学会で採択され、オーラル発表にて公開されました。
その後も開発を続け、今回、論文発表当時は実現できていなかったカラーでフリッカーの無い3D映像の表示に成功しました。
私たちの360°透明ライトフィールドディスプレイは、明るい照明環境下でも視認性の高い3D映像を表示できるため、様々なユースケースでの活用が期待されます。
例えば、リモートコミュニケーション用途であれば、自分のアバターを遠隔地に3D表示することであたかもその場にいるかのように会議やイベントに参加できたり、広告・標識用途であれば駅や空港など多くの人が行き交う場所でも全周囲に対してアイキャッチな3D広告や3D標識を表示することができたりするようになります。視聴人数に制約も無く、周囲を取り囲んで一緒に3Dオブジェクトを見ることができるため、医療や教育、デザインなどの複数人でディスカッションするような用途での活用にも適しています。
また、音声センサーや生成AIと組み合わることで対話インタラクションもでき、AIエージェントを3D映像として実体化することで、あたかも自分の目の前にいるかのように感じられる未来のAIスピーカーとしての可能性も期待できます。
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