Sony’s Purpose & Values
ニュースリリース
事業紹介
新しい取り組み
統合報告書 Corporate Report
歴史沿革
会社概要
関連会社一覧
Sony’s Purposeクリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。
テレビ・ビデオ・オーディオ・カメラ
スマートフォン・インターネット
エンタテインメントロボット
ゲーム&ネットワークサービス
映画
音楽
イメージング&センシング
プロフェッショナル機器
メディカル
金融
教育
人間中心設計の取り組み
世界に驚きを、熱狂を、喜びを、癒やしを。
一時停止ボタン
再生ボタン
ソニーコンピュータサイエンス研究所
Sony AI Inc.
AI Initiatives
ソニースタートアップアクセラレーションプログラム
ソニーイノベーションファンド
VISION-S
感動を生む、テクノロジー
グループ本社、ゲーム事業、エレクトロニクス事業、半導体事業
音楽事業
映画事業
金融事業
その他関連事業
採用情報
環境
社会貢献活動
ダイバーシティ&インクルージョン
アクセシビリティ
サステナビリティレポート
サステナビリティの考え方
CEOメッセージ
新型コロナウイルスへの取り組み
感動に満ちた世界を、次世代へ。
Philosophy
Stories
Gallery
Career
News
デザインのあらゆる可能性を開拓し続け、新しい価値を創出する。
体験スペース・イベント・コンテンツ
アーカイブ
感動の未来を、次世代クリエイターと共に。
IRニュース
IR資料室
決算短信・業績説明会資料
社債・格付情報
投資家情報
サイト内検索エリアを開く
ソニーイメージングギャラリー 銀座
原田佳典氏は昨年12月に20歳になったばかりの大学生である。幼少期より国内の鉄道を撮影したり、各地の鉄道に乗りに行くなど鉄道が大好きな少年だった。高校生になってからは、日本だけでなく海外も旅するようになり、異国の鉄道とその土地に住む人々の暮らしを強く意識するようになる。作品展タイトルにある“萍逢”とは『放浪しているなかで巡り逢う』という意味であり、原田氏がアジアの国々を旅しながら多くの人々と触れ合い、貴重な体験をしたという意味が込められている。 どの作品も、その土地の人々の日々の暮らしと、そこを走る鉄道を原田氏の若々しい素直な感性で切り取ったものでいわゆる“鉄道写真(編成写真、鉄道風景写真)”がメインではない。これまでに海外は15カ国を訪れているが、今回展示するのは中国、ベトナム、タイ、ミャンマー、インドのアジア5カ国で撮影した作品である。
それぞれの国の文化や歴史、あるいは気候の違いによりアジアの鉄道事情は、日本と大きく違う場合がある。日本の鉄道写真の主流は、列車がメイン被写体であり沿線に暮らす人々を写真の構成要素に取り入れることは少ない。それは運行の安全上、住民が駅構内以外の場所で列車に近づくことができないという事情があるからだ。しかし、アジアでは物理的にも精神面でも住民と鉄道との距離感がとても近い。人々が線路の上をのんびりと歩いているなど日本では考えられないシーンを目にすることがある。国やエリアによって鉄道との関わりの違いも作品を通して楽しめる。例えば、観光ではなく産業用として蒸気機関車が現役で走っている国が数カ国あるが、中国はその一つである。ある作品には蒸気機関車の窓から誇らしそうに顔を覗かせる運転士が写っている。その黒い車体に刻まれたたくさんの傷跡に、実際に石炭を運搬する蒸気機関車の力強さが感じられる。しかし、その勇姿は恐らく数年後には姿を消すだろうと原田氏は語った。
「海外では鉄道という趣味が一般に認知されていない国もあります。特に私の場合は人の生活や表情を写す機会も多いので、彼らの日常のなかにお邪魔し写真を撮らせていただいている、という感謝の気持ちを忘れないようにしています。齢が若いということもあり、現地の方々も警戒心を持たず穏やかに接してくださったように思います。」と語る原田氏。鉄道に乗りながら旅をし、市井に生きるいろいろな人々と巡り逢うことで撮影できた心温まる作品をぜひご覧になっていただきたい。
1997年 静岡県生まれ。早稲田大学建築学科在学。祖父が台湾生まれであった影響もあり、2014年(16歳)で初めて台湾を訪れる。同年よりアジア各国をはじめ世界各地を旅し、鉄道と人の生活を写すようになる。
原田佳典氏は昨年12月に20歳になったばかりの大学生である。幼少期より国内の鉄道を撮影したり、各地の鉄道に乗りに行くなど鉄道が大好きな少年だった。高校生になってからは、日本だけでなく海外も旅するようになり、異国の鉄道とその土地に住む人々の暮らしを強く意識するようになる。作品展タイトルにある“萍逢”とは『放浪しているなかで巡り逢う』という意味であり、原田氏がアジアの国々を旅しながら多くの人々と触れ合い、貴重な体験をしたという意味が込められている。
どの作品も、その土地の人々の日々の暮らしと、そこを走る鉄道を原田氏の若々しい素直な感性で切り取ったものでいわゆる“鉄道写真(編成写真、鉄道風景写真)”がメインではない。これまでに海外は15カ国を訪れているが、今回展示するのは中国、ベトナム、タイ、ミャンマー、インドのアジア5カ国で撮影した作品である。
それぞれの国の文化や歴史、あるいは気候の違いによりアジアの鉄道事情は、日本と大きく違う場合がある。日本の鉄道写真の主流は、列車がメイン被写体であり沿線に暮らす人々を写真の構成要素に取り入れることは少ない。それは運行の安全上、住民が駅構内以外の場所で列車に近づくことができないという事情があるからだ。しかし、アジアでは物理的にも精神面でも住民と鉄道との距離感がとても近い。人々が線路の上をのんびりと歩いているなど日本では考えられないシーンを目にすることがある。国やエリアによって鉄道との関わりの違いも作品を通して楽しめる。例えば、観光ではなく産業用として蒸気機関車が現役で走っている国が数カ国あるが、中国はその一つである。ある作品には蒸気機関車の窓から誇らしそうに顔を覗かせる運転士が写っている。その黒い車体に刻まれたたくさんの傷跡に、実際に石炭を運搬する蒸気機関車の力強さが感じられる。しかし、その勇姿は恐らく数年後には姿を消すだろうと原田氏は語った。
「海外では鉄道という趣味が一般に認知されていない国もあります。特に私の場合は人の生活や表情を写す機会も多いので、彼らの日常のなかにお邪魔し写真を撮らせていただいている、という感謝の気持ちを忘れないようにしています。齢が若いということもあり、現地の方々も警戒心を持たず穏やかに接してくださったように思います。」と語る原田氏。鉄道に乗りながら旅をし、市井に生きるいろいろな人々と巡り逢うことで撮影できた心温まる作品をぜひご覧になっていただきたい。