SONY

-ソニー(株)のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組み- 社員が奈良女子大学で講師として登壇

-ソニー(株)のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組み-
社員が奈良女子大学で講師として登壇

2023年09月15日

奈良女子大学 1909年竣工の重要文化財に指定されている記念館(建築:山本治兵衛)とキャンパス内の鹿

ソニーと奈良女子大学の取り組み

歴史的な古都に佇む奈良女子大学(国立大学法人奈良国立大学機構奈良女子大学)。奈良女子大学では、21世紀に向けて制定した基本理念の1番目に「男女共同参画社会をリードする人材の育成」を掲げており、この基本理念の考えのもと、2022年に日本の女子大学史上初の工学部工学科を新設し、社会で活躍する女性エンジニアの育成を試みています。ソニーグループ株式会社は理工系分野におけるジェンダーバイアスの解消及びダイバーシティの推進をテーマとした多面的な活動と、次世代人材育成に取り組んでおり、奈良女子大学の考えに共感し、包括連携に関する協定書を締結しました。
ソニー株式会社としても、学生の皆さんたちに技術への理解を深めていただきながら、企業で働くエンジニアのキャリアに対する具体的なイメージや関心を広げていただくため、この取り組みの一環として、大学の1・2年生向けにソニー製品に関する技術啓発とキャリア教育を目的とした講義を6月と7月に実施しました。

明治時代に竣工された重要文化財である正門が学生たちを迎えてくれます(奈良女子大の正門(重要文化財))

講演・講義の様子

6月には文化庁助成事業「大学における文化芸術推進事業」での公開講座で、ソニーの技術開発研究所のXRシステム技術開発部に所属する武田優生さんがXR(Extended Reality—エクステンデッドリアリティの略称、現実世界と仮想世界を融合し、現実では知覚できない新たな体験を創出する技術)について講演されました。XRに興味がある大学生そして高校生が参加、講義後の1時間のディスカッション後も有志が集まり議論が続くという、皆さんの熱意が感じられる会となりました。XR技術の価値・仕組み・応用例を知ることで、今まで専門ではなかった学生が、今後XRについて深堀するきっかけになったとのご意見をいただきました。

7月下旬に実施された工学部の講義では、ソニーの女性エンジニア2名が講師として参加しました。ライフサイエンス分野を担うLS&T事業部の今城美紗さんからは、細胞を分析・測定する手法であるフローサイトメトリーについての概要、そして今後がん治療における期待についての説明がありました。これを実現する機器、フローサイトメーターの企画にかかわっているご自身の役割、多様性あふれる職場環境などについても交えた講演に、学生も職場をイメージしやすかったのか、頷きながら聞き入っていました。また学生からは、細胞を見るためにブルーレイ技術を応用したことを踏まえ、全く違った分野から共通点を見出して新たな技術を生み出すことができる発想力、理系だからできる企画の視点、色々な知識を吸収することの大切さなどを多くの学びがあったという声が寄せられました。

PTC 商品設計第7部門の岩瀬綾子さんは、ユーザーのニーズに合わせて設計を進める人間中心設計について、身近な事例を踏まえての講演でした。二児の母でありエンジニアというお立場である岩瀬さんからは、就職しても常に学び続けている自分の姿を子どもも見て育っている、大学は学ぶ姿勢を学ぶ貴重な場としてほしいというご意見に、学生も納得の表情を浮かべているようでした。機器や装置を使う人の仕事を観察したり弟子入りしたりまでされるという徹底された内容に学生からは驚きの意見や、人間工学とも結びつくお話しに、分野のつながりを実感できたという声もありました。

ソニー株式会社は、今後も多様な技術や人材を活用し、奈良女子大学での講義やコラボレーションといった施策を通して、理工系分野におけるジェンダーバイアスの解消とダイバーシティ エクイティ&インクルージョンを推進していきます。

ソニー(株)広報noteにも当日参加した講師などのコメントを掲載しています。ぜひご覧ください。

このページの先頭へ