横浜生まれ。青山学院女子短期大学英文科、San Francisco State University 芸術学部写真学科卒業。帰国後、肖像写真家の巨匠・坂田栄一郎に師事。2010年より独立。東京を拠点に、ポートレイト、旅、ファッション、コマーシャル、カタログなどの撮影を中心に幅広く活動。写真撮影と共に動画撮影も手掛けている。また、個人の作家活動としても作品を制作し、国内外で発表している。 第63回朝日広告賞入賞。第16回上野彦馬賞「九州産業大学賞」受賞。
1979年東京都生まれ。東海大学工学部航空宇宙学科、International Center of Photography: フォトジャーナリズム及びドキュメンタリー写真1カ年プログラム卒業。2008年12月から米女子ゴルフツアーの取材をはじめ、プロスポーツイベントを撮影。主なクライアントは共同通信社、スポーツ雑誌「スポーツ・グラフィック・ナンバー」、ゴルフ雑誌「週刊ゴルフダイジェスト」など。米国スポーツ雑誌「Sports Illustrated」の撮影の実績もある。ライフワークとして、世界のお祭りを10年以上撮影し続けている。
新型コロナウイルス感染症の影響により、エンターテイメント業界は大打撃を受けた。舞台は3密を避けられないため、公演の延期や中止が相次いた。2020年10月27日に発表された「ぴあ総研」の試算によると、2020年の日本の音楽ライブ、舞台などのパフォーマンスイベントの市場規模は1306億円。対前年比8割減だった。
閉塞感漂う中、表現者たちは己と向き合っていた。オンラインレッスンの配信を始めたダンサー、次のパフォーマンスの構想に取り組む日本舞踊家、黙々と筋トレに励むタップダンサーなど。
そんな前向きな姿勢に共感を覚えた。フリーランスの我々(葛西亜理沙、南しずか、宮川舞子)にとっても他人事ではなかったからだ。第1回目の緊急事態宣言が発令されると、一時的に全ての仕事を失った。カメラを好きで今までやってきたから、たとえ仕事がなくても撮影を止めたくない。今、出来ることを考えたら、、、表現者たちが、それぞれの自宅や稽古場という“裏舞台で踊る姿”の撮影だった。
「コロナ禍という日常と非日常が入り混ざる“いま”を切り取ること」そんなコンセプトを掲げて、2020年7月から約7ヶ月間、18組の表現者のポートレートを撮影した。この非常事態に改めて感じた舞台への思いなど、今しか出てこない感情やパフォーマンスの動画も記録した。
今回の試みに対して「自宅でこんな撮影は初めて!」、「久しぶりに人前で踊って、楽しかったよ!」などポジティブに捉え、快く撮影させて下さった皆さまには心より感謝いたします。
「非日常を踊る」はコロナ禍を反映するエンターテイメントの記録。出来上がった作品群に対して、鑑賞する方がエンタメ業界の楽しさを改めて感じていただけたら嬉しく思います。
葛西亜理沙、南しずか、宮川舞子