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English ソニーイメージングギャラリー 銀座

With My Eyes 作品展 うつる、うつす、新しい世界

“見えづらい”を“見える”に変える網膜投影カメラキットをご存知ですか?本展は、8名のロービジョン※1の方々が網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』で撮影した作品の展覧会です。

本製品は、ソニーのデジタルスチルカメラ サイバーショット『DSC-HX99』と、QDレーザ社のレーザ網膜投影技術を応用したビューファインダー『RETISSA NEOVIEWER』※2を組み合わせたカメラキットです。昨年の発売以来、本製品を使用したロービジョンの方々から、網膜投影による見え方の違いに対する驚き、写真や動画を撮影・共有できる喜びの声が寄せられています。例えば、カメラが趣味というロービジョンの方からのより使いやすくなったという声や、このカメラを使い始めて外出や写真撮影がより一層楽しくなった、写真や動画を通じてみんなへの旅の報告で会話が弾んだ、さらにカメラを通じて友人が増えたという話もお聞きしています。カメラはコミュニケーションツールとして、人と人をつなぐ役割も担います。

カメラはときに私たちの目の代わりとなって活躍します。カメラのズーム機能を使って遠くの景色を撮影する、建物の外観や内装の細部までを確認する。誰もが自分らしくクリエイティビティを発揮して、撮影を楽しみ、感動や記憶に残したいシーンを共有し、その喜びや感動をわかちあうことにもつながります。

ロービジョンの方の目線で、彼らが日々の生活や旅先で、目に映ったもの、カメラで写したものをぜひご体験ください。出展者の作品とそこに添えられたメッセージと共に、本展が皆様と喜びや感動をわかちあう機会になればと思います。

【出展】(あいうえお順)
あおゆう、あさひ (YouTuber)、ゴん太 (絵本作家)、武田陽祐、てくてく、豊吉雅昭 (写真家)、西山乃彩(フットサル選手)、HAYA (学生)
  • 網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』

    本製品は、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用しています。カメラがとらえる被写体を網膜に投影することで、従来のビューファインダーや画面では撮影したい映像が見えづらい方も、写真や動画を撮影することができます※3
    また、ソニー株式会社と株式会社QDレーザは、全国の盲学校および視覚障がい者施設・団体に対して、約200台の網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』を寄贈しました。今後も、より多くの必要な方にご使用いただき、撮影する楽しさとクリエイティビティを発揮する機会を提供してまいります。

  • With My Eyesプロジェクトについて

    QDレーザは2015年より網膜投影技術を応用した視覚支援製品「RETISSA(レティッサ)」の開発、販売を行ってまいりました。その一環として、QDレーザ社は全世界 2億5千万人のロービジョン者の“見えづらい”を“見える”に変えるプロジェクト「With My Eyes」に2020年12月から取り組み、賛同企業と協力しながら、ロービジョンの方々に「見える体験」を届け、生活を豊かにすることを目的に活動を続けています。ソニーは、主要賛同企業としてQDレーザ社と共同でプロジェクトを推進しています。

    協力:株式会社QDレーザ

※1 :
ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。その人口は世界に2億5千万人、日本国内では145万人と推定されています。
※2 :
『RETISSA NEOVIEWER』は医療機器ではなく、特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図するものではありません。見え方には個人差があるため、実機体験を推奨します。
※3 :
障がいのある部位・程度によっては映像の認識が難しい場合があります(網膜全体の機能が低下している場合など)。