第14回公募セレクション作品
- 会期
- 2025年8月8日(金)~8月21日(木) 11:00~19:00
【事前予約制・人数限定】ギャラリートーク開催のお知らせ(参加無料)
閉館後に、事前予約制・人数限定で西野嘉憲さんのギャラリートークを開催します。
ゲストに沖縄と台湾の関係を調べている、ジャーナリストの松田良孝さん(元八重山毎日新聞記者)をお迎えします。
オンライン予約による先着受付順(20名)です。
開催日時
2025/8/9 (土) 19:20-20:00
ゲスト:松田良孝さん(ジャーナリスト・元八重山毎日新聞記者)
申込み終了しました
2025/8/20 (水) 19:10-19:40
ゲスト:花谷友子さん(嵩田集落在住)
申込み終了しました
開催場所
ソニーイメージングギャラリー 銀座 (銀座プレイス6階)
※予約受付は、 Peatix Japan株式会社のサービスを使用します。そのため、外部サイトPeatixのウェブページに遷移します。
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- 受付はPeatixでご自身の分のみ可能です。複数名分の予約や、電話での受付、ギャラリーでの直接の申し込みはできません。
- 定員に達し次第予約の受付は終了となり、キャンセル待ちは行いません。また、予約のないお客様はご参加いただけませんので、予めご了承ください。
- Peatixでのお申込みを確認できるもの(スマートフォン等の画面、プリントアウト等)をご用意ください。
- 19時以降はエスカレーターをご利用いただけませんのでエレベーターで6階までお越しください。
- トーク中は記録のため動画撮影を行い後日公開します。
- 写真撮影は他のお客様にご配慮しながらお願いします。(動画撮影、録音はお断りさせていただきます)
- トークが終了次第閉館となりますので、速やかにご退出ください。トーク終了後には展示をご鑑賞いただく時間がありませんので、事前または別の日にご鑑賞くださいますようお願いします。
- お申込後ご都合が悪くなってしまった場合は必ず申込サイトよりキャンセルをお願いいたします。










戦前の沖縄県石垣島では、日本領であった台湾から1000人規模の移住がありました。逆に日本からは沖縄県出身者を含む2万人以上が台湾へ住まいを移していました。しかし、その往来は1945年の日本の敗戦によって途絶します。石垣島に残った台湾出身者はその時点から「外国人」として扱われ、逆境のなかの生活がはじまります。彼らは移住初期におきた島人との争乱や、戦後しばらくまで続いた差別などに歯を食いしばりました。
この作品展でご覧いただく写真は、台湾人入植者が戦後、石垣島に築いた集落の日常です。
彼らは島人が見向きもしなかったジャングルに分け入り、荒土に鍬を立て、台湾から移入したパイナップルの栽培と加工によって人生を切り拓きました。苦心の末に島人と融和し、日本国籍を取得したのは1964年から1970年代のこと。
石垣島の中心に今、あたり前のようにあるこの集落の農村風景は、半世紀をかけて築き上げたものです。台湾人が拓いた嵩田集落は、その後、周辺の離島や沖縄本島、日本本土からの移住者が加わり、島随一の農業地域として発展を遂げています。
戦後80年。先の戦時下で国境にさらされた地域の混乱や、国籍に絡む民族的な悲劇は、いまも日本社会の重い課題として多くが残されたままとなっています。
しかし、嵩田集落の台湾系住民は「華僑共同体から自立しつつ、農業者として地域社会と完全に融和し、発展を遂げた稀有な存在」であると、集落を訪れた研究者は言います。
開拓者の汗と涙がにじむ過去を、彼らは簡単には口にしません。私はその誇りに胸を衝かれ、シャッターを切ります。