写真家
福井県出身
日本大学芸術学部写真学科卒業
東京を拠点に広告ビジュアル撮影を中心に活動。
独自の視点でテーマ、企画をユニークかつグラフィカルに昇華し、
観る人の印象に残るライティング、カラー、フレーミングに定評がある。
近年では、富士山をはじめ、日本固有のモチーフをコンセプチャルな視点から捉える撮影を精力的に行っている。
ニューヨークフェスティバル グランプリ、日本経済新聞広告賞 グランプリ D & AD 受賞 など賞歴多数。
2020年 写真展 「カラス」 LEICA PROFESSIONAL STORE TOKYO
2024年 写真展 「3,776.12」 LEICA PROFESSIONAL STORE TOKYO
日本広告写真家協会 正会員
博報堂プロダクツ フォトクリエイティブ事業本部
foton photography TOKYO
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蒼穹の下、深淵にたたずむ3,776.17メートルの富士の頂。
永遠と刹那、静寂と喧騒の狭間で無限の光景を纏う。
澄んだ空に青く輝き、赤く燃える薄明、純白の冷たい静寂、漆黒を貫く一閃の光芒。
それらは永遠の物語か、一瞬の詩か。
富士は言葉ではなく、存在そのもので語りかけてくる。
ただそれを受け止め、自らの内なる世界に踏み込む。
それは一つの冒険。未知との対話、忘れていた自分との再会でもある。
言葉にできない情景、説明できない引力、触れることの出来ない抽象的な美しさ、
その全てを光と影のわずかな瞬間にとじこめていく。
その瞬間が、永遠の中で結びつくように。
古より時を超えて語り続ける巨大な生命、富士。
その存在は、単なる高さ以上の意味を持つ。
更新された高さ3,776.17メートル。
それは数値という記号にとどまらず、
生命、時間、歴史、そして物質と精神が交わる地点を示す象徴でもある。
あなたの心の中に、新しい富士の風景が刻まれることを願って。