English ソニーイメージングギャラリー 銀座

© Kazuya Okuda
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第15回公募セレクション作品 奥田 和也 作品展 久高島の世界

沖縄本島東側に浮かぶ久高島。
「神の島」と呼ばれるこの島では、古来自然を敬い、祖先を崇めてきたとされ、至るところに拝所があり、島全体が神聖な場所と云われている。
時の移ろいとともに島で暮らす人は減り、祭祀や行事の規模、暮らしぶりに変化が見られるものの、畏怖や神秘を感じさせる自然、それらとの対話である行事や祈り、独特な風土で育まれた素朴ながらも穏やかな暮らしが今も続いている。そのような場所は、現代の日本では稀有といえる。

私は数年にわたり島に通ううちに、“久高島という特異な島”の世界観を表現したいと思うようになった。そして、それを形作る要素は自然と祈りと暮らしの中にあると感じた。
撮影を続ける中で気づいたのは、まず、自然界の動きが活発であること。それから、古くから受け継がれてきたであろうものが、儀式や作法のような分かりやすい型として残っているだけでなく、場の雰囲気として漂い、または、日常生活でふとした時に表出する心根として島人の中で生きていることである。それらは、長年自然の厳しさに晒されてきた過程で培われた、先人の知恵と実践、そして願いの結果なのだろう。この自然に則した知恵と願いの深さが、久高島の世界観を形作る背景と考えられる。

奥田 和也(おくだ かずや)プロフィール

写真家。
沖縄にて、自然と祈りをテーマとした作品制作を
北海道にて、馬をテーマとした作品制作を続けている。
近年は、髪と日本文化をテーマとした作品制作にも取り組む。
著書に『玲瓏』(五目舎) がある。