サイト内検索エリアを開く
プロの使用に応える、音質と装着性。
そして、それを担保する高い信頼性。
世界中のスタジオや放送局で、ミュージシャン、エンジニア達の日々の音楽制作を支えています。
アーティスト
レコーディングの際に、自身の歌唱や演奏の出音を確認したり、伴奏を聴くために使用します。
レコーディングエンジニア
トラック毎のアーティストの歌唱や演奏を確認したり、録音した音源を重ねて、全体のバランスを確認するために使用します。また、レコーディング中のアーティストに戻す音を確認するためにも使用します。
マスタリングエンジニア
楽曲としてまとまった音源を、パッケージのフォーマットに合わせて調整する際に、全体のバランスを確認するために使用します。
パフォーマンス中に、自身の歌唱や演奏の出音を確認したり、必要となる背景の音を聴くために使用します。
モニターエンジニア
パフォーマンス中のアーティストに戻す音を確認するために使用します。
FOH (Front of House) エンジニア
会場全体の音を調整する際に、出音を確認するために使用します。
ロケーションエンジニア
屋外等、スタジオ外で音声や環境音を収録する際に、録音状態を確認するために使用します。
現場でミキシングを行うこともあり、全体のバランスを確認するために使用します。
スタジオエンジニア
スタジオで音声の収録、ミキシングを行う際に、録音状態、全体のバランスを確認するために使用します。
ヘッドホンの起源を考えると1876年にグラハム・ベルが発明した電話機にまで遡ります。この発明によって音を電気信号に乗せて耳元で聴くことができるようになりました。これが、1910年にはヘッドバンド装着できる通信用ヘッドセットになり、1958年にはステレオレコードが聴けるオーディオ用のヘッドホンに進化していきます。
この頃は、まだ数センチの口径の小型スピーカーを入れ込んだヘッドホンが一般的でしたが、1970年代に登場した高磁力な希土類磁石や、極薄のポリエステルフィルムを応用することで、23mm程度の小型ドライバーで、電池一本のアンプ出力でも十分な音質が得られる、今のヘッドホンの原型が誕生しました。それが、初代Walkmanと一緒に製品化された軽量オープンエアヘッドホン、MDR-3です。このドライバー構成は、これ以降のすべてのヘッドホンの新しいスタンダードになっていきます。
また、このヘッドホンと小型プレーヤーの登場により、音楽を個人持ちして、一人で、いつでもどこでも聞くことができる新しい音楽文化が花開くことになりました。
ソニーが本格的にモニターヘッドホンの開発を始めたのは、CDの普及とデジタル録音が一般化した時期になります。
ソニーとフィリップス社が共同開発し、1983年に製品化されたCDの導入によって、デジタルの画期的な高音質が家庭で再生できるようになります。これにより、アナログ録音時代のオーディオのノイズや速度ムラ、メディアの量産工程での音質劣化などの悩みから解放されることになります。
ソニーは、まずこのCD音質の特徴である、圧倒的なDレンジや、低域のエネルギー、立ち上がりのスピード感を余すところなく再現可能にする観賞用ヘッドホンを開発。さらに、これをベースとしてレコーディング用のモニターヘッドホンも開発していきます。
小型ヘッドホンの基本形をベースに、スタイル的には耳覆い式の密閉構造、ドライバー口径は40mmまで大型化し、CCAWボイスコイルの軽量振動板の使用などで、音響スペックを大幅に上げつつ、レコーディングモニターならではの、楽器や歌い手の口元からマイクまでの正確な距離感やニュアンス変化までも正確に再現する表現力を持たせることに成功しました。
こうして、当時ソニーグループ内でCBS・ソニーの信濃町スタジオのエンジニアとソニー音響グループのエンジニアが共同開発したヘッドホンMDR-CD900STと、海外市場向けのMDR-7506は、今でも世界のレコーディングスタジオや放送局でスタンダードモデルとして愛用されています。
モニターヘッドホンが使われる場としては、コンサート会場もあります。
ステージで演奏するアーティストが、自分の音の返しを聴いて伴奏と合わせる目的で、昔はフロアモニタースピーカーが一般的に使われていました。しかし2000年以降、コンサートのステージはより大音量の生楽器やPAによって返しが聞こえにくくなり、またワイヤレスマイクやギターのワイヤレス演奏の登場によって、演者が一か所に留まる制約もなくなったことで、フロアモニタースピーカーでは追い付かないケースが出てきました。
そうして登場したのが、インイヤーモニターです。演奏者は、ワイヤレスの通信システムに接続された密閉音響のモニターイヤホンで返しを聴くことで、大音量の伴奏PA音の中で自分の音をクリアに聞き分けることができ、同時に大音量に晒されることで懸念された難聴のリスクも回避できるようになったのです。
インイヤーモニターは登場以来進化を続けました。
装着性の観点では、どんなにステージ上で暴れても落ちない装着性と遮音性を求めて、より高性能なイヤピースや、耳介に引っ掛けるイヤハンガー構造や、個人の耳の形状に合わせたカスタムシェル構造が開発されました。
音の解像度が高く、音響的に高い遮音性を実現可能なBAドライバーを使用することも一般的になってきました。
また、ソニーのカスタムインイヤーモニターのJust ear;XJE-MH1Rでは、耳への装着だけでなく、お客様の音質のお好みにも最適化するサービスを提供しています。
オーディオ技術の進化はCDの普及以降も大きな音楽トレンドの変化を生み出しました。
例えば、アナログオーディオの時代、音楽の中のベースの役割は、昔は拍子の頭(ダウンビート)を刻み、ハーモニーの根音(ルート)を支えることで、伴奏としての存在であることが多かったと言えます。アナログ録音時代、非常に低い音をメディア記録することへの物理限界があったのですが、デジタル録音ではその限界が無くなりました。また、オーディオ機器の方でも、高性能な密閉式のヘッドホンやサブウーファースピーカーの登場で、再生可能になります。楽器自体も電子楽器の登場により非常に低い音の演奏が可能になります。このように、非常に低い音が演奏可能、記録可能、再生可能になったことで、音楽クリエーターが従来よりも低い「サブベース」の音域で楽曲を提供することが一般的になり、近年は更に低い「ウォブルベース」の音域の使用例も出てきています。これは単に技術的な変化でなく、従来楽曲では伴奏だったベースの機能が、近年のダンス音楽では、魅力的なベースラインを持つループが曲の印象を決めてしまうような主役に変わってきている傾向でもあります。
更に、音楽再生として演奏会場の空気感、臨場感まで再現することが追求されていきます。そこでは、低域だけでなく、超高音域までの抜けるような高音や、大音量でも音像が崩れないパワーとともに、消え入るような微小で繊細な音までの表現が求められるようになります。これは、年々更に大きなデータレートが扱える環境も整ってきたことで可能になったことです。
こういった音楽トレンドの変化は、当然演奏者や録音技術者から録音現場にも求められるようになります。モニターヘッドホンとしては更に広帯域再生が可能な材料であるLCP振動板の採用や、帯域ごとに最適化した複数のBAドライバー使用など、最新の技術が常に投入されていきます。
このように、ソニーでは録音エンジニアたちとオーディオエンジニアたちが一体になって、常に更なる次の音楽進化に向けてモニターヘッドホンの開発を続けているのです。
※縦横スクロールでご覧ください。
Studio
Stage
Broadcast
レコーディング
マスタリング
モニター
FOH
ロケ
スタジオ
MDR-CD900ST
ソニーミュージックスタジオ東京のレコーディングエンジニアと共同開発。
1989年の登場以来、日本国内におけるスタジオでのスタンダードとして長きに渡り使用されています。
レコーディングに適した音質と即時装着性、過酷な現場での使用に耐えうる耐久性を兼ね備えています。
MDR-7506
プロフェッショナルの使用に応える高音質・高耐入力の折りたたみ式業務用モニターヘッドホン。
1991年の登場以来、世界中のスタジオで長きに渡り使用されています。
MDR-M1ST
世界の先端技術を誇るソニーと音創りを熟知するソニーミュージックスタジオ東京が共同開発した、ハイレゾ対応のモニターヘッドホン。
アーティストのイマジネーションを刺激し、理想の音創りを支えます。
MDR-EX800ST
レコーディングの現場で高評価を得ているスタジオモニターヘッドホンの開発ノウハウを存分に投入。
スタジオで聴く音を忠実に再現しつつ、ライブに適した装着性と耐久性を兼ね備えています。
IER-M9
これが、ステージ上で求められる音。原音を正確かつ豊かに描き出す高音質。
アーティストがステージで必要な高音質と、ステージパフォーマンスを高める高い装着性と優れた装着安定性を実現します。
IER-M7
Just ear XJE-MHシリーズ
一人ひとりの耳の形に合わせて手づくりするテイラーメイドのイヤホン。
ソニー独自の技術により、音質までもカスタマイズ。
世界にひとつ、あなただけの音を届けます。