SONY

自分のキャリアは自分で築く。
選択の自由がソニーにはある。

「ソニーが個の成長を支援し、個のチャレンジがソニーを成長させる」という考えのもと、ソニーでは社員の人生とキャリアを支える制度が充実しています。そのひとつが「フレキシブルキャリア休職制度」です。休職中の社員が社外でさまざまな経験を積みスキルを磨くことは、社員の成長とキャリアの幅を拡げることにつながると考えています。また、休職中のキャリアを支え、復職しやすくする「休職キャリアプラス制度」も用意されています。こうした制度を活用しながら、現在アメリカに在住されているご夫婦に、メリットや感想などをお伺いしました。

  • ソニー株式会社 イメージング事業 ソフトウェア設計

    加賀美 2009年入社

  • ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ ソフトウェア設計

    鈴木 2007年入社

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

【フレキシブルキャリア休職制度とは】
2015年に導入された、キャリア展開のための制度です。配偶者の海外赴任や留学に同行して知見や語学・コミュニケーション能力の向上を図るための休職 (最長5年)や、専門性を深化・拡大させる私費就学のための休職(最長2年)が可能になっています。

【休職キャリアプラス制度とは】
職場のニーズと本人の合意に基づき、休職期間内に任意の期間で週1〜2日程度テレワークができる制度です。
※フレキシブルキャリア休職の期間内で利用する場合は、滞在国の就労条件などを確認した上で個別に適用可否を判断しています。

■フレキシブルキャリア休職制度など、多様な働き方を推進する取り組みについてはこちらをご確認ください。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/Jobs/recruit/system/div.html

■公募留学制度など、挑戦を後押しする制度についてはこちらをご確認ください。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/Jobs/recruit/system/career.html

Q 入社してからこれまでの、キャリアについてお聞かせください。

加賀美
私は2009年に入社して以来、ずっとソフトウェアの開発に携わっています。入社当初はカメラ製品のホワイトバランスや色再現など、色にまつわるソフトウェア開発をしていました。2013年からの1年間は、公募留学制度を利用して、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)に1年間留学。そこでは近赤外線を使った画像処理の研究をしました。帰国後から2021年の9月までは、カメラ製品の階調や輝度変調の、明るさにまつわる信号処理機能開発を行うとともに、海外含む他社との協業にも携わっていました。そして、2021年の9月からは配偶者である鈴木の海外赴任に伴い、フレキシブルキャリア休職を取得しているという状況です。
鈴木
私は妻より一足早い2007年に入社していて、同じくカメラ製品のソフトウェア開発の部署でキャリアをスタートしています。ここで妻と出会い、結婚に至りました。このチームには9年ほど所属していたのですが、2016年にXperia™のカメラ開発の部署に異動し、2年半ほど認識技術の開発を行いました。その後はまた元の部署に戻り、今度はXperiaでの開発の経験を活かし、カメラ製品で認識技術の開発を行ってきました。そこではインドの協業先との開発や現在赴任しているソニー・コーポレーション・オブ・アメリカの研究所とも一緒に業務を行うことがあり、日本側の窓口をしておりましたが、2021年の8月からこちらに赴任し、現在はアメリカ側の窓口として東京と開発を進めています。

Q海外赴任に同行することになった経緯について、教えてください。

加賀美
2021年の冬ごろに鈴木に今回の海外赴任の打診がありまして、その日のうちに私に相談がありました。彼本人から海外業務に興味があると聞いていましたし、私としても社内の公募留学を自分が体験し、海外経験の大切さを実感していたので、家族としては応援したいという気持ちが第一にありました。一方で、私が帯同する場合には、キャリアがどうなるのかという懸念もありました。
鈴木
私も私の都合だけで決められるものではないことは理解していましたので、まずは彼女がどう思うのかを相談したという感じですね。話し合いの結果、フレキシブルキャリア休職制度を利用して帯同ということになり、私の上長に海外赴任了承の回答をした時に、その意思も一緒に伝えました。
加賀美
当時、私たちは同じ部門内だったので、その話が私の上長にもすぐに伝わり、部長、部門長と個別面談を重ねて、懸念していたキャリアのことも含めて親身に相談に乗っていただきました。その後の手続としては、休職を開始する希望日の3カ月前までにフレキシブルキャリア休職制度の申請書を上長に提出して、部内承認を得て、人事の方と面談をするといった流れです。そして2021年8月、現地へは鈴木がまず赴任し、住居やいろいろな役所手続等々を終わらせた後、9月から私が行き、フレキシブルキャリア休職をスタートさせたカタチになります。

Q今、アメリカで、どのような暮らしを送っていらっしゃるのでしょう?

鈴木
私が赴任しているサンノゼという所は、いわゆるシリコンバレーと呼ばれる地域です。世界中から人が集まって来ているので、いろいろな文化が混ざっていて、アメリカの中でも少し特徴的なエリアだと思います。こちらも現在は新型コロナウイルス禍にあり、今はまだ在宅勤務です。タイムテーブル的には日本にいた時と似たような感じで作業ができていて、朝9時半くらいから業務を始めています。東京とは17時間の時差がありますので、東京が朝を迎える夕方くらいから東京側とのコミュニケーションを行い、夜8時くらいには終了するようにしています。
加賀美
私は、今は家事を中心にしていまして、お昼過ぎからだいたい手が空くので、買い物に行ったり、英語の勉強をするなどして過ごしています。実は今、妊娠していまして、こちらで出産する予定なので、そのための調べものや書類の手配、通院などにも結構時間を費やしていますね。あとは、趣味の一環としてソニーの草月華道部に所属しているので、オンラインでお稽古をさせていただくなどして、日中の時間は使っています。
鈴木
私たちの他にも日本からこちらに来られている方はたくさんいらっしゃいます。このご時世なのでオンラインですが、情報交換させてもらう機会などもありますよ。私の場合、たまたま仲のいい同期が偶然同じオフィスに同じ期間に赴任していて、こちらでの日々の生活に必要な情報のやり取りなどをして、交流を深めています。

Q今から復帰時のことについても考えていらっしゃるとのことですが。

加賀美
フレキシブルキャリア休職制度の利用について部長や部門長の方と面談をする中で、休職中もムリのない程度に現在の業務を続けることでキャリアを途絶えさせず、復帰時にもスムーズに仕事に戻れるように、休職キャリアプラス制度というのを活用してはどうかというお話をいただきました。それを受けて、週1〜2日リモートで勤務するつもりでしたが、ちょうど渡米前に妊娠していることがわかり、予定を変更。スタート時期は出産後の様子を見ながら調整していくことになっています。休職キャリアプラス制度は、開始時期や勤務日数を休職者に合わせて調整できる制度なので、妊娠というライフイベントにも柔軟に対応することができて、とてもよかったと思っています。

Q今後のご予定などに関してお聞かせください。

鈴木
私はもともと東京側の窓口としてアメリカと業務を行ってきて、進めづらかったり、非効率だと感じていたりすることがありました。そして、今回アメリカ側に来て、逆の立場で東京を見ながら研究開発をしてみると、いろいろな課題点が見えてきています。残りの赴任期間中で、現地での研究開発を通じて自分に何ができるのかを考えて取り組んでいきたいですし、今見えている課題をどうすれば改善できるのか、さらにアメリカ側の視点を持ち帰って、東京で引き続きよりよい開発につなげられたらいいなと思っております。
加賀美
私もこの休職中に身につけた知見やコミュニケーション能力を、今後も海外メーカーとの協業に活かしていきたいですね。

Qこれから入社を志す方に向けて、メッセージをお願いします。

加賀美
今回、家族の海外赴任をきっかけに、ソニーの人事制度の幅広さや柔軟さを、私としても改めて実感することができました。社会人生活の中で、いろいろなライフイベントがありますが、その都度キャリアを諦めたり、選択肢を狭めることなくキャリアを形成していけるところが、ソニーの魅力のひとつだと私は思っています。
学生のうちには意識することが少ないかもしれませんが、ぜひ先々のライフイベントを見据えて、会社選びをして欲しいなと思います。
鈴木
ソニーでは、さまざまなキャリアにチャレンジするチャンスが多くあると感じていて、そういったチャンスを活かせるかどうかは、タイミングや自分が置かれている状況に大きく左右されるものだと思っています。今回、私は妻がこういった制度を使えることによって、自分のやりたいキャリアを実現できました。妻が会社を辞めなければ帯同できない、ということであれば、このお話はお断りしていたかもしれませんから。パートナーも自分自身もさまざまな可能性が開ける、とてもすばらしい制度がある会社で働けることを誇らしく思っています。皆さんがこれから社会人生活を歩んでいく中で、柔軟なキャリア形成ができるということはとても重要なポイントになると思います。自分が納得できる自分らしいキャリアを思い描ける会社を見つけて、ぜひ色々なことにチャレンジしてください。
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