SONY

伴走するということ。
それは、
ソニーをより強めるということ。

ソニーでは、先輩社員が新入社員に対してマンツーマンで
指導を行う「チューター制度」を導入しています。
ソニーの歴史のなかでも、長きにわたって
続けられている本制度は、新人の早期戦力化や、
ビジネスパーソンとしての基礎づくりに必要不可欠。
ここでは2021年度に入社した新入社員と、
はじめて新人を受け持った先輩社員のお二人に、
「チューター制度」を通じて得られた学びや
気付きなどをお伺いしています。

  • メディカル事業 電気・システム設計

    中山 (新入社員)

  • メディカル事業 電気・システム設計

    牧野 (チューター)

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

Qソニーに入社しようと思われた理由を教えてください。

中山
就職活動時は、さまざまな企業の方からお話を伺いましたが、そのなかで一番楽しそうに話されていたのがソニー社員の方でした。そこで、こんなにも楽しく仕事のお話をされる方がいらっしゃるなら、きっとその周りの方も楽しそうに働いているだろうという印象を受けたことが、入社したいと思った大きな理由です。
牧野
私は、面接官の印象が一番よかったからです。医療機器や医療周辺機器分野を中心にいくつかの企業を受けていたのですが、私の話に一番興味を持って、一番笑ってくれたのがソニーの面接官でした。最終的には人柄で、この会社なら一番仕事がしやすそうという理由で選びました。

Q入社にあたり不安に思っていたことはありましたか?

中山
内定をいただいた際は、うれしい反面、ものすごくハードルが高いところに通ってしまったなと(笑)。そのため、自分は本当にソニーでやっていけるのかがとても不安でした。入社後は私が想像していた通り、みなさん優秀な方ばかり。ただそのおかげで、優秀な方に教えてもらえるという恵まれた環境に身を置け、自分もより頑張ろうと上を目指せるようになったので入ってよかったなと思っています。
牧野
ソニーは大きな会社なので、一人ひとりの業務の裁量が小さく、自分のやりたい範囲が狭まってしまわないか不安がありました。しかし、入社後の現場はまったく逆。1年目だからといって、業務を狭められるわけではなく、最前線に投入されて戦力として考えてくれます。その結果、さまざまな経験もできましたし、自分のやりたいことも叶えられました。

Qテレワーク化が進んでいるかと思いますが、不都合な点などありますか?

中山
私は面接や、入社式の段階からオンラインでしたが、特に不都合は感じませんでした。ただ、最初の頃は同期となかなか会えなくて。どうやってみんな仲よくなるのだろうと焦りましたね(笑)。その後、4月の後半くらいからは少しずつ職場に行けるようになり、週に2〜3日くらいは出社していました。現在は、業務の都合上、週4日ほど出社していますが、出社時とテレワーク時では業務内容を変えるなどしてメリハリをつけています。
牧野
テレワーク化で大きく変わったことといえば、自宅やサテライトオフィスでも仕事ができるようになったこと。ソニーは、働き方で縛るのではなく、最終的な成果を重視するので、テレワーク時も、とても自由にやらせてもらっています。業務内容や予定に応じて、自分で仕事がしやすい環境を選択できるのも大きな魅力。ただその分、進捗が上司や同僚から見えにくいこともあるので、きちんと成果を上げることがより重要になってきますね。

Qチューターがついた時の中山さんの感想をお聞かせください。

中山
入社当初は、この先大丈夫かなという気持ちも大きかったですし、どうしたらよいのだろうという不安感でいっぱいでした。そんな時、チューターである牧野さんがついてくれたことで、「わからないことはすべて牧野さんに聞けばいいんだ!」ということがわかったので、とても安堵したことを覚えています。私にとっては頼もしいといいますか、本当にありがたかったです。年齢も近かったこともありますが、さまざまなことを気軽に聞けたので、相談しやすいチューターさんでした。

Q「チューター制度」を通してよかったことを教えてください。

中山
社会人として基礎を教えてくださったのが、まずありがたかったです。たとえば入社当初は、メールの書き方などにも自信がなく、送信前には牧野さんから文面チェックをしてもらうような日々を過ごしていました。些細なことかもしれませんが、そういう当たり前の常識を、基礎の部分から教えてもらえたのはとてもよかったです。もちろん、業務上での技術的なこともたくさん教えてくださいましたが、それに加えてビジネスマナーもたくさん教えていただきました。
牧野
中山さんのチューターとして約1年たちますが、自分自身も大変勉強になりました。たとえば、中山さんから質問をされた時、自分の中で“なんとなく”答えはあるものの、口頭で上手に説明できないことが多々ありました。そんな時は、説明するために改めて調べ直すのですが、それが結果的に自分の知識としても理解が深まっていくという相乗効果がありました。また今後は、自分より若い社員との業務も増えていくと思うので、年下のメンバーとの連携強化の勉強にもなりました。チューターは、受け持つ人に一方的に何かを渡すだけではありません。それを通して、自分自身も多くのことを学んだと思います。

Q牧野さんはチューターとして工夫された点はありますか?

牧野
大きく意識した点は2つあります。まずは「質問されたらその場ですぐに答える」こと。そうすることで、自分にとっても自身の業務スピードを維持できますし、中山さんにとっても、その場で回答をした方が理解を深めることにつながるので、その点は心がけていました。2点目は「コミュニケーションを頻繁にとる」こと。最初の頃はコロナ禍ということもあり、出社することが少なかったので、業務のことからプライベートなことまで雑談する時間をリモートで設けました。その後も徐々に日々の会話を増やしていき、話しかけてもらいやすくするための時間を意図的に作りました。出社してからも頻繁に話しかけるようにして、自分だけでなく、課の他の人たちにもコミュニケーションをとってもらうようにしました。

Q中山さんにとってチューターとはどのような存在ですか?

中山
一番頼れる先輩です。私にとっては、牧野さんが一番よいチューターさんだと思っていて。同期にも、神チューターと言っているくらい(笑)。私にわからないことがあると、どんなに忙しくても手を止めて時間を作ってその場で教えてくださるんです。きっとそんなに簡単にできることではないと思うので、本当に尊敬しています。今後私にも後輩ができるので、この部分は絶対に真似しようと思っています。

Qこの1年間で印象に残っているエピソードを教えてください。

中山
ソニーでは、1年目の研修プログラムに「新人テーマ研修」という取り組みがあるのですが、そこで牧野さんに助けられたことが大変印象深いです。周りの方からお勧めされたテーマ内容は『医療用モニターの新たな価値の創造』というものだったのですが、そもそも「医療用モニター」というものをよく知らないし、私自身まったく触れたことがない(笑)。研修発表まで4か月しかなかったのですが、もう本当に何もわからない状態で、どうしたらそこまで行けるのかという道筋すら何も見えなくて、本当に泣きそうでした。そんな時に牧野さんが「いや、落ち着け」と言ってくださって。その後、テーマにおける基本的な考え方から、発表というゴールまでのステップなどを、たっぷり時間を使って説明してくださいました。無事にテーマ発表までたどり着くことができたのは牧野さんの力があってこそ。本当に初歩の初歩である「計画を立てる」ところから、親身になって考えてくださったことは一番印象的ですし、とてもありがたかったです。
牧野
私も「新人テーマ研修」ですね。特に、中山さんについては「新人テーマ研修」で終わるのではなく、そのテーマ内容を他のイベントでも社内の人たちに発表する機会が与えられました。発表相手はいわゆる、会社の偉い人たち。マネジメントの役員もいるなかで、中山さん自身が担当した試作機を説明する機会があったのですが、まったく臆することなく話している姿を見た時に、成長したなと感慨深くなったのを覚えています。ただ役員の顔ぶれを元々知らなかったというのもあるかもしれないですが(笑)。最初の頃は「泣きそうです」なんて言っていた新人にも、だいぶ度胸がついたなというのをすごく感じました。

Qこれから入社を志す方へのメッセージをお願いします。

中山
まず私はソニーに入ったことを、1度も後悔したことはないです。就職活動をする時には“何かを軸にする”という話を聞いたことがあるかと思いますが、私は自分が楽しいと思えるかどうかを軸にずっと活動してきました。面接でもそのような話をしました。そのため、私個人の感想になってしまいますが、みなさんお一人おひとりが、楽しいと思える会社をぜひ見つけていただきたいです。“楽しさ”にはいろいろな側面があるとは思いますが、自分なりの“楽しさ”を探究する学生時代を送られるのもよいかもしれません。
牧野
自分の目の前にある仕事を、自分で考えて自分で行動していく。これがソニーに入って一番大切だと感じたことでした。技術に関しては学べば誰でも身につけられますし、教えることもできますが、自分で考えて自分で行動するというのは、やはり教えられるものではありません。自分で何回も試行錯誤して磨いていくものなので、そのような姿勢を持っている人であれば、十分やっていけるはず。それを学生時代から身につけていけると、ソニーでも気持ちよく仕事ができると思います。
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